アセム・アスノとは、TVアニメ『機動戦士ガンダムAGE』のアセム編主人公である。
身長:172cm / 体重:55kg / 血液型:A型(18歳時)
概要
17歳→18歳。フリット編主人公フリット・アスノとメインヒロインエミリー・アモンドの息子。ユノア・アスノという妹もいる。
エミリー譲りの後ろに伸ばした金髪とポニーテールとプリケツが特徴。
学生時代
MSクラブに所属。コンテストでの優勝経験もあり、既にこの頃からMSの整備、操縦技術共に父親譲りの才能を発揮。
17歳の誕生日に父からAGEデバイスを譲り受け「トルディア」を襲撃したヴェイガンをガンダムAGE-1で迎撃。
その事実を隠しながらも、同級生のロマリーやゼハートと親交を深め、学園生活を存分に満喫していた。
困ってる人を助けたいという思いから、卒業後は人々を苦しめるヴェイガンと戦う道を選ぶことを考えるが、
卒業式の日にゼハートがヴェイガンのスパイであることを知り、友と戦う覚悟を問われ苦悩する。
卒業後
スライスレインズ士官学校には入学せず、独学で勉強をしながら入隊。
連邦軍伍長としてディーヴァのMS部隊に配属。ガンダムAGE-2のパイロットに任命される。
これらの事は父であり総司令であるフリットの計らいらしく、その事を指摘されたくはないようだ。
初出撃では戦果を挙げるも、命令違反で母艦を危険に晒し、注意を受ける。
その後、友であるゼハートと戦う決心がつかないまま、ヴェイガンの司令官となったゼハートとの直接対決に挑み、
Xラウンダーの圧倒的な力を見せ付けられ敗北。ヴェイガンとゼハートに激しい対抗意識を燃やす。
適性検査の結果、アセムのXラウンダー適性はDランクと判明。父やゼハートとの差に苦悩する。
さらにブリッジクルーとしてアセムを支えてくれていたロマリーがゼハートに恋焦がれている事が発覚。
気が付けば全てを奪われていたアセム。遂にXラウンダーでない者にXラウンダーの力を与えるが、脳に負荷をかける「ミューセル」の誘惑に負け、それを被るが頭痛に苦しみ、被っていない時と成果はあまり変わらず気絶した。その後、フリットやウルフに注意を受け、その後、ウルフから、Xラウンダーになれないなら「スーパーパイロット」になれという励ましの言葉を与えられる。
そして、デシルの卑怯な戦法からアセムを庇い、ウルフは戦死した。
アセムは全ての迷いを振り切り、その悲しみと怒りの「スーパーパイロット」の力でデシルのクロノスを跡形も無く破壊した。その後、ゼハートとも互角に渡り合うが、ダウネスの落下から地球を守るためにゼハートとの戦闘を放棄。
ダウネス内部に侵入し、目的を同じくしていたゼハートと協力してコロニーデストロイヤーをエネルギーコアに設置する作業を行い、ダウネスを破壊。その中でゼハートの真意を知り、死を覚悟した二人は互いを認め合い、和解したが…
その1年後、アセムは特務隊の隊長にまで昇格し、ウルフの遺志を継ぐべく、白色の制服やパイロットスーツを新調。白に塗装したガンダムAGE-2特務隊仕様を愛機としていた。一人突出する悪癖があった1年前とは異なり、部下との連携を大切にする様子も見られた。
劇中ではヴェイガンとの癒着が発覚したフロイ・オルフェノア首相に対しフリットが起こしたクーデターに協力し活躍した。一方でロマリーとも和解して、婚約を結び3年後にトルディアで結婚した。その中で彼は今ある幸せを守りたいと思うようになり、戦争の早期終結を望むようになった。
その意思は次世代にも受け継がれていくだろう。
キオ編
28歳の時、ロマリーとの間に息子を授かる。キオ・アスノと命名し、ずっと傍らにいることを約束するが、直後に入ったパイロットとしての最後の任務で行方不明となり、そのまま死亡認定を受けた。
が、実は生きており、宇宙海賊ビシディアンの首領「キャプテン・アッシュ」という偽名を名乗っていた。
乗機も修復し、宇宙海賊仕様に改造した「ガンダムAGE-2ダークハウンド」になっている。
パイロットとしての技量も高く、強力なXラウンダー能力を持つキオを我が子と遊ぶかの如く圧倒したり、キオのピンチに敵からの攻撃を庇いながらも逆に返り討ちにする程である。
戦艦ディーヴァ再始動の情報を入手した彼はサルガッソー宙域で待ち伏せ、AGEシステムとガンダムを有効活用できていないのなら強奪するつもりでいた。戦いの結果実力を認め、戦争の行く末を左右しかねないという秘宝、EXA-DBの情報を提供する。
行方不明になっていた間の行動については外伝作品である「機動戦士ガンダムAGE ~追憶のシド~」を参照。
半世紀以上に渡り続いている戦争に関しては諦観している節があり、終わらせることができないのならせめて戦力を均衡させ、全面衝突を避けさせることで犠牲を減らすというスタンスを取っている。一方でキオの戦争を終わらせるという意思を尊重し、父として応援していた。
息子に対しては「自分を信じて戦い抜け」と、かつての師が口癖にしていた言葉と似たような言葉をかけている。宇宙海賊に身を落とし、漆黒の機体に乗るようになっても「白い狼」から受け継いだ意志はまったく色あせていなかった。
最終決戦ではゼハートとの長年の因縁にケリをつけ、暴走する父フリットの説得にも成功した。その後はビシディアンのメンバーを率いて宇宙探査事業に乗り出し、成功を収めたという。
性格
直情的かつ活動的で腕っ節も強いが、ナイーブで傷つき易く、本来は心優しいと評される。
しかしヴェイガンとして敵対しているゼハートに対しては怒りを向けるなど、感情的になる。
色事に関してはやや鈍感らしく、ロマリーやアリーサを女性として意識している描写は少ない。
また、優れた功績を残した父親のフリットに尊敬の念と少なからずコンプレックスを抱えていて、自分がガンダムのパイロットに選ばれた事に対して使命感を感じているものの、特別扱いされていると思われたくはないようだ。
上述した側面と「二代目の主人公」と言う役回りから、放送前からカミーユ・ビダンとの共通点が指摘されていた。
いくらかカミーユを彷彿とされる要素もあるが、NT的な力に頼らない主人公という点ではガロード・ランを彷彿とさせ、様々なコンプレックスを抱えながらNTに立ち向かったオールドタイプという所は(父の声優繋がりで)ジェリド・メサに近い。
小説版
小太刀右京氏が書く小説版では第3巻(アセム編)から登場する。
第3巻
父・フリットに対する憧れと劣等感、ガンダムを受け継ぐ事の重責がより明確に描写されている。また、ウルフ・エニアクルやラーガン・ドレイスに憧れを抱いたり、ロマリーの水着姿を見てどぎまぎしたり、ゼハートとの友情を育むなど普通の少年らしい姿も多く見せている。
軍に入ってからはアニメ版と同じく命令違反など起こしていたが、その辺りの心情もしっかりと補完されている。そしてウルフが戦死後、ウルフの魂がガンダムに宿ると信じ、己が凡夫だと認めた上でフリット・アスノにもXラウンダーにも英雄の息子にもならないと決め、スーパーパイロットとして自分の大切なものを守る事を決意。仲間とのチームワークでウルフの仇であるデシルが登場しているクロノスを撃破した。またこのときにウルフが得意とした必殺技・ウルフファングを使用している。その後 宇宙要塞ダウネス内部において、半壊したクロノスで再び立ちふさがったデシルを、ゼハートと協力して撃破した。
第4巻
続く第4巻(キオ編)の序章にも引き続き登場。アニメ版と同じく白いガンダムAGE-2に搭乗し、フリットのクーデターをバックアップ。フリットとオルフェノア大統領を狙って襲撃をかけたヴェイガンの暗殺MS・ゼイダルスを撃破する。
キオが産まれた後は退役し、政治家となって和平活動を行う予定だったが、最後の極秘任務中に消息不明。後に戦死判定となる。連邦軍伝説のスーパーパイロットと呼ばれており、かなりの軍人が彼に憧れを抱いていた様子。
その後、アニメ版と同様に宇宙海賊ビシディアンの首領「キャプテン・アッシュ」として再登場。ヴェイガンと内通していたザラムの艦隊を壊滅させる描写がある。
ディーヴァ襲撃からは、アニメ版よりも内面の苦悩がより明確に書かれている。アセムは息子と戦う覚悟など出来ておらず、「キャプテン・アッシュ」という子供じみた仮面を必要とした。また父であるフリットのことを許し大人になれ、というウルフの遺言も守れず、フリットとガンダム同士の盛大な親子喧嘩もおこなっている。
一方で火星圏へキオを救出に行く前には、ディーヴァにDODSランサーを向けて物資を略奪(実際には提供に近い。ランサーを向けたのもあくまで連邦側であるフリットらが海賊に加担したと見なされないための配慮もあるだろう)。より海賊らしい姿も見せている。
因みにアニメ版と違い多くの人に正体がばれた様子はなく、「キャプテン・アッシュ」がアセムだとはっきりと知っているのはフリットとユノアだけである。また、キオはフリットが「キャプテン・アッシュ」をアセムと呼んだことを、ウェンディ・ハーツも同様に、ユノアが「キャプテン・アッシュ」を兄と呼んだことを聞いている。
「Xラウンダーにも、英雄の息子にもならない!オレは、スーパーパイロットだ!」
人気投票
そして運命の特典イラストキャラ第6回の投票では1位であるアリーサと共に2位になった。
男性陣のみに限れば実質の1位である。全編を通した主人公としては初の快挙であり、遂に偉大な父であるフリットを超えられたのである。
キオ編でも高い人気を維持し、登場話が収録された9巻(第9回人気投票)でいきなりナトーラ・エイナスとともに選出された。一見ミスマッチな二人を題材に描かれた絵とは…?
関連動画
関連コミュニティ
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関連項目
- 機動戦士ガンダムAGE
- アセム編
- ガンダムAGE-2
- フリット・アスノ
- キオ・アスノ
- エミリー・アスノ
- ユノア・アスノ
- ロマリー・ストーン
- ウルフ・エニアクル
- アリーサ・ガンヘイル
- ゼハート・ガレット
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