"Stellar control achieved baby/I'm going to cook that little shitball you call a planet/Say goodbye to your ecosystem you fucking abortion of a species"
RPC-548 - RPC Authority
より,2022/08/31閲覧
RPC-548とは、シェアード・ワールド『RPC Authority』に登場するオブジェクトである。
項目名は『The Hateful Star』。日本語訳はされていないため、邦題もついていないが、日本語圏のContainment Fiction (封じ込め創作) ファンの間では『きらいきらい星』と呼ばれている (後述) 。
概要
| RPC-548 | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | |
| HT | 攻撃性ハザード 動作性ハザード 地球外的ハザード 高等知性ハザード 確率操作ハザード イデオロギーハザード 視覚ハザード |
| 収容場所 | N/A |
| 著者 | Von Pincier |
| 作成日 | 2018年6月24日 |
| リンク | RPC-548
|
| SCPテンプレート | |
RPC-548は機構が定めたかに星雲のパルサーNP 0532の呼称 (登録事象コード) である。1942年には多くの科学機関に発見されていたが、異常性質までは知られていなかった。これが判明したのは天文学者としてとある機関に勤めていた機構エージェントが1968年に電波望遠鏡で観測を開始したときであった。
このパルサーは、太陽系に接近しつつあったのだ。そしてモールス信号でパルスを送信し続けている。最初に解読された3つのメッセージは「お前たちを見ているぞ」「そうだ」「お前たちのところに向かっている」というものである。基本的には30hzのパルス信号を送っているが、より早い伝送速度で送っているケースも存在する。
続く10年のうちに、SCP-1548はおよそ0.85c(2.55×108m/s)まで加速していることが観測された。この期間に、パルサーの送ってくる内容はどんどん敵対的かつ低俗な表現になっていった。例えば、『I'll get you you cocksuckers (お前たちを捕まえるぞ、この野郎)』や『I'm gonna stamp on your goddamn species (畜生共、踏み潰してやるよ)』といった具合である。1978年には未知の理由により見た目上の最高速度に到達しており、観測者を具体的に理解してその観測者個人を罵倒するようになっていった。逆に望遠鏡を覗き込んでいない場合は人類に対する一般的な脅迫を行っている。このパルサーがどうやって、信号が受信されるタイムラグの分だけ観測者のことを予知しているのかについてはわかっていない (かに星雲は6000光年はかかる距離であり、そこから近づいてきていたとしても数千年レベルの予知を行っているということになる) 。
RPC-548はさらに、観測者の個人的な情報、関連するイベントや行動、それだけでなく機構のプロトコルやセキュリティレベル、他のRPC文書なども理解していることを証明している。またメッセージには排泄物に関する表現 (『shit』とか『piss』とかだろうか?)や若年者のユーモア、その他観測者が解読するに当たり深く不快な表現を多用する傾向がある。
ある日療養中の監督者に対してRPC-548はあまりに低俗で卑猥な挑発の後、30hzから1khzのパルスを発し、8時間で1ギガバイト以上の情報を送りつけてきた。それを聴いた監督者は、このRPC-548のオブジェクトクラスをBetaからOmegaに再分類した。「このパルサーの恒星体との衝突によるダメージのみならず、共有したくない過去全てを暴き出される上に非常に意地が悪い存在を収容し続けることは困難である」という理由からである。
パルサーのSCP Verseからの離脱
2018年6月にSCP Foundationがプライド月間 (Pride Month) に自分のロゴをLGBTQ+のレインボーフラッグに塗ったことで、「創作サイトに政治を持ち込む」ことへの反発としてCFOperatorを中心に一部のメンバーが離反し、RPC Authorityを設立した。このとき、Von Pincier氏も離反した。
Time to head to greener pastures.
RPC Authorityを「より緑豊かな牧草地」と表現しており、創作より政治を優先した (とVon Pincier氏は考えた) SCP FoundationをVon Pincier氏は見限った。そして、共同創作を除く自著を全削除した (これによって氏のオブジェクトをベースとした一部のカノンが一時的に機能停止に陥った) 。Von Pincier氏は非常に評価の高い作者であり、その削除は多くのファンに嘆かれた。Von Pincier氏はSCP-ENに自著が残ることを認めていない (ただしSCP-JPやSCP-CNといった他国語のSCPコミュニティには一貫して好意的な反応を示している) 。
彼はCFOparator氏に誘われ、RPC Authorityのシニアスタッフとして活動を開始すると同時に、自身も創作を開始した。そこで彼が着手したのは、彼がかつてSCPコミュニティで高評価を得たSCP-1548――『The Hateful Star (きらいきらい星) 』のリライトであった。彼がかつてSCP-1548を投稿した時、それはいわゆるコールドポストという手法で投稿された。通常、SCPというのはサンドボックスに下書きを起き、他のメンバーに自著についての意見を募集する。そして、何度も推敲を繰り返して練り上げた状態で投稿されることになる。しかしVon Pincier氏はSCP-1548を書き上げると、批評を受けないままそれをメインリストに投下し、そして多くのメンバーに受け入れられた。それゆえに、その後の改稿に着手する勇気が出なかったのだという。
SCP-1548の「本来あるべき姿」を書き上げたいと思ったVon Pincier氏は、ただ敵意を見せるSCP-1548ではなく、低俗かつ卑猥な表現を多用するパルサーとしてRPC-548を仕上げた。SCP-1548の場合は5700年後にいずれは襲いかかることが問題視されたのだが、RPC-548の場合はすべての忌まわしき過去をすべて知っている恐るべき存在として問題視された。これにともない、単に収容困難な『Gamma = Keter』ではなく、世界の正常性に著しい危機をもたらす『Omega』とされたのである。
現在、RPC Authorityでもトップ10の人気を得るオブジェクトとなっているが、邦訳はいまだにされていない。全体的に英語のスラングが多用されており、そのニュアンスを正確に訳しきれないからであろうと思われる。
なお、SCP-1548のTaleであった『5700 Years Later (5700年後) 』もRPC Authority版として書き直されている。しかし、SCP版に比べるとオチがわかりにくい。
関連リンク
関連項目
- RPC Authority
- SCP-1548(Von Pincier) - かつてのSCP-1548にして、かつてのRPC-548、『The Hateful Star (きらいきらい星)』。
- SCP-1548-CU - Von Pincier氏自身によるパロディ『The Lovable Star (きゅんきゅんすたー)』。
- SCP-1548 - 現在のSCP-1548、『The Star, The Hateful (星、忌み嫌われるもの)』。ページで使用されている財団ロゴにLGBTQ+要素が含まれている。
- SCP-1548-EX - 『A Hateful Star (一恫星)』。SCP-1548削除後に書かれた皮肉めいたExplainedオブジェクト。
- SCP-4548 - 現在の『The Hateful Star (きらいきらい星)』。Von Pincier氏をはじめとしたRPC Authorityのメンバーから嫌われ、自身も彼らを嫌っているdjkaktus氏が、タイトルをそのまま借用して書いたオブジェクト。
- SCP-5356 - 『[DELETED] ([削除済])』。削除済オブジェクトをネタにした作品であり、旧SCP-1548への言及がある。
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