RPC-548単語

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RPC Authority > RPC-548

RPC-548とは、シェアード・ワールドRPC Authority』に登場するオブジェクトである。

名は『The Hateful Star』。日本語訳はされていないため、邦題もついていないが、日本語圏のContainment Fiction (封じ込め創作) ファンの間では『きらいきらい星』と呼ばれている (後述) 。

概要

RPC-548
基本情報
OC Beta Omega-Black
HT 攻撃性ハザード
動作性ハザード
地球外的ハザード
高等知性ハザード
確率操作ハザード
イデオロギーハザード
視覚ハザード
収容場所 N/A
著者 Von Pincier
作成日 2018年6月24日
リンク RPC-548exit
SCPテンプレート

RPC-548は機構が定めたかにパルサーNP 0532の呼称 (登録事コード) である。1942年には多くの科学機関に発見されていたが、異常性質までは知られていなかった。これが判明したのは天文学者としてとある機関に勤めていた機構エージェントが1968年電波望遠鏡で観測を開始したときであった。

このパルサーは、太陽系に接近しつつあったのだ。そしてモールス信号パルスを送信し続けている。最初に解読された3つのメッセージは「お前たちを見ているぞ」「そうだ」「お前たちのところに向かっている」というものである。基本的には30hzパルス信号を送っているが、よりい伝送速度で送っているケースも存在する。

続く10年のうちに、SCP-1548はおよそ0.85c(2.55×108m/s)まで加速していることが観測された。この期間に、パルサーの送ってくる内容はどんどん敵対的かつ低俗な表現になっていった。例えば、『I'll get you you cocksuckers (お前たちを捕まえるぞ、この野郎)』や『I'm gonna stamp on your goddamn species (畜生共、踏み潰してやるよ)』といった具合である。1978年には未知の理由により見た上の最高速度に到達しており、観測者を具体的に理解してその観測者個人を罵倒するようになっていった。逆に望遠鏡を覗き込んでいない場合は人類に対する一般的な脅迫を行っている。このパルサーがどうやって、信号が受信されるタイムラグの分だけ観測者のことを予知しているのかについてはわかっていない (かには6000光年はかかる距離であり、そこから近づいてきていたとしても数千年レベルの予知を行っているということになる) 。

RPC-548はさらに、観測者の個人的な情報、関連するイベント行動、それだけでなく機構のプロトコルセキュリティレベル、他のRPC文書なども理解していることを明している。またメッセージには排物に関する表現 (『shit』とか『piss』とかだろうか?)や若年者のユーモア、その他観測者が解読するに当たり深く不快な表現を多用する傾向がある。


ある日療養中の監督者に対してRPC-548はあまりに低俗で卑な挑発の後、30hzから1khzパルスを発し、8時間で1ギガバイト以上の情報を送りつけてきた。それを聴いた監督者は、このRPC-548のオブジェクトクラスBetaからOmegaに再分類した。「このパルサー恒星体との衝突によるダメージのみならず、共有したくない過去全てを暴き出される上に非常に意地が悪い存在を収容し続けることは困難である」という理由からである。

2003年には巨大な太陽爆発が起き、その後RPC-548は挑発のようなメッセージを送信し続けている。

パルサーのSCP Verseからの離脱

2018年6月SCP Foundationプライド月間 (Pride Month) に自分のロゴLGBTQ+のレインボーフラッグに塗ったことで、「創作サイト政治を持ち込む」ことへの反発としてCFOperatorを中心に一部のメンバーが離反し、RPC Authorityを設立した。このとき、Von Pincier氏も離反した。

Time to head to greener pastures.


See you, space cowboy... - SCP Foundationexitより,2022/08/31閲覧

RPC Authorityを「より豊かな牧地」と表現しており、創作より政治を優先した (とVon Pincier氏は考えた) SCP FoundationをVon Pincier氏は見限った。そして、共同創作を除く自著を全削除した (これによって氏のオブジェクトベースとした一部のカノンが一時的に機停止に陥った) 。Von Pincier氏は非常に評価の高い作者であり、その削除は多くのファンに嘆かれた。Von Pincier氏はSCP-ENに自著が残ることを認めていない (ただしSCP-JPSCP-CNといった他国語SCPコミュニティには一貫して好意的な反応を示している) 。

彼はCFOparator氏に誘われ、RPC Authorityのシニアスタッフとして活動を開始すると同時に、自身も創作を開始した。そこで彼が着手したのは、彼がかつてSCPコミュニティで高評価を得たSCP-1548――『The Hateful Star (きらいきらい星) 』のリライトであった。彼がかつてSCP-1548を投稿した時、それはいわゆるコールポストという手法で投稿された。通常、SCPというのはサンドボックス下書きを起き、他のメンバーに自著についての意見を募集する。そして、何度も推敲を繰り返して練り上げた状態で投稿されることになる。しかしVon Pincier氏はSCP-1548を書き上げると、批評を受けないままそれをメインリストに投下し、そして多くのメンバーに受け入れられた。それゆえに、その後の改稿に着手する勇気が出なかったのだという。

SCP-1548の「本来あるべき姿」を書き上げたいと思ったVon Pincier氏は、ただ敵意を見せるSCP-1548ではなく、低俗かつ卑な表現を多用するパルサーとしてRPC-548を仕上げた。SCP-1548の場合は5700年後にいずれは襲いかかることが問題視されたのだが、RPC-548の場合はすべての忌まわしき過去をすべて知っている恐るべき存在として問題視された。これにともない、単に収容困難な『Gamma = Keter』ではなく、世界の正常性に著しい危機をもたらす『Omega』とされたのである。

現在RPC Authorityでもトップ10の人気を得るオブジェクトとなっているが、邦訳はいまだにされていない。全体的に英語スラングが多用されており、そのニュアンスを正確に訳しきれないからであろうと思われる。


なお、SCP-1548のTaleであった『5700 Years Later (5700年後) 』もRPC Authority版として書き直されている。しかし、SCP版にべるとオチがわかりにくい。

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