オブ・ニクシリスとは、トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』の登場人物である。
数世紀の昔、オブ・ニクシリスと呼ばれる男は、終わりのない戦乱が続く地獄のような次元の残忍で無慈悲な暴君でした。
その権勢を確保するためならば、いかなる非道な戦略も闇の魔術もためらわず利用しました。40歳になるころには、すでに全世界をその手中に収めていました。
これ以上征服するものもなく、彼は目的を失っていました…プレインズウォーカーの灯が点るまでは。オブ・ニクシリスの前に無限の世界が広がり、夢でさえ見たことがないような景色が、この新たな強大な力に支配されるのを待っていたのです。
しかし、彼は次第に自分と同じ能力を持つ者たち、他のプレインズウォーカーが存在することを知ることとなります。そしてそれらの者のなかには、自分と同等の力と野望を持っている者がいることも。
これらの新たなライバルたちに打ち勝つために、オブ・ニクシリスは彼がそれまでやってきたこと、つまり信頼を裏切り、冒涜的な行為を行い、力を得るためのいかなる代償をも払うことを再び繰り返そうとしています。
彼は自身を無敵だと考えていましたが、悲惨な敗北を経験することになります。伝説の鎖のヴェールの力を手にするべく戦いましたが、逆に彼はその呪いに苛まれることになります。
呪いは彼から人間性を奪い、怪物的な悪魔へと変貌させてしまいました。ついには、彼は支払いたくもない対価を知ることになってしまったのです。
この呪いを癒やす方法を求め、彼は強力かつ予測不能なマナを持つ世界、ゼンディカーへと赴きました。しかしその力を引き出し始める前に、彼はゼンディカーの守護者を自ら務めるプレインズウォーカー、石術師ナヒリに出会うことになります。
次元を覆いエルドラージを停滞の中に封じる面晶体の創造者として、ナヒリは怪物を目覚めさせかねないプレインズウォーカーの干渉がないように、ゼンディカーを見張り続けていたのです。
そして彼女は同じ魔法でオブ・ニクシリスを拘束し、その頭蓋骨の中に面晶体を埋め込み、プレインズウォーカーの灯を抑制したのです。
ゼンディカーに囚われ、無力なまま、オブ・ニクシリスは自身の灯を取り戻し、監禁から逃れることだけを考えるようになりました。彼はかつて手にしていた力のほんの一部を解放するために必要な秘宝を得ることを画策し、辛うじて成し遂げました。
数世紀にもわたって増大したゼンディカーへの憤怒を抱きながら。ついに、ニクシリスは他の悪魔さえ恐れる闇の魔法との交感を始めました。数年の計画の後、彼は自身を次元に拘束していた面晶体を取り除くことに、とうとう成功しました。
今やオブ・ニクシリスは解き放たれ、彼は次なる目標、彼の灯を再び点すことへと精力を向けています。
最初はゼンディカーブロックで伝説のクリーチャーとして登場。「灯を失った彼は、彼の魂を砕いたこの次元の堕落したマナへの復讐を計画している。」という壮大な設定を持っていたがゼンディカーブロックのストーリーには登場せずこのまま設定だけ壮大なキャラクターとして埋もれるのかと思われていた。[1]だがPCゲーム:マジック2015 — デュエルズ オブザプレインズウォーカーズにてまさかの再登場をしM15と統率者2014で新たにカード化。そしてその後新エキスパンション「戦乱のゼンディカー」が発表された。そこでの活躍が大いに期待されている。
プレインズウォーカーになる前。数世紀に渡り戦乱が続く世界でニクシリスは大将軍としてブイブイ言わせる。この時の彼は「あらゆる犠牲が払われた勝利」のみが勝利であるというえらく厄介な性分であった。
ある日大勢力と裏切った味方の板挟みにあう。大勢力の長を討ってその場を切り抜けるも二人以外の部下に見捨てられたニクシリスはとある廃墟に逃げ込む。そこには昔滅んだ帝国の召喚の間があった。ニクシリスは部下二人を生贄に捧げ儀式を行う。召喚された存在は 彼の中の究極的な望みを見つけ出し、世界を滅ぼした。
すべての生命が死滅した世界を数日間さまよったニクシリスは召喚された存在と会話する。そこでこの世界が上位存在の玩具として破壊されるために作られたことを知ったショックでニクシリスはプレインズウォーカーになる。
プレインズウォーカーになった後次元を股にかける征服者としてあらゆるものを手にしていたニクシリス。だがあるとき手に入れた「鎖のヴェール」の呪いによりデーモンと化してしまう。ということはリリアナも…
元に戻る方法を見つけるためマナが豊富な次元、ゼンディカーにプレインズウォークする。しかしそこで次元の管理者ナヒリにより面晶体を埋め込まれプレインズウォーカーの灯を失い大幅に弱体化してしまう。[2]ゼンディカーとナヒリへの復讐に燃えるニクシリスは長い間面晶体の研究をしながらゼンディカーを訪れたプレインズウォーカーを手助けしつつ自らの境遇、情報を教え多元宇宙に拡散させていった。
ついに自分の面晶体を必要とするプレインズウォーカー(プレイヤー)が現れる。彼(彼女)と戦ってわざと負けたニクシリスは面晶体から開放され力を取り戻す。
プレインズウォーカーの灯はまだ戻っていないものの今ゼンディカーで暴れているエルドラージに立ち向かうものが自分が持っている面晶体の知識を必要とすると確信しているニクシリスはそれを利用し更に力を取り戻そうと画策している。
オブ・ニクシリスとしてデザインされているカードは、2015年11月現在で4枚存在する。
Ob Nixilis, the Fallen / 堕ちたる者、オブ・ニクシリス (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、プレイヤー1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは3点のライフを失う」ことを選んでもよい。そうした場合、堕ちたる者、オブ・ニクシリスの上に+1/+1カウンターを3個置く。
3/3
ゼンディカーに登場した最初のニクシリス。土地を出すことで相手にダメージを与え自分を強化する能力を持つ。ダメージ量も強化量も大きいが回避能力や除去耐性がなくマナコストも重いのでトーナメントでは目立った実績を残せなかった。
Ob Nixilis, Unshackled / 解き放たれし者、オブ・ニクシリス (4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行、トランプル
対戦相手1人が自分のライブラリーを探すたび、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、10点のライフを失う。
他のクリーチャーが1体死亡するたび、解き放たれし者、オブ・ニクシリスの上に+1/+1カウンターを1個置く。
4/4
基本セット2015で登場した二枚目のニクシリス。面晶体が無くなり力を取り戻し始めた頃のニクシリスである。
強力なアンチライブラリーサーチ能力と他のクリーチャーが死亡した時に強化する能力を持つ。ライブラリーサーチが横行する統率者戦向きのカードで統率者として使用もできる。ライブラリーサーチを多用する相手はこれを出されると悶絶するであろう。自分は影響を受けないので思う存分サーチが出来る。まさに悪魔。
余談だがこのカードはウィザーズ社以外のデザイナーが作ったカードではじめはただのデーモンだった。これがストーリーに登場するニクシリスの能力にふさわしいとされニクシリスの新たな姿となった。
Ob Nixilis of the Black Oath / 黒き誓約、オブ・ニクシリス (3)(黒)(黒)
プレインズウォーカー — ニクシリス(Nixilis)
[+2]:各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。
[-2]:飛行を持つ黒の5/5のデーモン(Demon)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。あなたは2点のライフを失う。
[-8]:あなたは「(1)(黒),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。Xは、その生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい。」を持つ紋章を得る。
黒き誓約、オブ・ニクシリスは統率者として使用できる。
3
統率者2014で登場。デーモンになる前の姿である。
プラス能力はライフドレイン。多人数戦である統率者戦では回復量も馬鹿にできない量になる。
少マイナスは5/5飛行デーモンをライフと引き換えに戦場に出す能力。5/5飛行はフィニッシャー級であり盤面に与える影響は大きい。これで自分を守ることも出来る。このカードを統率者にしてトークンで戦闘ダメージを与えても統率者ダメージにはならないので注意。
大マイナスはクリーチャーをライフとカードに変換する能力を任意で起動できる紋章を得る能力。即効性はないがクリーチャーを出して生贄に捧げていくうちに大きなアドバンテージを得ることが出来るだろう。
Ob Nixilis Reignited / 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス (3)(黒)(黒)
プレインズウォーカー — ニクシリス(Nixilis)
[+1]:あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
[-8]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「プレイヤー1人がカードを1枚引くたび、あなたは2点のライフを失う。」を持つ紋章を得る。
5
戦乱のゼンディカーで登場した、遂にプレインズウォーカーの灯を取り戻したオブ・ニクシリス。
プラス能力はライフロスと引き換えのドロー。小マイナスはクリーチャー破壊。
奥義は「プレイヤーの誰かがカードを引くたび2点のダメージを受ける」という紋章を相手に押し付ける。
黒の代名詞とも言うべき効果が一つに集約されているようなカードとなっている。
どれも中々に強力な効果なのだが、小マイナスは忠誠度の消費がやや大きく、奥義はライフを多く持つ相手には効果が薄いという欠点も有る。
状況によってプラス、小マイナス、奥義を使い分ける事がカギとなるだろう。
掲示板
30 ななしのよっしん
2021/09/12(日) 09:39:46 ID: bIq1SJ6gin
スーツ姿が格好いいというか何か可愛い。
早く来年にならないかな~?
31 ななしのよっしん
2023/05/05(金) 22:54:24 ID: 0qQFP98Nig
【悲報】
オブニキ、ニューカペナにこだわりすぎて逃亡に失敗し
お尋ね者にwww
32 ななしのよっしん
2025/10/19(日) 14:32:56 ID: hYHSFAJMqD
辛抱強く計算高いがいざ動き出すと直情的。綿密なチャートを組んだのにオリチャー屑運ガバムーブで自ら台無しにして行くエンターテイナー。
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最終更新:2025/12/10(水) 16:00
最終更新:2025/12/10(水) 16:00
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