中国らしい様子。中国の文化や様式に似せた要素を持っているさま。
ヨーロッパで流行した「中国っぽい」様式は、「シノワズリ」と呼ばれている。
概要
中国風・中華風という場合、本家中国由来の要素を持つ場合と、日本をはじめとした中国以外の国で中国に似せて作られた場合の2パターンがある。
歴史的には中国は周辺諸国を上回る先進的な技術・制度を持った大国であった時期が長く、他国は中国に学び、中国をまねて文化・制度・技術を発展させていった。そのような時代において、中国にあこがれて中華風のものを作るのはよくあることであった。
わが日本でも遣隋使・遣唐使の時代から中華風のものは多く、そもそも平城京・平安京などの都も中華風の都として設計されている。
ヨーロッパでも、中国の白磁が伝わるとその美しさは人々を魅了し、各国を白磁を自国で再現すべく努力を続け、ドイツではマイセンが生み出され、イギリスにおいてはボーンチャイナという白い磁器が生み出されている。
中華風料理
一般に中華料理といわれるものの中には、中国には存在せずに、日本で創作された【中華風】料理が複数存在している。代表例が冷やし中華や中華丼などである。また、餃子も日本で主流の焼き餃子は中国ではほとんど食べられていない。
また、中華料理ではあんかけが多いというイメージが先行してか、あんかけをかけることによって【中華風】と名前に付け足す料理も多い。
創作ファンタジー作品において
ファンタジー作品において、中国要素を根底に持つ作品は多く、かといって『三国志』のように史実をなぞるものでもない場合、その作品は中華風ファンタジーと呼ばれることが多い。
サブカル系列で中華風ファンタジーの代表例として挙げられるのが『十二国記』『ふしぎ遊戯』などである。中国の伝説や中華風のキャラクター名などの中華因子を取り込みながらも、舞台となるのはあくまで架空の世界の架空の国家である。
世界的なヒット作となった『ドラゴンボール』も『西遊記』を根底に含み、初期の時点ではウーロン(ドラゴンボール)の服装に連載当時の中国の影響が強く見て取れるため、中華風といってもいいだろう。ただし、『ドラゴンボール』は中期から後期にかけては中華風とは言えないレベルで作風が変わっている。
近年ではネット小説発祥の中華風作品として『薬屋のひとりごと』などのいわゆる後宮ものが挙げられる。また、中国で作られたファンタジー作品で中国由来の要素が多いが中国とは異なる異世界を舞台とした中華風ファンタジー『原神』などの作品も増えてきている。
中華風キャラクター
創作においては中国由来や中国出身とは明言されていないが、中国風の服装や雰囲気を持つキャラクターも多数登場している。チャイナドレスや人民服など、服装だけで中華風と判断されてしまう例も多い。
また、手っ取り早く中華風キャラとして立たせたいなら語尾に「アル」「アルネ」をつければよいという方法があり、もはや地球を舞台としていない遠未来であろうとも、この手法を使えば手っ取り早く中華風キャラクターを確立できる。
中華風ファンタジー作品の例
- 薬屋のひとりごと
- 原神
- 後宮の烏
- 彩雲国物語
- 最遊記
- 十二国記
- 獣神演武
- ドラゴンボール
- 鋼の錬金術師(※作中のシン国が該当)
- ふしぎ遊戯
- 封神演義(藤崎版)
- マギ(※作中の煌帝国が該当)
- らんま1/2
中華風キャラクターの例
中華風キャラクターの要素の例
関連動画
関連静画
関連項目
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