崎陽軒(きようけん)とは、横浜市に本社のある、シュウマイ(同社では「シウマイ」と呼称)を中心とした食品の製造、販売を行っているメーカーである。
概要
社名の由来となった「崎陽」とは、創業者の久保久行の出身地である長崎の異名である。そのため、長崎県民や関東の人間以外には難読の名前となっている。
1908年に、横浜駅(現:桜木町駅)での構内販売の許可を得て創業。当時は牛乳やもちなどの軽い飲食ができるものを販売していた。1915年に現在の場所に横浜駅が開設されると、崎陽軒も進出、弁当の販売を始めた。
1928年に、中華街で出されていたシュウマイに着目し、同地で点心を手掛ける呉遇孫をスカウトし、冷めてもおいしい「シウマイ」の開発に成功した。1954年には、シウマイ弁当も誕生した。
戦後、赤い中国風のコスチュームを着てシウマイを売り歩く「シウマイ娘」が評判となり、崎陽軒のシウマイは有名になっていった。
また、関東地方でテレビCMを放送することで、同地区では知らないい人がいないほどの知名度を上げた。
1955年には、醤油入れとして「ひょうちゃん」が登場した。デザインは、漫画「フクちゃん」をてがけた横山隆一である。ひょうちゃんは1980年代にイラストレーターの原田治によってリニューアルされたが、2003年に再び戻され、創業100周年時には限定でアンクルトリスで有名な柳原良平デザインのものが採用された。
現在は横浜駅東口にレストランを備えた本社ビルを構えていて、文字通り横浜駅の象徴となっている。
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