室蘭市とは、北海道の胆振総合振興局にある市である。同振興局の所在地である。
概要
胆振総合振興局の真ん中あたりから南に突き出している「絵鞆(えとも)半島」(地図)全体に山側を加えた市域を持つ。
北海道随一の工業都市。絵鞆半島に囲まれた海が港として用いるのに適していたため、19世紀末から工業に適した港として開発が進められ、製鉄業・造船業・石油精製業(原料の搬入や製品の搬出に港が大きな役割を持つ)などが発展した。またかつては北海道各地で産出された石炭を出荷する役割も担っていた。
特に、北海道内では「室蘭市=製鉄業」のイメージが強く「鉄の町」と呼ばれていたりもした。
もともと市街地は絵鞆半島の半島側に形成されていたが、現在ではそちらが衰退傾向にあり、代わって半島の付け根側(東室蘭駅などがある側)が発展してきている。
観光地など
- チキウ岬
「地球岬」とも。断崖絶壁を見ることができ、海の色と陸地の緑・茶色がよいコントラストを出している。 - 白鳥大橋
絵鞆半島の先端と対岸を結ぶ橋(地図)。もともと有料道路になる予定だったのが無料での開放となったという。
歩行者・自転車は通れないので注意。筆者は自転車で旅行中、それを知らずに渡るつもりでいて、実は渡れないことを知って予定より大幅にタイムロスしたことがある。 - 工場夜景
上記の通り、室蘭港の周辺に工場が集中しているため、夜になるとそのエリアの光が非常に目立つ。
周辺の道路から見るもよし、山側に登って見るもよし。
室蘭市でも観光地としてアピールしている。
食事・みやげ物など
- 室蘭やきとり
室蘭のやきとりは豚肉がメインである。豚肉と玉ねぎが串に刺さっている。
甘めのタレにつけて、さらに辛子をつけて食べるのが室蘭流。
室蘭やきとり - 一般社団法人室蘭観光協会 - カレーラーメン
市内で流行し、現在では市内の多くのラーメン屋で扱われるようになっている。
具にはワカメが入っていることが多い。
室蘭カレーラーメン - 一般社団法人室蘭観光協会 - 草太郎
生地によもぎをたっぷり加えたまんじゅう。よもぎの良いかおりがする。
札幌でも買えるが、本店は室蘭にある。
北海道室蘭のお土産 草太郎(くさたろう) - ボルタ
ネジやボルトを繋ぎ合わせて作った人形。
加工の仕方でさまざまな表情・ポーズを作っている。鉄のまち・室蘭らしいキャラクター。
NPO法人テツプロ|ボルタ工房
交通アクセス
- 鉄道
JR北海道 室蘭本線
「特急北斗・スーパー北斗」 - 市内は東室蘭駅のみ停車
「特急すずらん」 - 市内は鷲別駅[注1] - 室蘭駅の全駅に停車 - バス
室蘭市内の高速バスを含む路線バスは、道南バスが運行している。(札幌行き高速バスは北海道中央バスと共同運行)
室蘭市中心部から、札幌市中心部まで約2時間30分、新千歳空港まで約2時間。
道南バス株式会社 - 道路
道央自動車道 - 登別室蘭インターチェンジ、室蘭インターチェンジ
国道36号
国道37号 - フェリー
フェリー航路は2008年に休止・廃止されていたが、2018年6月より岩手県宮古市との間に就航。
関連動画
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関連コミュニティ
脚注
[注1]: 鷲別駅の所在地の住所は登別市であるが、駅がほぼ境界上に位置する。
関連項目
リンク
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