初めに宇宙がつくられた。これにはたくさんの人が腹を立てた。これはよくない行為として広く認められている。
銀河ヒッチハイク・ガイド (The Hitchhiker's Guide to the Galaxy) とは、ダグラス・アダムス脚本によるラジオドラマ、及びそれを基にした小説、ドラマ、映画である。
概要
1978年にBBCのラジオドラマとして全六回が放送された。これが大反響を呼び、続編の制作、及びアダムス本人によるノベライズがなされた。以下では主に小説版について述べる。
あらすじ
ある朝、アーサー・デントの家はバイパス建設のため取壊されてしまう。9ヶ月前からその計画は掲示されていたというが、その掲示場所は道路建設委員会の地下の使用禁止トイレの中だった。その時、地球の空は巨大な宇宙船団に埋尽くされた。その船団は地球人に驚愕の事実を突きつける。亜空間高速通路建設に伴う太陽系第三惑星への立退命令。何でも50年前からアルファ・ケンタウリの事務所に掲示されていたのだという。無論それを知る地球人は皆無。あっけなく地球は消滅してしまう。
アーサーはたまたま宇宙人だった友人のフォード・プリーフェクトに助けられ宇宙へ。これまた偶然二人の知合で銀河帝国政府大統領ザフォド・ビーブルの船に拾われ不思議と理不尽に満ちた銀河へ旅立つ。
シリーズ一覧
長らく新潮文庫の風見潤訳が絶版となっており入手が困難であったが、2005年から安原和見による訳が河出文庫から出された。
- 『銀河ヒッチハイク・ガイド』 (The Hitchhiker's Guide to the Galaxy)
- 『宇宙の果てのレストラン』 (The Restaurant at the End of the Universe)
- 『宇宙クリケット大戦争』 (Life, the Universe and Everything)
※上記には『若きゼイフォードの安全第一』 (Young Zaphod Plays It Safe) という短編も収録された。 - 『さようなら、いままで魚をありがとう』 (So Long, and Thanks for All the Fish)
- 『ほとんど無害』 (Mostly Harmless)
アダムスの死後、2009年10月12日に別の作家による正式な長編第6作目が刊行された。
- 『And Another Thing...』
- 『新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上』(And Another Thing...)
- 『新 銀河ヒッチハイク・ガイド 下』(And Another Thing...)
※上記 『And Another Thing...』の和訳。2011年5月刊行
クジラの詩
ワオ! すごい勢いでおれに近づいてくるあれは何だ? ものすごい勢いだ。ひどくでかくて、平らで、丸くて。あれには、でかくて広くてがっしりした名前が必要だな……だい……ち……だいち……大地! これだ! すてきな名前だ――大地! こいつはおれと友達になってくれるだろうか。
イルカの詩
さようなら、魚をたくさんくれてありがとう。
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関連項目
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