パパラッチとは、ハエの様にぶんぶんたかって当事者や有名人を執拗に追い掛け回すカメラマンの事である。
曖昧さ回避
概要
語源はイタリア語の「ぶんぶんうるさいやぶ蚊」を意味するパパラッツォ。映画『甘い生活』で使われたことで広まったといわれている。
海外では職業の一つとして確立している。どこかのマスコミに所属しているわけではなく、フリーランスで活動し撮影した写真をマスコミに売り込んで利益を得ていることが多い。撮影・取材対象は映画スターや王族などのセレブ階級であり、時に強引な撮影をすることでトラブルを引き起こすことも多い。
日本のパパラッチについて
日本では「セレブ相手に単独で強行取材を行いスクープ写真を撮影するフリーのカメラマン」という本来の意味である職業としてのパパラッチはほとんど存在しない。海外のパパラッチに近いのはせいぜい映画「SCOOP!」のようにスクープ写真を狙う週刊誌のカメラマン程度であるが、待ち伏せての無断撮影や盗撮程度はあっても海外であるようなカーチェイスまがいの追跡劇などは日本ではまずあり得ないだろう。
そもそも日本ではセレブ階級の言動やプライベートがあえて大きく報道されること自体が少ない。日本で関心を持たれるのは芸能人のような有名人や公人の言動やプライベートが殆どである。その有名人にしろプライベートにまで踏み込んだ報道は婚約・結婚・受賞・入院・不倫・離婚・犯罪行為の発覚などのよほど大きな慶事や不祥事があった時に行われる程度である。
加えて、そのような事態になってもまずは当事者から記者クラブや大手マスコミなどに一斉に通知されて記者会見が行われるなどの流れがすでに出来上がっており、職業としてのパパラッチが必要ない場合も多い。
また、パパラッチが単独スクープ写真を撮影しようとも、その手段が法に触れるようなものであった場合、報道した側が非難を受けることになり、その写真を掲載したメディアは次から取材対象との関係の悪化や警察などの関係機関への通報・拘束も当然予想される。
海外では法に触れるような方法でスクープした写真を扱えるのは、そのような事態に陥っても平気な顔をしていられるタブロイド紙に限定される。日本でのそういったタブロイド紙の需要や影響力は海外ほどには高くない。また、海外のパパラッチには専門のエージェントと契約していることがほとんどで、パパラッチの行動に伴う問題などはすべてエージェントに任せられる。日本ではそこまでの体制は組まれていない。
マスコミの取材によるパパラッチ的行為について
職業としてのパパラッチはほとんど存在しない日本であるが、海外のパパラッチという職業の存在が広まるにつれて、マスコミの行き過ぎた取材のことを指して『パパラッチ』ということがある。
ここでいうマスコミの行き過ぎた取材とは『プライベートにまで踏み込むような行き過ぎた強行取材』を指す。取材を行うのは単身のフリーカメラマンではなく、メディア所属の取材チームがほとんどであるため職業としてのパパラッチではない。
この"パパラッチ的行為”の具体的な例として以下のようなものが挙げられる
「有名人相手に強行取材を行う記者・報道関係者」という意味では日本でもパパラッチ行為は確認できると言える。こうした行為が日本のメディアの取材方法や報道姿勢に対する国民の不信感へと繋がり日本でもパパラッチという呼称が使われるようになってきている。(マスゴミも参照)
しかし、前述のNHKの小保方氏に対するパパラッチ的強行は日本のメディアではほとんど報じられていない。こうした報道しない自由によって「日本ではパパラッチに類するような取材はない」と思い込んでいる人も多いが、実際にも日本のメディアにもパパラッチと同質の強行な取材や悪質な取材が行われているのが現状である。
海外では職業としてのパパラッチが確立しているのに対し、日本ではマスコミへの蔑称・マスコミによる迷惑行為への例えとして使われる事が殆どであるのが海外と日本の違いであろう。同じ言葉でありながら、日本のパパラッチと海外のパパラッチは大きく異なる存在だと言える。
ダイアナ元イギリス皇太子妃の事故について
ダイアナ妃が恋人と共に交通事故に遭い、亡くなった原因はパパラッチの追跡を逃れるために無理に速度を出し過ぎたからだといわれている。
二次創作などでパパラッチ扱いされることのあるキャラクター
- 射命丸文(東方Project) ※公式で他のキャラからパパラッチ扱いを受けたことがある
- 姫海棠はたて(東方Project) ※公式で他のキャラからパパラッチ扱いを受けたことがある
- 青葉(艦これ)(艦隊これくしょん~艦これ~)
関連動画
関連項目
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