正とは、以下のことを表す。
人名
ただし、まさし、しょうと読んで日本の男性名として、また中国語圏の人名として使われる。
- 今井正(ただし、1912年 - 1991年) - 映画監督
- 吉田正(ただし、1921年 - 1998年) - 歌謡曲の作曲家
- 柳井正(ただし、1949年 - ) - 実業家、ファーストリテイリング社長
- 横内正(ただし、1941年 - ) - 俳優
- 佐々木正(ただし、1915年 - ) - 電子工学技術者
- 郤正(? - 278年) - 蜀漢の官僚
- 法正(176年 - 220年) - 後漢末の武将、政治家
架空のキャラクター
漢字として
- 意味
- まっすぐな、歪みねぇ、偏りのない、中央、正義、ちょうどの、道理にかなった、きちんとする、不純物のない、相対する、正直、メイン、正式な、つねに、という意味がある。また征と通じて、うつ、政と通じてまつりごと、という意味がある。〔説文解字・巻二〕には「是なり」とある。
- 字形
- 一+止の会意。〔説文〕に「止に從ひ、一を以って止まるなり」とある。 しかし甲骨文や金文には一の部分を囗にするものがあり、城郭の象形である囗や境界を表す一に足(止)を向けて、進む意味である。征の初文。
- 正しいの意味について、白川静は、征服者の行為は正当であるところから生まれたとする。ほかにまっすぐ進むところから生まれたものという説、一は天のことで天に向かうという会意字という説もある。
- また白川は、征は征服した土地から貢物を取ること、政は征服した土地を治めることという。
- 音訓
- 音読みはセイ(漢音)、ショウ(呉音)、訓読みは、ただしい、ただす、まさに。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校1年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 正は〔説文解字〕では部首として扱われる。正のほかに乏(正の反文としている)を収める。
- 声符
- 正を声符とする漢字には、征、定、𢌛、𨒌、政、症、䋊、証、鉦、整などがある。
- 語彙
- 正位・正因・正確・正覚・正月・正気・正規・正義・正教・正絹・正弦・正午・正鵠・正子・正史・正視・正字・正式・正直・正書・正常・正常位・正々堂々・正体・正中・正当・正答・正統・正道・正否・正負・正文・正本・正味・正命・正陽・正路・正論
異体字
㊣
- Unicode
- U+32A3
- 㱏は、〔説文〕に「古文の正、二に從ふ。二は古の上字なり」とある古文。〔集韻〕は㱏を定の古文としている。
- 𧾸は、〔説文〕に「古文の正、一、足に從ふ。足は亦た止なり」とある古文。
- 𣥔は、〔玉篇〕が紹介する古文。
- 𤴓は、疋に似ているが〔五音集韻〕では正の古文としている。疋の古文という説もある。
- 𠙺は、則天武后が正の代わりに作らせた字。
互換文字
- ㊣は、Unicodeにおいて正と互換とされている字。
関連項目
- 一 - 万 - 億 - 兆 - 京 - 垓 - 𥝱 - 穣 - 溝 - 澗 - 正 - 載 - 極 - 恒河沙 - 阿僧祇 - 那由他 - 不可思議 - 無量大数
- 数の一覧
- 日本人の名前一覧
- 海外の姓名の一覧
- 2
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!