クラッシャージョウとは、高千穂遙のSF小説(スペースオペラ)である。
第1巻は1977年にソノラマ文庫から刊行された『クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機』。
ライトノベルの源流の一つであるソノラマ文庫の最初期を支えた看板作品であり、ソノラマ文庫が刊行終了する2005年までに本編10巻+別巻2巻が刊行された。
朝日ソノラマ解散後は早川書房のハヤカワ文庫JAに移動して2008年から既刊が順次再刊され、2013年から本編の続刊も刊行。日本のスペースオペラの代表作のひとつとして2023年現在、本編13巻、別巻3巻が発表されている。
挿絵はソノラマ文庫の第1作からハヤカワ文庫の最新巻まで、高千穂が初代代表を務めたスタジオぬえとの仕事上で付き合いがあり友人である安彦良和が担当している。
舞台は星間ワープ航法が確立し人類が銀河系の8000を超える各星系に活動の場を広めた2160年代。惑星国家の連合体『銀河連合』と保安を司る宇宙軍の下、繁栄と安定の頂点にある宇宙だが、拡がった生活圏が生む難題や歪みは非合法組織や宇宙海賊も生み勢力を延ばしていた。
そうした荒くれ者との揉め事やトラブルを解消する者として、宇宙開拓の初期からテラフォーミングや航路の障害物の破壊を行なっていた「壊し屋=クラッシャー」が宇宙の何でも屋として活躍していた。
そんなクラッシャーの一人、ジョウとその仲間が宇宙船ミネルバを駆って荒事に対峙するSF冒険譚。
色々な媒体にメディア化されている。
1979年にスタジオぬえのメンバー(当時)で漫画家の細野不二彦による漫画化。『マンガ少年』(朝日ソノラマ刊)掲載。
最初の掲載エピソード「宿命のパンドーラ二世」は細野のデビュー作。
映画公開に合わせて『コミックボンボン』に1982年12月号から1983年4月号にかけてオリジナルストーリーとして掲載(木常企画が作者併記)。全5話。未単行本化。
ちなみに同作最終回が掲載された1983年4月号に掲載されている「ひみつ指令0059」(成井紀郎 著)にもジョウとアルフィン(とミネルバじゃないミネルバ)が登場している。
「クラッシャージョウ REBIRTH」というタイトルで、『イブニング』に2017年から連載(キャラクター原案として安彦良和併記)。単行本5巻。
1983年3月12日公開(『幻魔大戦』と同日、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』は1週間後公開)。後の『ダーティペア』アニメ諸作品と同様、原作エピソードを一切使わない完全オリジナルストーリー(のちに別巻「虹色の地獄」としてノベライズ)。
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最終更新:2024/11/09(土) 11:00
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