Dの食卓2とは、株式会社ワープが開発し、1999年12月23日に発売されたドリームキャスト用ゲームソフトである。「D2」は略称なのだが、こちらのほうがパッケージやオープニングタイトルなどにデカデカと載っているため正式名称と捉えられやすい。
概要
『Dの食卓』の正式な続編なのだが関連性はほぼない。前作や同じ会社が作った『エネミー・ゼロ』の登場人物が名前を変えて登場してくるくらいである。
ジャンルも一作目のオーソドックスなホラーADVとは打って変わって、雪山を舞台にクリーチャーとドンパチを繰り広げるアクション型のサバイバルホラーとなっている。
前作が3DOで出た流れで、今作も当初は3DOの後継機「M2」の、しかも専用ソフトとして発売する予定であったが、「M2」そのものの開発が中止となったため断念。 代わりにドリームキャストで発売されたが、『リアルサウンド』シリーズが一作で打ち切りになった影響で、2作目として企画されていたホラー作品『霧のオルゴール』のストーリーが流用されたこともあり、当初予告されていたドラキュラを題材にしたものとはまるで別のゲームとして完成した。
音楽や時代を考えると最高峰のグラフィックと表現力、キモいクリーチャーデザイン[1]が高評価を得る一方、いわゆる「電波シナリオ」と呼ばれる難解なシナリオを始めとしたアクの強い要素も点在しており、賛否両論が激しい。
あらすじ
カナダ上空を飛ぶ飛行機の中でノートパソコンを打ち込んでいた途中眠りに落ちたローラ・パートンは、電子音で目を覚ます。
起きた拍子に落とした母親の形見のコンパクトを近くの座席の男性が手渡そうとしたとき、客室乗務員が撃ち殺され、カルト教団によるハイジャックが発生。
乗員が次々と射殺されて行き、機内に悲鳴が響き渡る中、先ほどの男性が応戦を試みる……するとコンパクトが光はじめ、それを見た男性は何かを察したかのようにローラの手を引き走り出す。
その地では、永久凍土下で眠りについていた破壊神が目を醒まそうとしていた。
登場人物
- ローラ・パートン(声:駒塚由衣)
- 金髪碧眼の主人公。無口。タイトスカートにハイヒールという雪山には不格好な服に身を包みモンスターをハチの巣にする。
- キンバリー・フォックス(声:幸田直子)
- ローラと同じ飛行機に乗っていた黒人女性。弱っていたローラの介抱をするなど心優しいが、自分語りが大好きな詩人の一面もある。
- デイビット・ブレナー(声:大塚明夫)
- ローラのコンパクトを拾ってくれた親切な男性。
- ジェニー(声:小桜エツ子)
- クマのぬいぐるみを持った女の子。
- ノレックス・ゲオルギータ(声:ケン・サンダース)
- 呪文を唱える不気味な老人。
用語
関連動画
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 0
- 0pt