育成選手とは、日本のプロ野球において、支配下登録選手70人の枠に含まれない契約選手のこと。
概要
日本のプロ野球において、有望選手の囲い込みなどを防ぐため、各球団が保有できる選手は70人までと定められていたが、不景気で社会人チームが次々と廃部に追い込まれる状況を受け、有望選手の育成と裾野の拡大のために2005年から導入された。ちなみに元々の発案は広島東洋カープ。
年俸の下限は240万円(支配下選手の下限は440万)で、背番号は3桁(基本的に100番台だが、巨人は0から始まる3桁、中日は200番台をつける。打撃投手などの裏方と紛らわしいというのが理由)。入団時に契約金は無く、代わりに支度金(通常300万円)が支払われる。
出場できるのは二軍の試合のみ(1試合につき5人まで)で、一軍の試合に出場するには改めて支配下登録される必要がある。また、2007年以降オープン戦、フレッシュオールスター、ファーム日本選手権にも出場可能になった。ただしシーズン中の支配下登録期限は7月末(26歳以上の契約初年度の外国人選手は3月末)。8月以降は支配下登録ができないが、シーズン終了後の契約更改時には来シーズンからの支配下登録が可能。また、支配下登録選手が65人以上いる球団でないと育成選手を保有できない(ただしこれは補強期限の7月末時点で65人以上の意味。それ以前は64人以下でも問題無い)[1]。
育成選手の保有数には現状、上限は無い。年齢制限があるわけでもないので、30代の育成選手も存在する。2011年にはソフトバンクが、巨人を戦力外になった38歳の藤田宗一を育成選手として獲得した(のちに支配下登録されたが1年で戦力外)。また、巨人時代の脇谷亮太のように、主力級の選手が故障で長期のリハビリが必要な場合に育成契約になることもある。そういう意味では、メジャーリーグにおけるマイナー契約や故障者リストのように使われている面もある。
2011年、岡田幸文(ロッテ)が育成選手としてプロ入りした選手で初めて規定打席に到達した(2009年に新人王を獲得した巨人の松本哲也は規定打席未満)。アーロム・バルディリスも阪神に育成枠で入団し、オリックス移籍後の2011年に初めて規定打席に到達している。投手では2012年、山田大樹(ソフトバンク)が育成出身選手で初めて規定投球回数に到達した。
育成出身選手のタイトルホルダー・表彰
打撃タイトル | |||
---|---|---|---|
首位打者 | --- | --- | --- |
本塁打王 | --- | --- | --- |
打点王 | --- | --- | --- |
盗塁王 | 周東佑京 | ソフトバンク | 2020年 |
和田康士朗 | ロッテ | 2021年 | |
最多安打 | --- | --- | --- |
最高出塁率 | --- | --- | --- |
投手タイトル | |||
最優秀防御率 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 2020年 |
最多勝 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 2020年 |
石川柊太 | ソフトバンク | 2020年 | |
最高勝率 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 2017年 |
石川柊太 | ソフトバンク | 2020年 | |
セーブ王 | --- | --- | --- |
最優秀中継ぎ投手 | 山口鉄也 | 巨人 | 2009年、2012年、2013年 |
リバン・モイネロ | ソフトバンク | 2020年 | |
奪三振王 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 2019年、2020年 |
表彰 | |||
ベストナイン | 甲斐拓也 | ソフトバンク | 2017年、2020年 |
千賀滉大 | ソフトバンク | 2019年、2020年 | |
ゴールデングラブ賞 | 松本哲也 | 巨人 | 2009年 |
岡田幸文 | ロッテ | 2011年、2012年 | |
甲斐拓也 | ソフトバンク | 2017年-2021年 | |
千賀滉大 | ソフトバンク | 2019年、2020年 | |
新人王 | 山口鉄也 | 巨人 | 2008年 |
松本哲也 | 巨人 | 2009年 |
各球団の現状
「金満球団=補強、貧乏球団=育成」というイメージや、「有望な選手を安く保有できる制度」というイメージのためか、資金力のない球団向けの制度と思われていることがあるが、実際のところ、保有選手を増やすということは年俸だけでなく、練習設備など付随するいろいろな経費が余計にかかるということであり、大量の育成選手を保有するためには球団にある程度の資金力が必要となる。仕方ないね。
そういうわけで、育成枠の利用に積極的な2大球団がソフトバンクと巨人である。ソフトバンクは2011年から本格的な三軍制を敷き、ドラフト指名選手を中心に20名以上の育成選手を保有。千賀滉大、甲斐拓也といった主力を輩出しており、最もこの制度を活用している球団であることは間違いない。2023年には四軍の創設も計画している。
巨人は2011年までは育成選手の最多保有球団で、同じく「第二の二軍」と称する三軍制を敷いていたが、戦力外選手の吹きだまりと化してしまい、2012年からは大きく縮小した(それでも保有人数は他球団に比べると多かった)。2016年からは再び三軍を創設して育成選手を増やし、最多保有球団に返り咲いている。
また、発案者の広島も球団の資金力に比べると育成枠を積極的に利用していた方だったが、2015年からは日本人育成選手の保有数は縮小気味。ドミニカのカープアカデミー出身の若手外国人と育成で契約する例が増加している(サビエル・バティスタ、アレハンドロ・メヒア、ヘロニモ・フランスアなど)。
逆に、制度開始当初から育成枠を利用ないことで知られたのが日本ハム。保有選手数を絞り、ひとりひとりの出場機会を確保するという編成方針に基づいている。しかし、2018年の育成ドラフトで初めて1名を指名した(それ以前にも育成ドラフトに参加したことはあったが、誰も指名せずに終わっている)。同じく西武も2011年までは育成選手を保有しない方針だったが、2012年以降は利用する方向に方針転換した。
ほか、ロッテや阪神は初期は積極的に活用していたものの、現在は縮小傾向。一方、楽天やオリックスは育成選手の保有数を増やしている。その他の球団はだいたい5名~10名程度というところで、まだまだ育成枠の活用法は模索が続いているようである。
育成選手と独立リーグ
プロ入り当落線上の選手にはチャンスの増える制度ではあるが、二軍の試合数にも限りがあり、さらに二軍戦への出場人数制限(最大5人まで)もあるため、育成選手を多く保有する球団には実戦経験の機会の確保が問題となっている(ソフトバンクや巨人が三軍を作ったのもこのため)。
それもあって、2007年に千葉ロッテマリーンズが育成選手を独立リーグの四国アイランドリーグへ派遣する構想を打ち出したが、いろいろあって頓挫。その後、2012年になって独立リーグがNPBからの育成選手の派遣を受け入れることになり、以降、広島東洋カープ、オリックス・バファローズ、横浜DeNAベイスターズなどが育成選手を独立リーグに派遣している。
いっぽう、独立リーグからNPBにドラフト指名される例も増えているが、独立リーグ出身の選手は育成ドラフトで指名される選手が多く、最初から支配下で指名される選手はあまり多くない。
一度戦力外になった育成選手が独立リーグを経てNPBに支配下登録選手として復帰する場合もある。2012年に高卒で育成選手として広島に入団し、支配下登録されないまま2013年に戦力外になった三家和真は、BCリーグで3年間のプレーを経て、2017年にロッテと支配下登録で契約、NPB復帰と初の支配下登録を果たした。また2012年に高卒で支配下選手としてDeNAに入団、1年で育成落ちして2014年に戦力外となった古村徹は、1年DeNAの打撃投手を務めたあと2016年にアイランドリーグの愛媛で現役復帰、BCリーグの富山を経て2019年に古巣DeNAに支配下登録選手として復帰した。
育成選手のパターン
育成選手は大別して以下のようなパターンに分けられる。
育成ドラフトで指名され入団した選手
通常のドラフト会議と同日に行われる育成ドラフトで指名された選手がこれにあたる。ドラフトにかかる基準は後述の禁止事項以外は、基本的に通常のドラフト会議と同様である。
山口鉄也(巨人)、松本哲也(巨人)、内村賢介(楽天→DeNA)、山田大樹(ソフトバンク→ヤクルト)、千賀滉大(ソフトバンク)、岡田幸文(ロッテ)、西野勇士(ロッテ)、砂田毅樹(DeNA)、甲斐拓也(ソフトバンク)、石川柊太(ソフトバンク)などが育成ドラフトで指名され、のちに支配下登録を勝ち得た代表的な選手。
なお、明確に規定されているわけではないが、「企業所属の選手は技術向上と社会教育という育成制度の理念から外れる」という理由で、社会人の企業チーム所属の選手の育成ドラフト指名は事実上禁止されている。過去に企業チームから指名された例は、2006年の鈴木誠(JR東日本→巨人)、中村真人(シダックス→楽天)の2例のみ(ただしシダックスは同年限りで廃部が決まっていた)。社会人でもクラブチームは対象外で、全足利クラブから指名された岡田幸文などの例がある。
通常のドラフトと同様に指名拒否の権利も選手側にあり、高卒で巨人の育成指名を拒否して大学に進み4年後に阪神から支配下で指名された陽川尚将や、巨人の育成指名を故障で辞退し翌年改めて育成で指名され入団した松澤裕介のような例がある。
育成ドラフトで指名された選手数
2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6人 | 12人 | 15人 | 26人 | 17人 | |||||
2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
29人 | 26人 | 13人 | 13人 | 23人 | 28人 | 28人 | 32人 | 21人 | 33人 |
2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 |
49人 | 51人 | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- |
※入団拒否・辞退を含む指名人数。年度の数字から各年のドラフト記事へ飛べます。
一度支配下登録から自由契約となり、改めて育成契約を結んだ選手
支配下登録枠を空けたいが戦力外にするには惜しいと球団が判断した選手や、故障で長期のリハビリが必要なため一軍戦力にならないことが解っている選手が、一度支配下登録を外れ育成契約を結ぶパターン。
なおその際、形式上として戦力外通告を行う必要があり(ただし戦力外通告が発表されないまま育成契約に切り替わることもあるのでわりと曖昧。契約更改前に内々で打診があるらしい)、育成契約の打診を蹴ってそのまま退団・引退する選手もいる。一旦自由契約扱いとなる事で他球団へのウェーバー提示が行われるので、他球団は支配下選手として獲得する事が可能となる。その為、育成選手はフリーエージェントの人的補償の対象外だからプロテクトしきれない有望選手を一旦育成枠にする…ということは事実上不可能である(実際、2019年オフに楽天の西巻賢二が育成契約を提示された上で戦力外となり、ロッテに支配下登録で移籍した際、「育成落ちでプロテクト外しをしようとして失敗したのでは」という報道が出た)。
例としては、チェン・ウェインは中日時代の2007年にリハビリのため育成契約となっていた。2012年には巨人の脇谷亮太が育成契約を結び議論を呼んだ(翌2013年に支配下再登録)。故障での育成契約から復活を果たした選手には他に、柳瀬明宏、河内貴哉、狩野恵輔、由規などの例がある。
ウィルフィン・オビスポ、レビ・ロメロ、山本和作、星野真澄は育成で入団→支配下登録→再度育成契約→再び支配下登録、という形で育成契約と、同一球団で支配下登録を二度ずつ経験している。支配下で入団→育成契約→支配下再登録→育成契約→支配下再々登録というルートを辿ったエディソン・バリオスのような例や、ソフトバンクに育成で入団し支配下登録され、支配下のまま楽天に移籍したあと育成落ちし、支配下に再登録された小斉祐輔のようなややこしい例もある。
2008年には中日が金本明博をシーズン中に育成契約にしようとして問題となり、シーズン中の育成降格は出来なくなった。なお金本はその年のオフ、育成契約の打診を断り退団、引退している。
戦力外となり、他球団に育成選手として移籍した選手
戦力外となった選手がトライアウトや入団テストを経て他球団と育成契約をするもので、支配下登録での移籍とあまり事情は変わらない。育成契約の場合、二軍・三軍の人数合わせ的な獲得もわりと見られる。
育成枠での移籍で後に支配下登録された例としては、中村紀洋(オリックス→中日)、ユウキ(オリックス→ヤクルト)、藤田宗一(巨人→ソフトバンク)、堂上剛裕(中日→巨人)、細山田武史(DeNA→ソフトバンク)などがある。また金伏ウーゴ(ヤクルト→巨人)やアブナー・アブレイユ(西武→巨人)のように、育成で入団し支配下登録された後戦力外を受け、他球団に育成契約で移籍したあとその球団で支配下登録されたという例もある。
金森敬之のように、NPBの球団から戦力外となったあと、独立リーグでのプレーを経て再びNPBに育成契約で復帰した例もある(金森はその後支配下登録された)。
一度引退後、育成選手として現役復帰した選手
上記とは少し異なり、戦力外通告を受け現役引退し、一度はコーチや打撃投手、ブルペン捕手となった選手が、怪我人の続出などで二軍の選手が足りなくなった際に、急遽育成契約で現役復帰することがときどきある。
2015年に楽天でブルペン捕手の横山徹也が、ヤクルトで打撃投手の阿部健太がそれぞれ二軍選手の不足から急遽育成選手に復帰した。ヤクルトでは2017年にもブルペン捕手の新田玄気が同様の理由で育成選手に復帰している(いずれの選手も支配下登録されることなく同年オフに再び戦力外となり再度引退)。
2019年には西武で二軍育成コーチだった星孝典、DeNAで二軍バッテリーコーチだった靍岡賢二郎が、それぞれ二軍の捕手不足のため、育成選手として復帰している。星はコーチ登録を抹消して81だった背番号を181に変更。靍岡はコーチ兼任で、コーチとしては87、選手としては087をつける形になった。両選手ともやはり同年オフ限りで現役を再度引退している。
また、前年に引退を表明した選手が引退試合のために育成契約する場合もある。2019年に中日が、前年に引退した岩瀬仁紀と荒木雅博をオープン戦での引退試合に出場させるために、3日間だけ育成契約した。
外国人選手
外国人選手に関しては、獲得に関して特にこれといった規定はない。育成枠での獲得は大してニュースにもならないため、ひっそりと入団しひっそりと去って行く謎の外国人育成選手が毎年何人かいる。
なお、支配下登録選手の補強期限は7月末までだが、一軍の試合に出場できない育成選手の場合はこの規定に当てはまらないため、育成選手ならば8月以降も新外国人選手の獲得が可能。
育成入団で支配下登録され、一軍で活躍した外国人選手には、アーロム・バルディリス(阪神→オリックス→DeNA)、ウィルフィン・オビスポ(巨人)、サビエル・バティスタ(広島)、リバン・モイネロ(ソフトバンク)、ヘロニモ・フランスア(広島)などがいる。
育成選手の契約
育成選手として入団した選手は3年間で支配下登録されないと、一度自動的に自由契約となり、チームに所属し続けるためには改めて契約し直す必要がある。また支配下から育成契約に落とされた選手は1年ごとに自由契約となる。支配下登録後は他の支配下選手と同様に扱われる。
前述の支配下登録から育成枠へ落とすための戦力外通告と合わせて、戦力外通告の時期には「育成再契約のための戦力外通告」が発生するので、通常の戦力外通告と混ざって紛らわしいことになりがちである。
なぜこのような紛らわしい事が発生する可能性があるのに3年間で一旦自由契約になるルールがあるかというと、「チーム事情等で他球団ならば支配下登録になれる場合」を想定して、移籍を行いやすくする為である。自由契約となるので、公示後に契約更改がされる前であれば他球団は移籍のオファーを出すことが可能。このルールによる他球団移籍は、2014年に丸毛謙一が巨人で3年間育成選手としてプレーした後、オリックスに支配下選手として移籍したのが初の事例。2015年には亀澤恭平が同様の経緯でソフトバンクから中日へ、2020年には長谷川宙輝がソフトバンクからヤクルトへ移籍している。
また、2015年オフにはソフトバンクの白根尚貴(支配下からの降格のため1年ごとに自由契約)が、特に他球団からオファーのない状態ながら球団からの育成再契約を蹴ってトライアウトを受験し、DeNAに支配下登録で移籍した。
なお、上記の「3年で自動的に自由契約」ルールのためもあってか、支配下登録を経験しないまま育成選手として4年以上所属し続ける選手は少ない。育成選手としての在籍年数は、2011年から2018年まで巨人に育成選手として所属した成瀬功亮の8年が最長記録。
育成選手の新人王資格
日本プロ野球の新人王資格は、「初めて支配下登録されてから5年以内」である。なので、育成選手として入団した選手は、育成契約期間はカウントされず、支配下登録された時点から新人王資格年数のカウントが始まる。そのため、育成出身の選手は入団6年目以上でも新人王資格を持っている場合がある。たとえばソフトバンクの二保旭は2015年シーズン時入団7年目だったが、支配下登録が2012年なので、新人王資格のカウント上においては4年目となり、2014年終了時点で規定の通算30イニングに未到達のため新人王の資格を持っていた。
ただし、最初に支配下として入団してから育成契約に落とされた選手の場合は、育成契約の期間も新人王資格期間にカウントされてしまう。
大百科に記事のある現在育成契約の選手
- 長谷川凌汰(北海道日本ハムファイターズ)
- 森雄大(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 吉持亮汰(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 釜元豪(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 粟津凱士(埼玉西武ライオンズ)
- 伊藤翔(野球)(埼玉西武ライオンズ)
- 上間永遠(埼玉西武ライオンズ)
- 齊藤大将(埼玉西武ライオンズ)
- 榊原翼(オリックス・バファローズ)
- 内山太嗣(東京ヤクルトスワローズ)
- 大嶺祐太(中日ドラゴンズ)
- 濱田達郎(中日ドラゴンズ)
- 戸田隆矢(広島東洋カープ)
記事のある元育成選手(支配下登録未経験)
- ノエル・ウレーニャ(元読売ジャイアンツ。2010年9月末に入団し同年11月末に戦力外)
- 海老原一佳(元北海道日本ハムファイターズ。2019年-2021年在籍)
- レミー・コルデロ(元横浜DeNAベイスターズ。2019年-2021年在籍)
育成から支配下登録された選手
記載位置は最初に育成から支配下登録された際の所属球団(その後移籍した場合も移動はせず備考欄に追記)。シーズンオフの契約更改時に支配下登録された選手の支配下登録年は翌年の記載。
備考に特記がなければ日本人選手は育成ドラフトでの入団、外国人選手は記載球団が初のNPB入り。また育成契約のままで戦力外・自由契約となり、他球団に支配下で移籍した場合や、独立リーグなどを経て支配下でNPBに復帰した場合も支配下登録と見なす。
太字は記事のある選手、斜体は退団・引退し既にNPBに所属していない選手。現在の育成選手はNPB公示を参照。
セントラル・リーグ
読売ジャイアンツ(2006年-)
広島東洋カープ(2006年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
エスマイリン・カリダ | 2006年 | 2007年 | 2007年退団。その後は米球界に復帰し、メジャーデビューも果たしている。 |
中谷翼 | 2007年 | 2007年 | 2010年オフに再度育成に降格し、2013年限りで引退。 |
ディオーニ・ソリアーノ | 2009年 | 2010年 | 2011年退団。その後は各国を転々としている |
菊地原毅 | 2012年 | 2012年 | 1993年支配下で入団。2013年引退 |
河内貴哉 | 2010年 | 2012年 | 2000年支配下で入団。2015年引退。 |
中村憲 | 2011年 | 2012年 | 2008年投手として支配下で入団。育成契約中に野手転向。2015年引退。 |
池ノ内亮介 | 2011年 | 2014年 | 2015年引退 |
中村亘佑 | 2010年 | 2016年 | 2017年引退 |
辻空 | 2013年 | 2016年 | 2018年戦力外 |
久本祐一 | 2015年 | 2016年 | 2002年中日に支配下で入団。2013年支配下で広島へ移籍。 2016年引退 |
サビエル・バティスタ | 2016年 | 2017年 | 2019年ドーピング違反で出場停止、のち契約解除 |
アレハンドロ・メヒア | 2016年 | 2017年 | 2021年退団 |
ヘロニモ・フランスア | 2018年 | 2018年 | |
エマイリン・モンティージャ | 2019年 | 2019年 | 2020年退団 |
フアン・サンタナ | 2019年 | 2019年 | 2019年退団 |
大盛穂 | 2019年 | 2020年 | |
藤井黎來 | 2018年 | 2020年 | |
ロベルト・コルニエル | 2020年 | 2021年 | |
持丸泰輝 | 2020年 | 2022年 |
東京ヤクルトスワローズ(2007年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
伊藤秀範 | 2007年 | 2007年 | 2008年戦力外となり独立リーグに |
ユウキ | 2009年 | 2009年 | 2008年オリックスを戦力外となりヤクルトと育成契約。2010年引退 |
ラファエル・フェルナンデス | 2009年 | 2011年 | 外国籍だが育成ドラフトでの入団。2013年退団、その後2016年に引退 |
金伏ウーゴ | 2012年 | 2012年 | 2015年戦力外となり巨人に育成として移籍。翌シーズン支配下登録されるがオフに戦力外となり、BCリーグへ |
徳山武陽 | 2012年 | 2013年 | 2017年引退。 |
中島彰吾 | 2015年 | 2016年 | 2017年戦力外となり退団。その後は台湾、オランダと海外リーグを渡り歩く。 |
平井諒 | 2016年 | 2016年 | 2010年支配下で入団。2020年戦力外 |
由規 | 2016年 | 2016年 | 2008年支配下で入団。2018年戦力外。 2019年楽天と育成契約、同年支配下登録、2020年戦力外 |
榎本葵 | 2016年 | 2017年 | 2011年支配下で楽天入団。2016年育成契約、同年戦力外。 2017年ヤクルトに支配下で移籍、同年戦力外 |
大村孟 | 2017年 | 2018年 | 2021年引退 |
田川賢吾 | 2017年 | 2018年 | 2013年支配下で入団。2020年戦力外 |
古野正人 | 2017年 | 2018年 | 2012年支配下で入団。2018年戦力外 |
長谷川宙輝 | 2017年 | 2020年 | 2017年ソフトバンクに育成で入団。2020年ヤクルトに支配下で移籍。 |
松本友 | 2019年 | 2020年 | |
近藤弘樹 | 2021年 | 2021年 | 2018年楽天に支配下で入団。2020年戦力外 2021年ヤクルトと育成契約 |
小澤怜史 | 2019年 | 2022年 | 2016年ソフトバンクに支配下で入団。2019年育成契約 2020年戦力外、2021年ヤクルトと育成契約 |
赤羽由紘 | 2021年 | 2022年 |
中日ドラゴンズ(2007年-)
横浜DeNAベイスターズ(2008年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
関口雄大 | 2008年 | 2009年 | 2010年トレードで日本ハムに移籍。2012年引退。 |
国吉佑樹 | 2010年 | 2011年 | 2021年トレードでロッテに移籍 |
鄭凱文 | 2013年 | 2013年 | 2012年阪神を戦力外となり、2013年DeNAと育成契約。 2013年DeNAを戦力外となり台湾球界へ移籍。 |
西森将司 | 2012年 | 2013年 | 2019年引退 |
冨田康祐 | 2012年 | 2013年 | 2014年戦力外となり退団。その後米球界挑戦・四国IL復帰を経て2016年限りで引退。 |
萬谷康平 | 2014年 | 2014年 | 2016年引退。 |
陳冠宇 | 2012年 | 2014年 | 2011年支配下で入団。2014年戦力外 同年ロッテに支配下で移籍。2020年退団 |
砂田毅樹 | 2014年 | 2015年 | |
白根尚貴 | 2015年 | 2016年 | 2012年ソフトバンクに支配下で入団。2015年育成契約。 同年オフに育成再契約を蹴って支配下でDeNAに移籍。 2018年戦力外 |
笠井崇正 | 2017年 | 2018年 | 2021年引退 |
田村丈 | 2016年 | 2018年 | 2019年引退 |
古村徹 | 2013年 | 2019年 | 2012年支配下で入団。2014年戦力外。 打撃投手、四国IL、BCリーグを経て2019年に支配下登録で復帰 2020年戦力外 |
中川虎大 | 2018年 | 2019年 | |
ケビン・シャッケルフォード | 2021年 | 2021年 | 2021年退団 |
田中健二朗 | 2020年 | 2021年 | 2008年支配下で入団 |
宮國椋丞 | 2021年 | 2021年 | 2011年巨人に支配下で入団。2020年戦力外。 2021年DeNAと育成契約 |
石川達也 | 2021年 | 2022年 | |
宮城滝太 | 2019年 | 2022年 | |
平良拳太郎 | 2022年 | 2022年 | 2014年巨人に支配下で入団。2017年人的補償でDeNAへ移籍 |
阪神タイガース(2008年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
アーロム・バルディリス | 2008年 | 2008年 | 2010年オリックスに移籍、2014年DeNAに移籍、2015年退団。 |
野原祐也 | 2009年 | 2009年 | 2012年戦力外となりBCリーグへ復帰。2016年引退。 |
田上健一 | 2010年 | 2010年 | 2015年引退。 |
森田一成 | 2009年 | 2010年 | 2008年支配下で入団。2014年引退。 |
桟原将司 | 2011年 | 2011年 | 2004年支配下で入団。2011年戦力外。 2012年西武に支配下で移籍し同年引退。 |
ロバート・ザラテ | 2011年 | 2012年 | 2013年戦力外となりBCリーグ復帰後、米球界に復帰。 |
玉置隆 | 2010年 | 2012年 | 2005年支配下で入団。2015年戦力外となり2016年からは社会人野球でプレー。 |
狩野恵輔 | 2013年 | 2013年 | 2001年支配下で入団。2017年引退 |
林啓介 | 2013年 | 2013年 | 2006年ロッテに支配下で入団。2012年戦力外となり、阪神と育成契約。2013年戦力外 |
伊藤和雄 | 2014年 | 2014年 | 2012年支配下で入団。2021年引退 |
島本浩也 | 2011年 | 2015年 | 2021年育成契約、2022年支配下再登録 |
田面巧二郎 | 2015年 | 2016年 | 2013年支配下で入団。2017年引退。 |
原口文仁 | 2013年 | 2016年 | 2010年支配下で入団 |
西田直斗 | 2017年 | 2017年 | 2012年支配下で入団。2018年戦力外 |
歳内宏明 | 2018年 | 2018年 | 2012年支配下で入団。2019年戦力外。 2020年ヤクルトに支配下で入団、2021年引退 |
片山雄哉 | 2019年 | 2019年 | |
横山雄哉 | 2019年 | 2020年 | 2015年支配下で入団、2020年引退 |
石井将希 | 2018年 | 2020年 | 2021年戦力外 |
小野寺暖 | 2020年 | 2021年 | |
才木浩人 | 2021年 | 2022年 | 2017年支配下で入団 |
岩田将貴 | 2021年 | 2022年 |
パシフィック・リーグ
福岡ソフトバンクホークス(2006年-)
東北楽天ゴールデンイーグルス(2007年-)
オリックス・バファローズ(2007年-)
千葉ロッテマリーンズ(2008年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
宮本裕司 | 2008年 | 2009年 | 2011年戦力外。 |
岡田幸文 | 2009年 | 2009年 | 2018年引退 |
フアン・カルロス・ムニス | 2009年 | 2009年 | 2010年退団。その後母国ブラジル球界に復帰し、WBCにも出場した。 |
山室公志郎 | 2010年 | 2010年 | 2013年限りで引退。 |
角晃多 | 2009年 | 2012年 | 2014年限りで戦力外通告を受け退団。その後BCリーグ・武蔵に入団し2017年限りで引退。2018年からは武蔵の監督に就任。 |
西野勇士 | 2009年 | 2013年 | |
黒沢翔太 | 2011年 | 2013年 | 2017年限りで引退。 |
金森敬之 | 2014年 | 2014年 | 2004年支配下で日本ハム入団し2012年退団。四国IL・愛媛を経て入団。2017年限りで戦力外通告を受け退団。社会人野球に。 |
肘井竜蔵 | 2014年 | 2015年 | 2018年戦力外となり現役引退。 |
大木貴将 | 2016年 | 2016年 | 2019年戦力外 |
柿沼友哉 | 2016年 | 2016年 | |
三家和真 | 2012年 | 2017年 | 2012年広島に育成で入団、2013年戦力外。 独立リーグを経て2017年ロッテと支配下で契約、2020年戦力外 |
李杜軒 | 2016年 | 2018年 | 2007年支配下でソフトバンク入団、2016年育成契約、同年戦力外。 台湾プロ野球を経て2018年ロッテと支配下で契約。2019年戦力外 |
茶谷健太 | 2019年 | 2020年 | 2016年支配下でソフトバンクに入団。2018年戦力外。 2019年ロッテと育成契約。 |
ホセ・フローレス | 2020年 | 2020年 | 2021年退団 |
和田康士朗 | 2018年 | 2020年 | |
大嶺祐太 | 2020年 | 2020年 | 2007年支配下で入団。2021年戦力外 2022年中日と育成契約 |
本前郁也 | 2020年 | 2021年 | |
高濱卓也 | 2020年 | 2021年 | 2008年阪神に支配下で入団、2011年人的補償でロッテへ移籍。 2021年引退 |
植田将太 | 2020年 | 2021年 | |
森遼大朗 | 2018年 | 2022年 | |
佐藤奨真 | 2021年 | 2022年 | |
小沼健太 | 2021年 | 2022年 | |
山本大斗 | 2021年 | 2022年 | |
松永昂大 | 2022年 | 2022年 | 2013年支配下で入団 |
埼玉西武ライオンズ(2012年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
中田祥多 | 2012年 | 2012年 | 2008年支配下で入団。2019年引退 |
藤澤亨明 | 2012年 | 2013年 | 2018年戦力外 |
アブナー・アブレイユ | 2013年 | 2014年 | 2014年戦力外となり退団。四国IL・高知を経て2016年巨人と育成選手契約。その後支配下登録されるが同年退団。 |
林崎遼 | 2015年 | 2015年 | 2011年支配下で入団。2015年引退 |
水口大地 | 2013年 | 2015年 | 2020年引退。 |
戸川大輔 | 2015年 | 2016年 | |
木村昇吾 | 2017年 | 2017年 | 2016年広島から移籍。2017年戦力外となり現役引退。クリケット選手に転身。 |
高木渉 | 2018年 | 2019年 | |
齊藤誠人 | 2018年 | 2019年 | |
與座海人 | 2019年 | 2020年 | 2018年支配下で入団 |
水上由伸 | 2021年 | 2021年 | |
滝澤夏央 | 2022年 | 2022年 | |
長谷川信哉 | 2021年 | 2022年 | |
中熊大智 | 2019年 | 2022年 | |
赤上優人 | 2021年 | 2022年 |
北海道日本ハムファイターズ(2019年-)
選手名 | 育成契約 | 支配下登録 | 備考 |
---|---|---|---|
高濱祐仁 | 2020年 | 2020年 | 2015年支配下で入団 |
樋口龍之介 | 2020年 | 2020年 | 2022年育成契約 |
長谷川凌汰 | 2020年 | 2021年 | 2022年育成契約 |
宮田輝星 | 2020年 | 2021年 | |
古川侑利 | 2022年 | 2022年 | 2014年楽天に支配下で入団、2019年巨人へトレード。 2021年戦力外、2022年日本ハムと育成契約 |
田中瑛斗 | 2022年 | 2022年 | 2018年支配下で入団 |
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関連項目
脚注
- *なお、支配下登録選手が64人以下であっても、実行委員会の調査の上で承認されれば育成選手を保有可能。65人以上保有する意思があったにも関わらず、選手が急死する、犯罪を起こして解雇するなどの理由で64人以下になってしまう事態を想定していると考えられる。ただし、現時点でこの条項が採用された球団はない。
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