この項目は、グロテスクな内容を扱っています。 映像や動画等はありませんが、ここから下は自己責任で読み進めてください。 |
概要
水の中に沈んだりして、気道を水で塞がれた結果窒息して死亡した死体を指す言葉。
水面に浮上した、全身が膨張した水死体を指して「土左衛門」と呼ぶ場合もある。
老衰や傷害などによる、通常の死体とは違いこちらの死体は後述する要素ゆえに他の死因による死体とは一線を画しており、「並大抵のグロ画像は平気」という人もおそらく水死体の映像(写真)だけは苦手、という場合もある。人によってはうっかり見てしまったものがトラウマとして焼きついている場合もあるだろうか。
溺死した死体は普通の窒息死の死体とは違い、死後も長い間に渡って水と触れ合っているため、その成れの果ては凄まじく醜い姿になるもので、「巨人様」「赤鬼」と呼ばれる場合もある。
具体的には、死体となった後に以下のおぞましい過程を経て、数日かけて水死体ができあがっていくとされる。
- 食べた物を消化していた胃酸や消化液が、死後は胃腸そのものを消化していくことで体内より腐敗ガスが発生し、腹部辺りから段々と全身が淡青藍色に変わっていく。(→青鬼)
- 腐敗が1.の青鬼状態からまた進行して、次第に今度は死体が青色から暗赤褐色へと変わっていく。体内に充満した腐敗ガスによって全身が生前の二倍以上まで風船のように膨張しており、眼球や舌も膨れ上がって飛び出したおぞましい状態になっている。
何より、普通の死体と違って長時間水と触れているため、体中の表皮が剥脱して真皮を露出しており(海や川の場合は、損傷があっても洗い流されてしまう場合もある)、頭部の皮膚もふやふやになって頭髪がほぼ全て抜け落ち、身に着けている衣服もぱっつんぱっつんになって引きちぎれそうになっているか、既に引きちぎれ全裸に近い状態となっている。勿論ここまで変わり果てては、生前がどれ程のイケメン・美女(美少女)だったとしてもその面影は欠片も感じられない。
さらには土左衛門と化した死体の「溶けた」皮膚や体組織が水と共に流れていったり(浴室の自殺死体などの場合は、剥脱した死体の体組織が風呂場全体に流れ出していたりもする)、凄まじい悪臭を放っていることもあり、身元確認に訪れた身内や家族さえ変わり果てた目の前の現実から目を背けたがる事も多いという。
この水死体は『巨人様化』、もしくは体色と合わせて『赤鬼』とも呼ばれ、一般的に『土左衛門』と呼ばれる水死体は、この赤鬼と呼ばれる醜く膨れ上がった水死体を指す場合が多い。
また体内の腐乱ガスによって膨張した死体は水底に沈んでいても風船のように水面まで浮上してくるが、このガスによる浮力も相当に強力で、10~30kgくらいの重りをつけた程度では水中へ沈め続けることはできない(常人が「これなら絶対に浮かんでこない」と思える量の重りをつけても、数日~数週間後に自身の浮力で浮上してくるらしい)。 - 2.の赤鬼(土左衛門)状態からさらに腐敗が進むと、肌が赤褐色から黒色へ変色していき、黒鬼となる。体組織が腐敗汁を出していくことで腐敗が加速し、骨が露出していく。そこへウジ虫が発生してさらに腐敗が進行、白骨化することで土左衛門の最終段階たる白鬼ができあがる。
樹海での自殺と同じく、入水自殺はどことなくロマンチックなイメージが持たれている。テレビドラマでも、愛し合う男女が一緒に海に入って心中を図る美しいシーンが見られるが、結末は青鬼から赤鬼、そして黒鬼、白鬼への不気味な変身でしかない。
すなわち、現実は水中で数日かかって腐乱し、異臭を放ちながら朽ち果てていく、むごたらしい死に方以外の何物でもないのである。水死体を見慣れた法医学者の立場から言わせてもらえば、これをロマンチックな死に方とするのはやはり無理があるように思う。
2011年の東日本大震災では大津波によって1万人以上の水死体が発生し、自衛隊(陸自や海自、空自含め)や警察、消防、米軍などが10万人以上動員されたとされるが、瓦礫と共に(グロ画像でも動画でもない、本物の)大量の腐乱死体を相手に仕事に取り掛かった自衛隊員たちには心身共に限界を迎えた隊員も多く、被災地にはそういった隊員たちを支えるために精神科医(メンタルヘルス)や専門の医療チームなどが派遣された事もあった。
これらの死体を処理・埋葬して頂いた自衛隊や警察消防米軍その他関係者の方々には、本当に頭が下がります。
(勿論、肉体や精神の疲弊が腐乱死体によるものだけではないのはここに記述するまでも無いが。)
もっとも近年では、水死体で検索すると東日本大震災よりもスマトラ沖地震に関連する遺体画像の方が多く見つかるかと思われるが。
要するに何が言いたいかというと
津波に飲まれてしまうならともかく・・・
水死で死ぬのだけは絶対やめようや。
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