WWAとは、ゲーム制作ツール及びそれによって作られたゲーム作品の呼称である。
概要
Naoが公開したJavaアプレットを使用したブラウザ上で動くRPG。公式ページで無料制作ツールが配布されている。1996年8月に最初期のバージョンが配布されており、歴史は非常に古い。正式名称は「World Wide Adventure」だが、公式ページを含む多くの場で「WWA」の略称が使用されている。
全オートで進行する結果固定の戦闘システムや簡易セーブ等、RPGに最低限必要な要素のみが揃えられている。基本的に制作は容易でRPG以外のジャンルも作ろうとすれば作れるが、システムの単純さ故、奥の深いゲームを制作するのは難しい。特に変数は生命力・攻撃力・防御力・所持金の4つしかないため、数値を多数管理するのは困難。
低年齢層を中心に一種のコミュニティが形成されており、カービィ・ポケモンの二次創作などを含む多数のゲームや素材の製作者が存在していた。しかし、ホームページの閉鎖や2010年代以降の無料のホームページのレンタルスペースサービスの終了により多くの作品が公開停止していった。特にWeb2.0のサービスに定番と言える利用者のページファイルの管理不要要素とゲームデータをWWAを自分のサイトにアップロードする管理必要の要素は決定的に相性が悪かった。
このままWWAの存在自体忘れ去られていくかと思われたが、幼いころにWWAで遊んでいた世代が現行のWebサービスに適合するようにWWAを調整したものを発表。Javascript版に改造できるブックマークレット「WWA Phoenix」のリリース(Ver3.1.x系まで。2019年4月30日更新終了)、プレイヤーにブックマークレットなしで起動できるようにした「WWA Wing」を公開した。
現在ではWWA配布元サイトのキャラバンサークルで名作倉庫が設立され、公開停止されていた作品も幾つかが蘇生したほか、PLiCyやふりーむ!でもゲームの公開ができるようになった。
WWA Collection
Nintendo Switchでダウンロード専用ソフトとしてWWAの詰め合わせゲームの『WWA Collection』が2018年12月20日発売された。2019年12月19日には2作目の『WWA Collection 2』が発売。
どちらも低難易度のゲームを指定数クリアして、高難易度ゲームが解放されるという作りでゲームが進行していく。ゲーム中流す曲は無料のBGM配布サイトから提供されたものを選んで流すことができる。『2』はオンラインランキングに対応して、ゲームのスコアを他人と競えるようになっている。パソコンではなくゲーム機上での起動ということもあり、右下のセーブボタンの機能などは一部変更がされている。
数は豊富なのだが、『1』は1つ1つのゲームの質のばらつきが大きく、ナローバンド時代のゲームの詰め合わせにしてはやたら容量がありすぎる(6.5GB)という問題点を抱えたものになっている。おそらく大量のBGMのファイルデータが原因の可能性があり、『2』は曲を大きく減らした結果か同等のゲーム数で容量が1.1GBまで減っている。
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