月光蝶とは、以下のことを表す。
- アニメ「∀(ターンエー)ガンダム」に登場した人型兵器(モビルスーツ)∀ガンダムとターンXに搭載されたナノマシン技術とミノフスキー物理学技術を応用した固有システムの発動状態
- 「劇場版∀ガンダムII 月光蝶」 ∀ガンダムの劇場版アニメ第2部
- あさき作の楽曲。「GuitarFreaks」&「drummania」で初登場し、後に「pop'n music」、「Dance Dance Revolution」にも移植。ジャンル名は「ビジュアル」
- PS3用ゲーム「ダークソウル」に登場する敵
ここでは1.に付いて記述する。
概要
∀ガンダムとターンXに搭載されているシステム。
このシステムを発動すると、機体がまるで大きな蝶の羽を背負うかのように見えるために「月光蝶」の名がついている。
その正体は無数のナノマシンの散布であり、このナノマシンは人工的に作られた物質を分解して砂にしてしまうと言う効果を持つ。∀ガンダムの世界では、かつて∀ガンダムがこのシステムを使用し、地球上の文明を一度全て砂に返している。
散布されるナノマシンはプリズムのように光を反射し、∀ガンダムのものは青色の光を放つ。ターンXのものはナノマシンの働きこそ同じだが、色が緑色となっている。
機体の背部からナノマシンを放出し、それをIフィールドの力場で制御して散布する。
単純に広範囲の無差別攻撃として使う事も出来るが、ある程度の制御が可能なため、影響範囲を絞って特定の目標への攻撃に使ったり、また自身に対する攻撃を「兵器を分解する」と言うやり方で無力化し防御に使う事も出来る。作中では実際にミサイルを分解吸収している。
その他にも、ターンXが核兵器を防いでいるシーンがある(ただしこれについては明確に月光蝶と描写されていないので、ただのバリアの可能性もある)。
月光蝶システムを開放した状態の∀ガンダムとターンXが戦闘した場合、ある程度ナノマシンの制御が可能だとは言え、撒き散らされるナノマシンによって周囲に勝手に被害が出てしまう。
作中ではカプルが1機真っ二つになっている他、戦艦2隻が撃墜されている。同様にナノマシンに巻き込まれかかったソレイユはIフィールドのバリアを全力で展開し何とか破壊を免れているが、その代わりIフィールドだけで全エネルギーを使い果たして不時着している。
このように甚大な被害をもたらすナノマシンであるが、これでも最大出力(文明を滅ぼした時)の十分の一以下と言う恐ろしさである。小説版では、最大出力であれば地球から木星圏まで覆う事が可能である事が明かされている(最低でも7.8億km、もし地球を中心に球状に広がるのであれば水平距離でその倍となる)。
なお、上記のように周りを巻き込む月光蝶システムであるが、ナノマシンを撒き散らしている本人達には一切の被害が出ない。
ソレイユがナノマシンを防御するのに使用したIフィールドよりも遥かに強力なIフィールドで常時覆われているのか、それともナノマシン自体に本体である∀ガンダムやターンXを分解対象にしないように設定されているのか、詳しい原理は不明だが、とにかく∀ガンダムとターンXは月光蝶システムには巻き込まれない。
ちなみに、地上で使用した場合副次的効果として、ハリケーンが発生する。出力によっては全世界規模で。このことから考えても、単に文明を滅ぼすだけでなくその星の環境すら劇的に変化させてしまう恐ろしいシステムである。
小説版での設定
一部の小説では、月光蝶システムは大量のナノマシンを放出するシステムではあるが、物体を直接砂に分解するものではないと言う設定になっている。
世界の全ては一度ナノマシン文明を経た事により、精密機械から大地や空気や川の流れに至るまであらゆる物質の活動にナノマシンが介入しており、月光蝶システムのナノマシンはそれに干渉して命令を書き換えるものであるとされている。
ニコニコ動画における月光蝶
関連動画
関連商品
関連項目
- 8
- 0pt