リン(ファイアーエムブレム)とは、ファイアーエムブレム 烈火の剣の主人公の一人である。本名はリンディス。
概要
サカ地方の遊牧民ロルカ族の出身で、族長ハサルと、彼と駆け落ちしたキアラン侯爵ハウゼンの娘マデリンの間に生まれる。
物語の半年前、ロルカ族はタラビル山賊団によって飲み水に毒を仕込まれてから襲われ、父母も含めて部族を滅ぼされた過去を持つ。ある時行き倒れていた軍師見習いの者(マイユニット)と出会い、山賊を協力して退治したのをきっかけに旅に出る。
その道中、キアランの騎士セインとケントに出会い、自分がリキアのキアラン公女であること、祖父ハウゼンが侯弟ラングレンに毒殺されようとしている事を知り、 これを阻止する為に戦って勝利、キアランに帰還して祖父と再会した。
エリウッドとはこの最中に助けられる形で知り合っており、エリウッド編・ヘクトル編では彼らが追っているラウス侯爵軍にキアランが襲撃を受け、それを協力して打破した後、友人としてエリウッドに力を貸す。
性格は気丈で正義感が強い。
公女となった後もサカの民としての価値観を強く持っており、単独エピローグでは祖父の死後、後は継がずにオスティアにキアランの統治を委ねて草原に帰ることを選ぶ。
ユニットとしての性能
兵種はロード→ブレイドロード。
ロードとは銘打っているが、剣士に近い性能。ブレイドロードにクラスチェンジすると弓も使用できる。
技と速さと幸運が伸びやすく、命中・回避はトップクラス。逆に守備は初期値が2しかなく、成長率も20%という凄まじい紙っぷり。 高い回避率を利用して回避壁として使う場合はやっつけ負けに注意する必要がある。
上記の紙装甲とクラスチェンジするまでは剣しか使えないことから、3すくみ不利な槍及び3すくみを逆転させる斧「ソードバスター」は要注意。また、ブレイドロードになった後は3すくみ逆転+剣士・傭兵系特効の斧「ソードキラー」の特効対象になるためこちらも注意。
専用武器はマーニ・カティとソール・カティ。
前者はリン編序盤で手に入る騎馬&アーマー特効の剣。軽い・高必殺・威力もそこそこと優秀。リン編で使い切っても、エリウッド編orヘクトル編では再登場の際にはちゃんと復活するのでご安心を。
後者は終章で手に入る竜特効の剣で、魔防+5の効果がある。威力・命中・必殺は申し分ないが、重さ14と体格の低い(6)リンと全くマッチしない。事実上ラスボスの火の竜にしか使う意味がない武器だが、回避困難の固定大ダメージ攻撃を振るう火の竜との戦闘にはそもそもリンは不向きであり、即死しないだけのHPとそれなりの力があれば一応ダメージソースになる程度の価値になる存在感の薄い武器。
ちなみにファイアーエムブレム覚醒及びファイアーエムブレム無双でもソール・カティが登場。前者は剣士系専用で、竜特効なしかつ威力は下がったが、必殺50は超強力。後者は後述。
大乱闘スマッシュブラザーズ
『X』以降でアシストフィギュアとして登場する。CVはカービィで有名な大本眞基子。
暫く溜めた後、発動者以外の一番近い相手の前に瞬間移動し、斬りつける。「必殺の一撃」なだけあってかなりの威力。『SP』では攻撃すると即座に反撃するカウンター能力も備えた。
ファイアーエムブレムヒーローズ
エリウッド、ヘクトルと共に久しぶりにプレイアブルキャラとして登場。CVもスマブラに引き続き大本眞基子。
本ゲームでは5種類登場している。ちなみに現在一人で全属性(赤、青、緑、無)かつ移動タイプも制覇している数少ないユニット。
草原の公女
速さが高く、守備が低めなほぼ原作通りの能力。追撃を許さず連続攻撃で「疾風迅雷」を発動し再行動というスタンス。
武器は原作でも登場した「ソール・カティ」だが性能は竜特効なしで、HP半分以下(錬成で75%以下になる)で自分から攻撃した時、追撃可能なら連続攻撃(攻め立て)というものになっている。そこに特殊効果付与の錬成をするとHP75%以下で攻撃した時、相手が反撃できるなら絶対追撃(差し違え)が付与される。
つまりHPが減った状態で「射程1」の「こちらが追撃を取れる」相手に攻撃すると一方的に2回攻撃を加えるというコンボが成り立つ。
初期実装というのもあって、これが唯一にして最大の強みである。
Bスキルに「攻め立て3」+聖印に「差し違え3」装備で誰でも同じ効果を発揮できるが、リンの場合はスキル枠を一切使わずに構成できるため(錬成なしの場合は片方必要)、Bスキル及び聖印の両方を自由に調整できるのは利点である。
その他のスキルとしては、HP半分以下で攻撃が大きく増加する「攻撃の覚醒」と隣接する味方の速さを戦闘中増加する「速さの紋章」。特に攻撃は物理ユニットとしてはやや低めなため「献身」などで意図的にHPを削って「攻撃の覚醒」や武器の効果を発動できるようにしておきたい。
草原の花嫁
2017年5月に登場したジューンブライド版。兵種は杖歩兵。ジューンブライドということで、シーダ、ティアモ、シャーロッテ共々花嫁衣装を着ている。
敵に反撃不可の状態異常を与える「キャンドルサービス」と敵から反撃されなくなる「幻惑の杖」によって、味方のサポートも行える回復役として運用できる。回復スキルも相手のHPが少ないほど回復量が増える「リバース」であるため回復量もなかなかのもの。
大いなる公女
第1回英雄総選挙で女性1位を取ったことで実装された総選挙版。兵種は弓騎兵。稲姫ではない
封印の剣で登場したサカの神将器「ミュルグレ」を携えた、味方初の弓+騎馬ユニット。
「ミュルグレ」は原作同様の速さ増加補正に加え、魔道書との戦闘時に相手のバフを無効にするため、バフが乗るほど威力が増す「〇〇ブレード」相手に有利に戦うことが可能。
後に錬成が実装され、錬成することでバフ無効の対象が遠距離全般に強化。さらに特殊効果付与の錬成で、相手より素早ければ戦闘中全能力+4の効果も付与される。
通常版よりも守備が低いため、アイクのラグネル、マークスのジークフリートといった遠距離から攻撃されても反撃できる武器orスキル「遠距離反撃」を持つ敵が恐ろしいが、剣槍斧から反撃されない専用スキル「サカの加護」を持っており、遠距離反撃に狩られる側と思いきや狩る側となっている。汎用スキルも「鬼神飛燕の一撃」と攻撃的で優秀。
万一仕留め損ねても「攻撃の紫煙」で敵とその周囲の攻撃を大きく下げられるが、本人の守備は紙同然なので過信は禁物。
風に揺れる思い
2018年2月にヘクトル親子、エリウッド親子と共に実装されたバレンタイン仕様。兵種は青魔重装兵。
蒼炎の軌跡の劇中で「重装備のくせにあんな動きするなんて詐欺だ」とまで言われた漆黒の騎士を超える速さを持つ、重装ユニットとしては異色のステータスの持ち主。魔防もやたら高く、重装ユニットだから魔法でとか脳死プレイしてると痛い目にあう、本作の重装の傾向変化を表す存在。反面攻撃と守備は控えめで、ハンマーがよく通る。
武器「青のプレゼント箱」は射程2の敵と戦闘時、敵のバフを無効化することができるため、これも上記のブレード系に強い上、HP一定以上で戦闘開始時、敵の奥義カウント上昇量を-1する「キャンセル」も持つので奥義頼みの攻撃もしづらい。
重装ユニットなので機動力に難を抱えると思いきや、ターン開始時に味方の重装ユニットが隣接していれば自分と相手の移動が+1される「重装の行軍」、味方と隣接していると攻撃・速さが上がる「攻撃速さの絆」を持つため、重装ユニットで固まった部隊に混じっていると計算を狂わされることも。
風の公女
ステータスは通常版とほぼ同じ、高い速さから連続攻撃を叩き込むタイプ。
総選挙版と同じ弓使いだが、本来無属性だった弓に属性が付与され、従来の無属性の弓が対象になっている「弓殺し」が通用しない。
武器「疾弓ミュルグレ」は周囲2マス以内にいる自身以外の味方の数が戦闘相手以外の敵の数より多い時、戦闘中自身の攻撃と速さを+5する。
専用スキル「サカの掟」は、敵から攻撃を受けた時、周囲2マス以内に味方が2人以上いる場合、戦闘中の全能力+4する効果を持つ。武器と条件が類似しているため、自然に両方の効果を有効にして強烈な反撃を叩き込める。
他には鉄板の「攻め立て」に加えて、ターン開始時周囲の味方(同移動タイプ2人以下のみ)の速さを上げる「速さの指揮」を持つためどちらかと言うと混成部隊向け。ステータスは使いやすいので、専用スキルを忘れて「攻め立て」で攻撃的にするか逆に「攻め立て」をあまり考えないかが悩みどころ。
盛夏の公女
リリーナ、ウォルト、ウルスラと共に登場した水着版。兵種は青弓飛行。
ステータスは伝承英雄版とほぼ同様。さらに自分から攻撃時、攻撃+6守備+10かつ敵は追撃不可になる「鬼神金剛の瞬撃」、移動系補助を使ったor使われた時、自分と相手の攻撃と守備を強化する「攻撃速さの連携」もあるので攻撃力は全バージョン随一。周囲2マス以内の味方は対遠距離攻撃に対し強くなる「遠距離警戒」も持つので支援もこなせる。
武器「絶海の蒼弓」は飛行特効に加え重装特効もついており、自分から攻撃時かつ敵のHPが満タンなら戦闘中全能力+4という強力な効果。
基礎ステータスや武器効果など弓ヒノカと似ている部分が多いので基本的な使い方も近くなるが、物理攻撃に非常に弱いという弱点も共通しているので襲われない立ち回り方が鍵。(ただし向こうと異なり鬼神金剛の瞬撃を持つので多少はマシだが)
ファイアーエムブレム無双
烈火の剣からは単独参戦。エンディング後に登場するヒストリーマップをクリアすると使用可能になる。
専用武器は「ソール・カティ」で竜特効がある。因みに「マーニ・カティ」との二刀流で戦う。
クラスチェンジするとブレイドロードになるが原作のように弓を使うことはできない。
剣士とは言ってもリョウマとはモーションが全く異なり、神速の剣術を活かして広範囲を巻き込むことを得意とする。そのため集団戦には極めて強い一方、闘技場などタイマンの状況にやや弱い。「流星」を習得することでさらに素早くなるが、慣れないと振り回されるレベルで加速するので注意。
取得スキルは「すり抜け」。移動中に敵から攻撃を受けてもひるまなくなるスキルだが、敵の攻撃自体がそれほど激しくなく、装備していなくとも余裕で行動することが出来るので恩恵はかなり薄い。
絆会話でエリウッドやヘクトル以外にもフロリーナ、ニニアン、ニルス、セイン、ケント、さらには烈火の剣の方のマークについても言及がある。ルフレをマークと間違える小ネタも存在する。
他作品は原作途中参戦である中で唯一原作終了後参戦の可能性がある。
なお今作では揺れる。歩くだけでも揺れるし攻撃でも揺れる。残念ながら3DS版では揺れません。
あのカミラに次ぐ揺れっぷりを見せつけてくれるので必見。
3DS版では揺れません、大事なことなので二回言いました。
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関連項目
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