名瀬・タービンとは、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するヤクザマフィアの兄貴分である。
概要
木星圏を中心に活動する暴力団企業「テイワズ」の運送部門である下部組織「タービンズ」のリーダーであり、テイワズの代表組長の真紅真亞土 芭里主屯マクマード・バリストンとは親子の盃を交わしているほどの信頼関係を持っている。元々はフリーの運び屋を運営していたが、アミダとの出会いをきっかけに、薄給で虐げられていた他の運び屋との統合、合併を推し進めてタービンズを旗揚げした。その後にマクマードから働きを認められてテイワズの傘下に入り、総勢5万人にも及ぶ大組織へと成長させた。
長髪で白いスーツを着た飄々とした男であるが武闘派として名を馳せており、強襲装甲艦「ハンマーヘッド」に自ら乗り込む。
義理人情に厚い男であるが、第一夫人大奥アミダ・アルカ姐さんを始めとした複数の妻と浪蓋 布蘭宮嵐人ラフタ・フランクランドを始めとする複数の婚約者と複数の妻から生まれた5人以上の子供がいるという、どこから聞いてもうらやまけしからんほど性・婚姻関係に関して自由なスタンスを取っている。名瀬の兄貴爆発しろ なお名瀬は彼女たちと子供達を平等に愛しており、彼女らも名瀬を慕っている(流石に新しい女連れてくる名瀬の兄貴にアミダの姐さんはブチ切れることもあるらしいが、結局許しているということがアミダ専用百錬のガンプラのインストで判明)。その証拠に、ハンマーヘッドの艦内に乳幼児のための託児室が設けており、母子ともに淋しい思いをさせないよう配慮している。
最初は知り合いのCGS社長のマルバ・アーケイから火事場泥棒でイサリビなどを奪ったとして鉄華団を追撃するが、彼らの実力を認め、さらにマルバが鉄華団の子らに阿頼耶識システムを強制していることを知った名瀬の兄貴は、マルバと手を切り、鉄華団と交渉する。
そのあと鉄華団団長の御留我 威都華オルガ・イツカと面会し、彼が仲間のために自己犠牲を自分に強いているという内面の危うさを知り、鉄華団はもはやただの仲間の域を超えた「家族」であると説く。そして「お前が死んだら鉄華団はバラバラになる」と諭し、彼に家族とは何たるものかを説き、鉄華団をテイワズ本拠地である「歳星」に迎え入れ、テイワズ代表のマクマード・バリストンに鉄華団のテイワズ加入を認めさせた。その後、オルガと義兄弟の「盃」を交わし、彼らの目的である「クーデリア・藍那・バーンスタインの地球行きのための護衛」のために自分たちの輸送ルートを使い、彼らの旅に付き添うことになった。
第1期終盤で鉄華団が地球に降下する際は、彼らの支援者が誰であるかバレることを防ぐため、自分は地球に降りることができなかったが、ラフタとアジー、エーコを派遣し、最大限の支援に務めた。エドモントンでの戦いが集結した後に地球に降り、ラフタたち3人とオルガを直接ねぎらった。その後も鉄華団との関係は良好で、オルガとはお互い「兄弟」「兄貴」と呼び合い、急成長を続ける鉄華団の責任者として彼らを見守り続けている。後に鉄華団の監視役を兼ねて若頭への昇格を打診されるも、このことを快く思わないテイワズのナンバー2であるジャスレイ・ドノミコルスの策謀により、彼と繋がりのあるイオク・クジャンが率いるアリアンロッドの艦隊に追われる身となってしまう。ハンマーヘッドの全クルーを逃がして自身は百錬を駆るアミダと共にアリアンロッドと交戦。ハンマーヘッドと共にイオクの乗艦に特攻を仕掛け、右隣にいた艦を道連れにして爆死した。
オルガ役の細谷佳正氏は「オルガにとって名瀬は今までの「わかりやすい」大人と違い、推し量れない「大きな人」」とアニメージュ1月号(12月10日発売)で語っている。鉄華団の面々は今まで大人たち(CGSの一軍)に虐げられ、信用していなかったが、テイワズの彼らは今までの大人とは違う「子供たちを導く」立ち位置であることが読み取れる。
「女は太陽なのさ。太陽がいつも輝いてなくっちゃあ、男って花は萎びちまう……いつも笑っていてくれよ、アミダ…強く、激しく、華やかに笑っていてくれ。そうすりゃあ俺は、どんなときだって顔を上げることができる。お前って太陽に照らされてりゃあ………俺は……」
タービンズとは
テイワズの運送部門を担当する団体であるのは前述の通りだが、ギャラルホルンの監視が行き届かない「裏航路」を通って積荷を運ぶなど、違法行為も辞さない運び屋団体でもある。業務上、宇宙海賊ともやりあう機会が多いので、テイワズ製のMS「百里」「百錬」で武装している。
しかし最大の特徴は「名瀬以外のメンバーが全員女性で、名瀬と結婚、あるいは婚約している」ことである。アミダによると、元々彼女たちは危険度に見合わない薄給で非合法な運び屋稼業に従事させられており、名瀬と出会わなければ最悪の結果になっていただろうとも語られている。タービンズはそんな彼女たちの寄り合い所帯であると同時に、心の拠り所でもあるのだ。
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関連項目
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