遊撃手(ショート)とは、野球・ソフトボールにおいて二塁と三塁の間を守る内野手。守備番号は6。
概要
最も高い守備力が必要とされるポジションのため内野守備の花形であり、捕手・二塁手・中堅手と共に守備の軸となるセンターラインを形成する。深い位置からの送球が多いため、内野手の中で最も強肩が求められる。
牽制球の捕球やカバーリング、ダブルプレーへの参加機会の多さ、外野からの中継プレーなどやることが多岐にわたり運動量が非常に多いポジションである。また二塁手と並ぶ広い守備範囲と、機敏で細かい動きが要求されるポジションでもあるため、大柄で動きの鈍い長距離打者タイプよりも俊足で強肩・堅守の職人タイプの選手が目立つ。
その特性から助っ人外国人が遊撃の守備位置に就くことは少なく、もっぱら日本人プレーヤーが守るポジションである。遊撃手として活躍した外国人選手には広島時代のアンディ・シーツなどがいる。
基本的に守備力が優先されるポジションのため、捕手に次いで「打てなくてもいい」ポジションと言われることがある。とはいえ実際は内野の花形ということもあり身体能力の高い選手が遊撃手となることが多いので、1番や2番を打つ俊足巧打のリードオフマンタイプが多い。絶対数は少ないが、中にはクリーンナップを任されるような長打力を持った遊撃手も存在する。西武時代の松井稼頭央や元ヤクルトの池山隆寛などがその最たる選手であろう。
高い守備力と優れた長打力を併せ持った選手というのは野球選手の一つの理想形であるため、これに近い能力を持った選手は野球ファンにとっても非常に心そそられる存在である。
ショートを守る選手は高い身体能力と守備能力を持っているため、他の守備位置も複数守ることが出来る選手が多い。そのため守備位置争いに敗れた選手や、加齢や故障によって能力の衰えた選手が二塁や三塁、外野にコンバートされることもよくあるが、反面他のポジションからショートにコンバートされる例は少ない。過去には三塁手からコンバートされた石井琢朗、最近では外野手からコンバートされたロッテの荻野貴司(翌年外野に再コンバート)などがいる。
アメリカ・メジャーリーグにおいてもまずは守備力が重視されるポジションであることに違いはないが、日本以上に走攻守の三拍子がそろった選手が求められる。日本では、少年野球などで上手い子がやる花形ポジションと言えばピッチャーだが、アメリカではショートがこれに相当する花形ポジションであり、必然的に全体のレベルも高くなる。カル・リプケン、デレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、ノマー・ガルシアパーラなど、日本でもその名を大きく知られる超有名遊撃手は数多い。
このため、日本とアメリカで最もレベルに差があるポジションの一つでもあり、過去に松井稼頭央、西岡剛、川崎宗則などの日本人ショートがメジャーに挑戦しているが、いずれも早々にセカンドへコンバートされたり、全く試合に出られなかったりで、ショートでまともな成績を残した日本人は未だ存在しない。日本人ショートがメジャーでレギュラーを奪った時が、日本プロ野球とメジャーが完全に対等になる瞬間かもしれない。
受賞
- (2024年終了時点)
ベストナイン・ゴールデングラブ賞
| あ行 | か行 | さ行 |
|---|---|---|
| た行 | な行 | は行 |
| ま行 | や行 | ら行 |
|
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| わ行 | ||
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シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞・オールMLBチーム
| ア行 | カ行 | サ行 |
|---|---|---|
| タ行 | ナ行 | ハ行 |
|
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| マ行 | ヤ行 | ラ行 |
|
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| ワ行 | ||
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主な遊撃手
架空選手(作品名順)
- 高雄球六(アストロ球団)
- 巣山尚治(おおきく振りかぶって)
- デレック井慈田(おれはキャプテン)
- 加縫勇治(キャットルーキー)
- 名倉大志(コンビネーション)
- 宮崎尚彦(コンビネーション)
- 柴田伸之助(最強!都立あおい坂高校野球部)
- 友沢亮(実況パワフルプロ野球)
- 火野勝(ストッパー毒島)
- 石垣環(大正野球娘。)
- 山田太一(ペナントレース やまだたいちの奇蹟)
- 蛇神尊(Mr.FULLSWING)
- 相本流花(メイプル戦記)
- 桧山清起(ROOKIES)
- 御園生静(ワイルドリーガー)
関連動画
関連項目
| 投手 | 先発投手 / 中継ぎ投手 / 抑え投手 |
| 捕手 | バッテリー |
| 内野手 | 一塁手 / 二塁手 / 三塁手 / 遊撃手 |
| 外野手 | 左翼手 / 中堅手 / 右翼手 |
| その他 | 指名打者 / 監督 |
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