E・HERO バブルマンとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場する><である。
このカードと同名カードとして扱う効果を持つ「E・HERO バブルマン・ネオ」についても本項で解説する。
概要(アニメ版)
E・HERO バブルマン
遊城十代の使用するE・HEROのひとつ。
手札がこのカード1枚だけのときこのカードを特殊召喚する効果と、召喚・反転召喚・特殊召喚成功時に自分フィールドに他のカードが無ければデッキから2枚ドローする効果を持つ。
このカードを融合素材とする融合モンスターに「E・HERO テンペスター」、「E・HERO スチーム・ヒーラー」、「E・HERO マッドボールマン」、「E・HERO セイラーマン」、「E・HERO エリクシーラー」が存在する。
また、アニメ版でのみ「E・HERO バブルマン・ネオ」もこのカードを融合素材に指定するが、「突然変異」の効果以外で特殊召喚された事が無かった。OCGでは変更されている。
初登場のVSタイタン戦以降、十代のデュエルでは何度も登場し続けている。
フィールドががら空きの状況で召喚され、効果で2枚ドローして逆転の一手、の流れは、もはやお約束。この間に「強欲な壺」などのほかのドローカードが入ることもある。
専用のサポートカードに「バブル・イリュージョン」、「バブル・シャッフル」、「バブル・ショット」、「バブル・ロッド」(未OCG)が存在する。
攻撃名は「バブル・シュート」、装備魔法「バブル・ショット」を装備しているときは「バブル・ショット」。
攻撃方法はイラストを見ても分かるとおり、右手に取り付けられた発射口から泡を発射して攻撃する。装備魔法「バブル・ショット」装備時はそれを発射して攻撃する。
また、漫画版GXでもわずかに出番がある。
第1話冒頭でこのカードで攻撃する十代の姿が描かれているほか、回想での幼少期の十代とプロデュエリスト、響紅葉のデュエルで十代が使用した。
後攻1ターン目に召喚され、「バブル・シャッフル」を発動。その効果でこのカードを生け贄に捧げて「E・HERO エッジマン」の特殊召喚に繋いだ。効果はOCG仕様であったため、発動していない。
漫画版では攻撃名が「バブル・ショット」となっている。装備魔法「バブル・ショット」を装備していたかどうかは不明だが、様子を見る限りでは装備していないように見える。
アニメの中で幾度と無くドローカードとして使われていたことから、ニコニコ動画などではドロー効果を持ち、アニメでもたびたび使用されていた「強欲な壺」とかけて「強欲な泡男」、「困ったときのバブルマン」などと呼ばれる。
E・HERO バブルマン・ネオ
「E・HERO バブルマン」と「ヒーロー・キッズ」を融合素材とするレベル4の融合モンスターで、フィールドに表側表示で存在する限りカード名を「E・HERO バブルマン」として扱う効果と、自身と戦闘を行ったモンスターをダメージステップ終了時に破壊する効果を持つ。
アニメでは実際に融合召喚されることは無く、「突然変異」で「E・HERO バブルマン」を生け贄に捧げることで特殊召喚されていた。
バブルマンと同名カードとして扱うことを利用して装備魔法「バブル・ショット」を装備して戦闘破壊とダメージを防ぎつつ、相手の強力モンスターを破壊する戦術を行っている。
このカードが最も活躍したのは恐らくVS影丸戦だろう。
「神炎皇ウリア」の攻撃に対して「バブル・イリュージョン」の効果で発動した「ヒーローズルール1 ファイブ・フリーダムス」で墓地の罠カードを除外することでウリアの攻撃力を0にし、返り討ちにした。
さらに装備魔法「バブル・ショット」を装備して「降雷皇ハモン」を攻撃。「バブル・ショット」でダメージを防ぎつつ、自身の効果でハモンを破壊した。
最終的に「復活の生け贄」の効果で破壊されている。
強大な存在である三幻魔を2体も破壊するという、攻撃力800のモンスターとは思えないほどの活躍ぶり。
その後、十代のデッキがネオス中心にシフトしたためこのカードの出番はなくなっていったが、ミスターTとのデュエルのときにデッキにこのカードを入れているのが確認できる。そこではOCGにあわせて効果モンスターに変わっている。
概要(OCG版)
E・HERO バブルマン
2005年5月26日発売「CYBERNETIC REVOLUTION」でOCGに登場。そのテキストは以下の通り。
効果モンスター 星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200 (1):手札がこのカード1枚のみの場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。 (2):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。 自分はデッキから2枚ドローする。※遊戯王カードWiki より
この効果は自分の手札・フィールドに他のカードが無い場合に発動と処理ができる。
ドロー効果は発動条件が厳しく、使い勝手が悪い。
このドロー効果を発動するときはフィールド、手札がこのカードしかないため、その後のドローによって展開が左右される。十代よろしく「融合」と融合素材が引ければ最高だが、そう上手く行かないことの方が多い。また、「摩天楼-スカイスクレイパー」などの永続・フィールド魔法との相性も良くない。
しかし、強力な効果を持つ「E・HERO アブソルートZero」の融合素材のE・HERO・水属性であるため、その点では優れている。ドロー効果もあって損するものではないので、デッキに入れれば活躍できるだろう。
ちなみに同じ条件のモンスターに「E・HERO オーシャン」、「E・HERO アイスエッジ」、「E・HERO バブルマン・ネオ」が存在する。バブルマン・ネオはほとんど使い道が無いが。
また、HEROデッキ以外でも、高速で手札、フィールドのカードを消費して、なくなってしまうようなデッキであればこのカードを入れておくと活躍できるかもしれない。
もうひとつ、特殊召喚の効果も持っている。
手札が1枚のときにしか使用できないため、融合召喚による後続の展開が続かないという理由で、登場当初はあまり使い道がなかったのだが、エクシーズ召喚の登場で、エクシーズ素材としての使い道が生まれた。さらに、素材に戦士族を指定する高打点エクシーズモンスター「機甲忍者ブレード・ハート」・「H-C エクスカリバー」の登場により、特殊召喚効果に目を向けられ、活躍するようになった。
手札に加えやすい恵まれたステータスを持ち特殊召喚を行いやすいため、「E・HERO オーシャン」を差し置いて【E・HEROビート】デッキに投入される事例が増えると言う大出世を果たした。エクシーズ召喚のみで無く、水属性であるため「マスク・チェンジ」によって2種類のM・HEROへと変身可能な所も大きい。
カードプールの変化を受け、新たな道で才能を開花させた好例である。
ついには【E・HEROビート】規制の意味もあってか、2014年2月1日に制限カードに指定された。
その後、2014年7月1日に準制限カードとなり、2015年10月1日には制限解除された。
E・HERO バブルマン・ネオ
2005年11月17日発売「SHADOW OF INFINITY」で登場。テキストは以下の通り。
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「E・HERO バブルマン」と
手札の「突然変異」を墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、
カード名を「E・HERO バブルマン」として扱う。
このカードと戦闘を行った相手モンスターをダメージステップ終了時に破壊する。※遊戯王カードWiki より引用
アニメでは融合モンスターだったものが、なぜか手札の「突然変異」とフィールドのバブルマンをコストに特殊召喚するモンスターとなってしまった。
なぜこのような変更を施されたかは不明だが、OCG版のE・HERO融合体は共通して「このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。」という効果をつけられていたため、それによってアニメ再現がまったくできなくなるのを防ぐため、と言うことなのかもしれない。
ただ、この変更が後に大きな悲劇を招くことになろうとは、誰も想像できなかった。禁止・制限リストを見れば大体想像が付いたとか言ってはいけない。
このカードが登場する少し前、2005年9月1日に「突然変異」が制限カードに指定されているので、まず「突然変異」とバブルマンをそろえるのに苦労する。
苦労して特殊召喚しても、効果を活用するには戦闘を行う必要があるので、低攻撃力のこのカードでは手痛いダメージを受けることになる。それを防ぐには「バブル・ショット」や「ミスト・ボディ」を装備する必要がある。
また、攻撃を介するので「次元幽閉」、「攻撃の無力化」など様々なカードに止められやすい。
似たような役割を果たせる「異次元の女戦士」、「ニュードリュア」のほうが特殊召喚の手間が無いので使いやすい。違いは複数回使える可能性があることくらいか。
しかし、全ては過去の話である。
2007年9月1日、なんと「突然変異」が禁止指定を受け、一切の特殊召喚が不可能になった。通常召喚はもちろんできないし、特殊召喚モンスターなので、まともに特殊召喚することも叶わない。元々採用率の高いモンスターではなかったが、この禁止指定で完全に止めを刺される形となった。
現在は召喚条件を無視して特殊召喚できる「青天の霹靂」によって出せるので、一応無意味なカードではなくなっている。全く手間に見合わないことには変わりないが。
似たような境遇のモンスターに「ガーディアン・エルマ」(「蝶の短剣-エルマ」が禁止)が存在する。そちらはセットすることが可能なので、単体では出しようがないこちらよりはフィールドには出しやすい。しかし、それゆえ「青天の霹靂」には対応しない。
「聖獣セルケト」も、専用魔法の「王家の神殿」が長らく禁止カードだったため、正規の方法では使用不能だったが、そちらは自壊デメリットがあるだけだったため、破壊耐性を与えてやれば使うことはできた。現在は「王家の神殿」がエラッタで弱体化されて復帰しているため、正規の方法で使うことができる。
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