愛=理解!!とは、愛とは理解する事である。
概要=理解!!
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」Part6ストーンオーシャン第75話「父・空条承太郎 娘・空条徐倫(初出時:「本当の愛」)」の雑誌掲載時に最終コマで使用されたアオリ文。
サヴェジ・ガーデン作戦により、奪われた2枚組の「DISC」のひとつ「スタープラチナ」のDISCを回収し、肉体に戻すことで生体反応を取り戻した空条承太郎。現在はテキサス州ダラス郊外某所のスピードワゴン財団施設内で警備されながら、2枚目の「記憶DISC」を取り戻すまでの健康維持が行われている。
記憶が全く無い為、家族や娘の写真を見せても何の反応も見せない。そんな時、不意にスタンドを出して点滴のビンを割ってしまい承太郎はケガをする。財団スタッフは急いで手当てをするが、その腕のキズが気のせいか「JOLYNE」の文字のように見えた。
同じ頃、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所内『厳正懲罰隔離房』。空条徐倫はホワイトスネイクの刺客との戦闘で受けた負傷をF・Fに治療してもらっている中、一瞬気を失って過去の事を思い出していた。
14歳のころ、ショッピングセンターの駐車場で子供の財布を拾い、中の5ドルをくすねた所、目の前で財布を無くしたと父親に訴えるディビッド少年の者だった事がわかる。まもなくディビッドの父も徐倫に気づき、早まって警察に通報してしまう。徐倫もその行動に慌て、パトカーのサイレンが聞こえた事でその父親を車から降ろして脱走を図るが失敗。書類送検だけで済んだが自動車窃盗の前科がついてしまった。
警察署内で父親を待つ徐倫だが、母親との電話で東京行の飛行機に乗ると言って切られてしまい、父親に見捨てられたと思い込んでしまう…。
目を醒ますと、徐倫の右腕には承太郎の腕にできたキズと同じ「JOLYNE」の字が浮かび上がっていた。スタンドを持つ親子同士のつながりから出る不思議な現象。その文字のようなキズはすぐに消えたが、徐倫は承太郎があの時来てくれなかった理由を理解した。自分が生まれる前からいろんなものを守り、そばにいてくれなかったのも、今この刑務所で起こっているみたいな事に、母と自分を巻き込まないためだった。
『通じた』のよ……
今……
父さんを理解出来たと体で感じる……
親子間のすれ違いで父・承太郎から愛されていないと思い込んでいた娘・徐倫が、改めて父の愛情とその理由に気づくというエピソードなのだが、その「理解出来た」というモノローグのコマで雑誌掲載時に使用されたアオリ文が「愛=理解!!」である。その珍妙な語感のいいアオリ文句はジーンときた読者の感動の涙も引っ込みかねない笑いを誘うセンスから当時の連載を追っていた読者に注目される。
その後も、「NO断念!!」「ザ・ニュー神父!!!」等の奇妙な語感のアオリ文句は多用され、こんなアオリを使用する「ジョジョ」の担当編集者はどうかしたのではあるまいか?という声も多くなり、アオリのまとめサイトが作られるなど、現在でも語り草となっている。
画集「JOJOVELLER」掲載の当時の担当編集者のインタビューによると、連載陣の中でも屈指のハイテンションを維持している『ジョジョ』を未読の読者にも伝えるために気合を入れたもので、作者の言葉にインスパイアを受けながら考えたという。
ファンの間では、原作理解度の高い愛のある二次創作を称賛するコメントとして「愛=理解!!」が使われている。
愛=理解とは?
「愛」とは大切に思う気持ち、いつくしむ気持ちなど、人間の感情としてポジティブな面が多いものとして受け取られるが、人は時として「愛」の為に失敗や過ちを犯す面もある。
承太郎は、未だ残るDIOの因縁やスタンド使いの脅威に妻や娘を巻き込まないためにしていたが、自分の気持ちは誰の目に見ても明らかだから表に出す必要はないという性格の為、愛する気持ちや理解させる説明などは明かしていないと思われる。
それ故に、父から愛されてないと思う徐倫はボーイフレンドに愛されたいと思うが、本当の愛情とは何かを知らないので、彼氏への愛を示すために轢き逃げ事故を庇う過ちを犯してしまう。
本エピソードの初出時タイトルが「本物の愛」の通り、「本物の愛とは、自分と相手を理解し合えるようにする事」と読者に伝えたいという事を端的に表したのが「愛=理解」という事なのだろう。
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