マシンロボ クロノスの大逆襲とは、葦プロダクション制作のロボットアニメである。
概要
マシンロボは、元々はタカラ(現タカラトミー)のダイアクロンに対抗してポピー(現バンダイボーイズトイ事業部)が1982年より商品展開を始めたおもちゃシリーズの総称である。それが1986年7月にアニメ化されたものが本作であるが、本編は単なる玩具の映像化に留まらないものとなっていた。
玩具マシンロボの販促アニメとしては、かなり首を傾げざるを得ない点も多い。主役であるはずのマシンロボはレギュラーメンバーにも居るものの影は薄く、それ以外はモブレベルの扱いしかされないものばかり。しかもゲストキャラとしてあっさり殺される事さえあった。そしてアニメで新たに設定された主人公であるロム・ストールが合体するロボット・バイカンフーは闘士ゴーディアンの機構を流用、しかも合体する数が少なくなっている劣化版ともいえる内容だった。
しかしこうしたスポンサーに喧嘩を売るかのような玩具販促のなげやりっぷりのせいか、途中であからさますぎる路線変更が行われ、新たにマシンロボ軍団が準レギュラーとして登場。ランドコマンダー5やプロトラックレーサーといった新キャラクターが投入されたほか、武道家として設定されていたロムたちの新装備として大型火器・ブレイザーカノンやパワードスーツ・パワーライザーが登場した。
一方で、作中(主に路線変更前)にやたらと登場した美少女キャラ達はアニメファンに大好評。特にヒロインのレイナ・ストールが人気を集め、番組終了後にやたらと美少女キャラが出てくるOVA作品『レイナ剣狼伝説』が製作された。タイトルの通り、こちらではレイナが主人公になっている。
このように、『クロノスの大逆襲』はこの時代らしいといえばらしい特異な作品として仕上がっている。
あらすじ
マシンロボ達が平和に暮らしていたクロノス星。しかし、そこに悪の宇宙犯罪組織ギャンドラーが現れた。彼らはハイリビードという無限のエネルギーを狙ってクロノス星にやってきたという。
しかし、ハイリビードの鍵を握っていると思われたクロノス族の族長、キライ・ストールはギャンドラーとの戦いで命を落としてしまった。キライの息子にして天空宙心拳の伝承者、ロム・ストールは父の仇を討つ旅に出る。
兄弟弟子のブルー・ジェットとロッド・ドリル、妹のレイナ、レイナの従者であるトリプル・ジムと共にクロノス星の各地を旅し、行く先々でギャンドラーを退治してきたロム。一行はクロノス星最大の都市「エメラルドシティ」にたどり着く。そこはギャンドラーに抵抗するマシンロボ達の砦であった。エメラルドシティのバイクロボやケンポーロボとロム達は協力し、新装備・ブレイザーカノンや、強力なパワードスーツ・ランドコマンダー5でエメラルドシティを防衛し、迫り来るギャンドラーを撃破していく。
その他
- 本作における作画の暴走は必見。「お前には影がない」どころか影だらけである。
- 第2話の作画監督「藤三桂」(ふじさんけい)は大張正己のペンネームである。このため、大張は1・2話で連続して作画監督を務めている。
- ジャガーバルカン(太陽戦隊サンバルカン)を始めとして、マシンロボに関係ない作品のデザイン流用メカが登場、玩具もアニメに沿って仕様変更して発売された。
- プロトラックレーサーとタフトレーラーもタイタンボーイ(超新星フラッシュマン)のデザイン流用ではあるが、これはもともとマシンロボとして開発されていた物が戦隊に転用され、更にマシンロボとして発売されたとのこと。
- OVA『レイナ 剣狼伝説』では、最終回で転生したロム一行のその後が描かれている。そして『剣狼伝説』最終巻で、レイナは自分の実の妹ではないと言い残し、ロムが死ぬ。
関連動画
関連商品
関連項目
- レイナ剣狼伝説
- マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ
- 出撃!マシンロボレスキュー
- ティラノ 剣狼伝説魔空界編
- マシンロボ
- 闘士ゴーディアン
- 太陽戦隊サンバルカン
- 超新星フラッシュマン
- アニメ作品一覧
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