ファーム日本選手権とは、日本プロ野球の二軍(ファーム)の年間日本一を決める試合である。
概要
毎年10月上旬ごろ、みやざきフェニックスリーグの開催前にサンマリンスタジアム宮崎で開催される。イースタン・リーグとウエスタン・リーグの優勝チームが対戦する。
一軍の日本シリーズと違い、1試合のみの一発勝負。延長戦は回数制限なしのため引き分けはないが、雨天などのコールドゲームで引き分けになった場合は予備日に再試合となる。ホーム側は奇数年がイースタン、偶数年がウエスタン。DH制の採用はファーム公式戦同様、各球団の判断による。
出場できる選手は、以下の条件を満たした選手に限られる。
要するに、①その年のルーキー、②一軍昇格がなかった選手、③ある程度その年の二軍戦に出場している選手、のいずれかのみ出場資格が与えられる。つまり、二軍戦に全く出ていないバリバリの一軍の主力をファーム日本選手権に出すことはできない。逆に言えば、怪我や不調で二軍暮らしが長ければ主力級の選手やベテランでも出場できる。
なお、育成選手の出場は通常の二軍公式戦同様に5人まで(育成選手制度の導入当初はそもそも育成選手には出場資格がなかった)。外国人選手は、同時に出場させられるのは投手1名野手3名まで。
試合後には勝利チームからMVPが1名、また両チームから優秀選手賞が1名ずつ選出される。MVP賞金は50万円、優秀選手賞は20万円。またホームランを打った選手にはホームラン賞として賞金が出る。
なお二軍戦は観戦無料の球場もあるが、ファーム日本選手権は出場チーム・開催球場にかかわらず有料なので注意。
イースタン・リーグとウエスタン・リーグは1950年代から始まっていたが、ファーム日本選手権が始まったのはそれよりだいぶ遅く、1987年から。最初は「ジュニア日本選手権」という名前で、1996年はなぜか開催されず[1]1997年に再開してから現在の「ファーム日本選手権」という名前になった。2005年に一度だけセゾンカードが冠スポンサーになり「《セゾン》カード プロ野球ファーム日本選手権」という名前で開催されたことがある。
ちなみに一軍の日本シリーズは「にっぽんシリーズ」だが、こっちは「ファームにほん選手権」紛らわしい。
各年の結果
日本シリーズとファーム日本選手権の組み合わせが同一になったのは、2005年のロッテ対阪神のみであり、どちらもロッテが勝利している。なんでや!阪神関係ないやろ!
関連動画
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関連項目
脚注
- *それまで毎年イースタンからは読売ジャイアンツが出場していたのが、1996年は千葉ロッテマリーンズがイースタン優勝したためスポンサーがつかなかったという噂があるが真偽は不明。
- *当初は大阪球場で開催したが、3回途中ノーゲーム。
- *前日に7回途中コールドゲームで引き分けになったため再試合。
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