東京王冠賞とは、かつて大井競馬場で行われていたサラブレッド系3歳限定の重賞競走である。
2001年までは南関東競馬の三冠競走の一つとして開催されていた。現在は休止となっている。
概要
1964年に羽田盃、東京ダービーに続く南関東競馬三冠の最終戦として大井競馬場ダート2000mで開催され、第4回の1967年から2400メートルに延長され東京ダービーと同距離になり、1980年の第17回からは距離が2600mに延長され三冠競走では最も長い距離になった。ダートの長距離だけあってこの頃の優勝馬には後に同じく長距離で行われていた東京大賞典で活躍したものも多い。この頃は三冠と東京大賞典を勝利した競走馬が「南関東四冠馬」、「公営四冠馬」と呼ばれていた。
1996年からは従来の春に羽田盃、東京ダービー、秋に東京王冠賞の開催から、アメリカの三冠競走に倣って春の内に三冠全てを開催する「アメリカンスタイル」に変更され、その際距離短縮の上東京ダービーと順番が入れ替わり、南関東三冠第二戦となる。
更に1999年からは春の三冠とは別に7月にジャパンダートダービーが新設され、三冠とジャパンダートダービーすべてを勝利したトーシンブリザードは「四冠馬」と呼ばれた。2002年からは東京王冠賞に代わりジャパンダートダービーを加えて三冠競走を実施することになったため、東京王冠賞は2001年を最後に休止となり今に至っている。1999年にはオリオンザサンクスが王冠賞以外の3競走を制しているが、オリオンザサンクスは「三冠馬」としては扱われず、休止になったとはいえ最後まで三冠競走の一つとしての格は保ったままであった。
このレースの勝ち馬からはヒカルタカイ、イナリワン、トーシンブリザードが後にGI(GI級)競走を勝利している。
また掲示板内からはヒカリデユール、コンサートボーイ、オリオンザサンクスが後にGI(GI級)競走を勝利している。
その他のこのレースのトピックとしては、1980年はサンオーイが三冠を達成する中セレブレイシヨンが羽田盃、東京ダービーに続く2着となり「南関東準三冠馬」となったこと、更に1995年はツキフクオーが父イナリワンとの親子制覇を成し遂げる中コンサートボーイが三冠を全て2着と、38回で準三冠馬が2頭出るという珍しい記録が残っている。
歴代優勝馬
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関連項目
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