一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよとは、教訓である。
概要
漫画「銀魂」第二訓「ペットは飼主が責任をもって最後まで面倒を見ましょう」で、坂田銀時が長谷川泰三に言ったセリフ。
「万事屋」を経営する銀時に舞い込んできた仕事は、入国管理局局長の長谷川からの依頼で地球に滞在中の央国星のハタ皇子の逃げ出したペットを捕まえて欲しいという内容だった。しかし、逃げ出したペットの「ペス」とはテレビで報道された市街地で暴れていた宇宙生物のことだった。
助手の志村新八が宇宙生物に捕らわれるが、助けに入る銀時に長谷川は銃を突き付けて制止する。宇宙生物を無傷で捕まえろという命令なのだが、犠牲者を出すことで宇宙生物の処分許可を得るつもりなのだ。
腐ってようが自分のやり方で国を護るのが長谷川なりの武士道だが、それならそれで自分の武士道を貫くのが銀時。突きつけられた銃を蹴飛ばして木刀で宇宙生物に挑む。
幕府が滅ぼうが国が滅ぼうが
関係ないもんね!!
銀時に口内に入られた後、噴水の如く喀血する宇宙生物。ハタ皇子は長谷川に怒りをぶつけるが、銀時の言葉に感化された長谷川は皇子を殴り飛ばす。曲がった背中を伸ばして誇らしく「ここは侍の国だ 好き勝手させるかってんだ」と啖呵を切った長谷川は爽やかに見えた――。
が、ここで終わるかと思いきや、
と、長谷川の入国管理局局長の地位が危ぶまれた所でこの話はオチる。
そして後の第十六訓では幕府にクビを言い渡され、女房のハツにも別居を言い渡され、銀時の言った通り、まるでダメなオッさん略してマダオと呼ばれる長谷川の落ちぶれた無職ホームレス生活が始まるのである。
本作「銀魂」は、宇宙人(天人)の来航によって開国後サイバーパンク化した江戸を舞台にした作品で、侍は権威を失い、天人は地球人相手に好き勝手やる不平等な関係が結ばれている。幕府の中枢にすら天人の根が張っている状態で、地球人は天人に媚びへつらっているのが当然の世界観だ。
長谷川もそんな天人相手に言いなりになるしかなく、鬱憤が溜まっていた為かこのような形で爆発してしまったが、そこを我慢してこの件に対して何とか責任を取り入国管理局に留まり続けていれば、幕府の内部から天人の暴走を止める役目を果たしていたはずである。それを不意にしてしまったのがマダオ…いや、長谷川の運の尽きだったという所だろうか。
これを読んでる皆さんも一時のテンションには気を付けよう。「正しい」と思ったからやったとしても自分の人生は自分しか守れないぞ!
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