ゲートウォッチとは (ゲートウォッチとは) [単語記事]

「正義と平和のため、私はゲートウォッチとなる。」

──ギデオン・ジュラ

「すべての次元の生命のため、私はゲートウォッチになるわ。」

──ニッサ・レヴェイン

「多元宇宙の繁栄のため、私はゲートウォッチとなる。」

―ジェイス・ベレレン

「それで人々が自由に生きられるのなら、そうね、ゲートウォッチになるわ。」

──チャンドラ・ナラー

「私もゲートウォッチになるわ。これでいい？」

──リリアナ・ヴェス

「すべての者が居場所を見つけるまで、私はゲートウォッチとなる。」

──アジャニ

「失われ忘れられた者たちのため、私はゲートウォッチとなる。」

──テフェリー

（『誓い』サイクルのフレーバーテキストより）

ゲートウォッチとは、トレーディングカードゲーム『マジック：ザ・ギャザリング』におけるプレインズウォーカーたちの同盟である。

概要

ゼンディカー次元にてエルドラージの脅威に立ち向かう4人のプレインズウォーカーによって立ち上げられた同盟。エルドラージだけではなく、ありとあらゆる多元宇宙の脅威から人々を守る事を目的としている。

結成当初はギデオン、ニッサ、ジェイス、チャンドラの4人がメンバーだったが、後にエルドラージの侵略を妨げるため訪れたイニストラード次元でリリアナ・ヴェスが、更にカラデシュ次元では獅子人のアジャニが加わった。

各員は加入に際し、各々の『誓い』を立てており、その『誓い』もカードとしてデザインされている。現状では5人の状態だが、後に誰かが加わる可能性もあり、その際には新しい『誓い』カードが作られるとの事らしい。また、組織の性質上、加入するメンバーはほぼプレインズウォーカーに限られる。

拠点はラヴニカ次元のギルドパクト公邸に存在し、依頼もなにも無い時はジェイスやギデオンはラヴニカの執政活動に追われ、女性陣は各々のんびりと過ごしている様子である。哀れ男性陣。

メンバー

戦乱のゼンディカーブロックの結成当初

ギデオン・ジュラ
- 同盟発起人。「ゲートウォッチ」という名前を考えたのも彼である。ゼンディカー、イニストラード、カラデシュ、アモンケットと常に前線で体を張ってきたゲートウォッチの直接戦闘担当。ドミナリアではウェザーライトのクルーにチャンドラ、リリアナと共に協力し、陰謀団の首領である悪魔王ベルゼンロックの討滅に協力。その最中にベルゼンロックに奪われていた「黒き剣」を奪還し、その剣でベルゼンロックを討ち果たす事に成功し、リリアナの悪魔との契約も無効化した。
ニッサ・レヴェイン
- 最初期メンバーだったが、ニコル・ボーラスとの戦いに完敗し、アモンケットを滅ぼしてしまった事と敗走時にジェイスが行方不明となったショックが重なり、更には私的な目的のためにゲートウォッチを利用する態度を取ったリリアナにマジギレし、脱退を決意。何処かの次元へと去って行った。…だがその後、ラヴニカに危機が迫り、助けを呼ぶ声に応じて彼女は帰ってきた…！！
ジェイス・ベレレン
- 実質的なリーダー。アモンケットからの敗走時に記憶喪失となり、イクサランへと流れついたが、かつて敵対したゴルゴンのPWであるヴラスカの協力でイクサランを脱出。失った記憶も取り戻し、ドミナリアにて復帰を果たした。現在は仲間にニコル・ボーラスがラヴニカで事を起こそうとしている事を伝え、自身は戦力集めのために次元を渡り歩いている。
チャンドラ・ナラー
- 様子見感覚でエルドラージの危機に晒されたゼンディカーにプレインズウォークしたが、その惨状を目の当たりにして、オブ・ニクシリスによって危機に陥ったジェイス達を救う。
  その後はそのままゲートウォッチへと加入し、故郷のカラデシュ、アモンケットと転戦する。
  しかし、アモンケットでボーラスに惨敗し、雪辱を誓うチャンドラはニッサの離脱に際して独自に行動を取ると宣言し、レガーサへと向かい、自身の力を向上させる術を求めてケラル僧院からかの伝説のプレインズウォーカー、ヤヤ・バラードのゴーグルを持ち出そうとする。
  しかし、修道士長である老婆のルチに制止されるが、チャンドラはそれを振り切りドミナリアへと渡る。しかし、渡った先のドミナリアに居たのは修道士長ルチだった。
  「何でアンタがこんな所に！？」と困惑するチャンドラに対し、老婆は持ち出したゴーグルを指差しこう言った。
  「それ、私のものなんだけどね？」（後述）

イニストラードを覆う影ブロックより参入

リリアナ・ヴェス
- イニストラードで加入した後、交渉役を担当していたが、契約した悪魔の抹殺という私的な目的でゲートウォッチを利用しようとする態度にニッサをマジギレさせ、脱退を許してしまった。
  その後はドミナリアにて、仲間の協力で最後の契約悪魔を抹殺することに成功し、ドミナリアを後にしようとするが、ボーラスの手により悪魔との契約に「契約した全ての悪魔が死滅した際は、契約者の所有権はボーラスへと移る」「ボーラスに逆らった場合はリリアナは死ぬ」という細工がされており、リリアナはボーラスの「所有物」となってしまい、実質的にはゲートウォッチを離脱した状態にある。だが、どうやら「誓い」は未だに効力が有るようで、「灯争大戦」のトレイラー映像でも確認できる。
  そして彼女はラヴニカの惨状を目の当たりにし、ボーラスを裏切るようだが、それが意味するものは…

カラデシュブロックより参入

アジャニ
- アモンケットへと向かう際、仲間集めに奔走。
  アモンケットでゲートウォッチが大敗を喫した際は、事前にドミナリアを敗走の際の集合場所に設定しており、ゲートウォッチ達は命からがら難を逃れることが出来た。
  現在もボーラスを打倒するため、戦力の拡充のため動いている。

ドミナリアより参入

テフェリー
- かつての戦いで灯を失い、遠大な寿命を持つだけのただの魔道士となっていたテフェリーだったが、故郷ザルファーを再びドミナリアに戻す手がかりを求めて迷惑クソジジイことウルザが、用意周到にテフェリーだけを殺す罠ばかりを仕掛けたダンジョンの攻略中に蘇ったウェザーライト号とかつての仲間のジョイラやウェザーライトクルーの子孫、ゲートウォッチのリリアナやギデオン達と合流。テフェリーの専門外である死霊を読み解く仕掛けをリリアナの助けで攻略することで隠されたアーティファクトの獲得に成功した。なおダンジョンはその直後に自壊した。やはりウルザはクソ。
  その後、ジョイラから原理は不明だが彼女がシヴのマナ・リグ（古代スラン帝国の工場遺跡）で再製した自身の灯入りのパワーストーンを提示される。一度は躊躇するも最終的には再びプレインズウォーカーになることを受け入れ、共に陰謀団を打倒。全てが終わった後にゲートウォッチの誓いを立て、参入を果たした。

協力者、及び依頼主

タミヨウ
- イニストラードにて邂逅。加入はしていないが、ゲートウォッチの存在を広報している。
ドビン・バーン
- 依頼主。カラデシュに迫る危機を訴えた。が、後にテゼレットの暗躍で立場が変わったため離反。ゲートウォッチとは敵対することとなる。その後はボーラスに協力し、ラヴニカのギルドの一つであるアゾリウス評議会を掌握することに成功している。
サヒーリ・ライ
- カラデシュにて邂逅。暗躍するテゼレットの陰謀を知り、ゲートウォッチに協力した。
カーン
- ドミナリアにて邂逅。かのウルザの後継として、ウェザーライトを復活させ、かつての仲間たちや子孫と共に陰謀団打倒のためゲートウォッチに協力した。
ヤヤ・バラード
- なんとレガーサのケラル僧院の長、ルチは伝説のプレインズウォーカーだった！！
  最初は今までの制止や助言をさんざんガン無視されてきた事に腹を立て、チャンドラに協力することを拒んでいたが、陰謀団との戦いの中でチャンドラの持つ力に可能性を見出し、もう一度手を貸すことを決意した。ドミナリアでの一件が収まった後はカーンと共にゲートウォッチに同行している様子である。
ヴラスカ
- かつてはジェイスと敵対していたゴルゴンの暗殺者のPW。自身をゴルガリのリーダーにする代わりに、ボーラスからイクサランにある「不滅の太陽」を回収する依頼を受け、行動を起こしていた最中に記憶喪失のジェイスと遭遇。当初は殺意を抱いていたが、無力な状態となったジェイスを殺すことは出来ず、自身の配下として協力させた。そして紆余曲折の果てに「不滅の太陽」を回収したが、記憶を取り戻したジェイスにボーラスの目的が故郷・ラヴニカへの侵攻だと知らされ、愕然とする。そこでヴラスカはジェイスにイクサランでの出来事の記憶を預かってもらい、その時が来た際に記憶を戻し、ボーラスを裏切るという事を企てた。その後、ゴルガリの女王となった彼女は、ボーラスに協力しつつも、自身の記憶にない「その時」を待っている。

敵対者

ニコル・ボーラス
- お馴染みだいたいこいつのせいの代表格。すべての元凶。
  アモンケットにて数々の事件の元凶として突き止めたゲートウォッチ達に戦いを挑まれるが、スナック感覚で桁外れの実力を見せつけ返り討ちにした。その後も彼の謀略は変わらず続き、ついにはその一連の行動の目的がラヴニカへの侵攻、そしてそこに集まったプレインズウォーカー達の灯を刈り取って吸収し、自らの最盛期の力を取り戻すためのものという事が判明する。そして今、ラヴニカにて最後の決戦の火蓋か切られようとしていた…
テゼレット
- ボーラスのパシリで配下のPW。過去にはジェイスに精神を砕かれたり、コスの設置した呪文爆弾の爆発に巻き込まれたりと散々な目にばかりあっているが、ゴキブリ張りの生命力でしぶとく生きており、カラデシュの一件では裏で暗躍し、次元跳躍装置である「次元橋」を奪取、自身と一体化させている。
  **きかいのなかにいる**