ピップ・ベルナドットとは、平野耕太作の漫画「HELLSING」の登場人物である。
初登場は単行本では2巻、OVAでは3巻、単行本・OVA共に2巻にてバレンタイン兄弟に壊滅させられたHELLSING機関の警備員の補充のために雇われた傭兵部隊「ワイルドギース」の隊長を務めている。
三つ編みの長い髪と左目の眼帯が特徴のフランス人。8代前から傭兵を家業とする家の出身であり、父親はベルナドットの幼少期に戦死、また過去に家の仕事柄学校でいじめられることを祖父に訴える描写があった。
HELLSINGに雇われた当初は吸血鬼の存在を知らない(信じていない)様子だったが、セラスにセクハラしようと勝負を挑んだ際に全く歯が立たなかった(デコピンのみで蹂躙された)ため、その存在を信じることになる。ちなみにHELLSINGには意外とすぐに馴染めたようで、アーカードを「旦那」、セラスに対しては「嬢ちゃん」と呼び気さくに話しかけている。
アーカードとセラスがミレニアムの情報収集のためにブラジルに飛んだ際は密輸船を手配したほか、(他の隊員が描写されていなかったためおそらく単身で)二人に同行、ただし宿泊先はアーカードやセラスが宿泊したホテルではなく市街の30ドルの安宿であったため不満を漏らしていた。
その後、ミレニアムのトバルカイン・アルハンブラに率いられた現地の警官隊がアーカードとセラスが宿泊しているホテルを包囲した際は現地の警官に変装し単独で警察の上層部が集まるテントに侵入。(上層部はミレニアムに買収されていた。)上層部の人間及び通信兵らを一人残らず射殺し爆破。ヘリパイを脅してヘリを奪い、アーカードとセラスの脱出を助けるなど非常に有能な面を見せた。
ミレニアムが第二次ゼーレヴェ作戦を開始した際はセラスと共にHELLSING本部の防衛任務に就く。
ゾーリン・ブリッツの切込み部隊が攻め込んできた際は、セラスに指示を出しデンドロビウムハルコンネンⅡより空中戦艦を撃墜、そしてゾーリンを含む生き残りの吸血鬼を事前に仕掛けておいた地雷と弾幕で完封する。
しかし、ゾーリンの幻術によりベルナドットを含むすべての隊員が攻撃を停止してしまう。セラスは吸血鬼の「第三の目」でこれを突破し、ゾーリンを砲撃し幻術を止めたが、止まるまでに大きな隙が出来きてしまいミレニアムの吸血鬼に本部内に侵入されてしまう。
ベルナドットはセラスを攻撃(オフェンス)に回し、その間屋敷に立てこもる作戦を選択するが身体能力で圧倒的に劣るワイルドギースの隊員は次々と殺害され、ベルナドットを含む生き残りの隊員達は円卓会議室に立てこもるものの、パンツァーファウストを打ち込まれワイルドギースの副長らが死亡した他ベルナドットも重傷を負う。
ゾーリンの指示でトドメのパンツァーファウストを撃ち込まれそうになり万事休すと思われたが、そこにセラスが到着しゾーリン以外の吸血鬼を殲滅したため難を逃れるが、セラスがゾーリンの幻術によりトラウマを蘇らせてしまったために動けなくなってしまい、ゾーリンによって左腕と顔面を切り裂かれてしまい窮地に陥る。
セラスを助けるためベルナドットは負傷した体で乱入し、セラスにトドメをさそうとしたゾーリンをもってた銃で突き飛ばしてリボルバーで銃弾を撃ち込み、動ける隊員二名(片方はさっきまで散々弱音を吐いていた)と共にそのままセラスを抱えて脱出を試みる。死に損なった敵吸血鬼隊員がベルナドットの腹部を撃つも気合でまだ動く。が、即回復したゾーリンの投げた鎌が腹部に当たり、失血によりついに動けなくなってしまう。
そして目が見えていない状態で自分を探すセラスの唇を奪うと「俺を喰え」と言い残し力尽きて死亡する。
セラスはその言葉通りにベルナドットの血を吸い、ベルナドットはセラスの命と同化してセラスを真の吸血鬼として覚醒させたため、セラスはゾーリンの幻術を打ち破ってゾーリンをもみじおろし倒すことに成功する。
この時点でワイルドギースはリーダーのベルナドットと副長は死亡。幸運にもほぼ無傷だが精神的に疲弊した隊員2名と心身共に打ちのめされた隊員が10を満たない人数。それ以外は惨殺され、組織的戦闘ができない「全滅」状態であった。OVA版では数フレームだがセラスを見送った隊員二名がベルナドットの遺体の元で眠るシーンが描かれた。
ロンドンではセラスがミレニアムの大尉と対決した際に再び登場、大尉に圧倒されるセラスが諦めかけた頃にセラスの精神の中で出現。セラスに戦闘のアドバイスを送りながら大尉を倒す糸口を見出し、最後は影から実体化したベルナドットが大尉の心臓に銀の差し歯を打ち込んで大尉を打ち倒した。
なお30年後もセラスの影として活躍しているようであり、ヘルシング邸に来た新生イスカリオテを見張っていた。
どうやらセラスも旦那のように零号開放が出来るらしく、その場合はベルナドット一人が出てきて命令を聞かずにおっぱいを揉もうとしてくる。ってヒラコーが言ってた。
掲示板
33 ななしのよっしん
2021/04/03(土) 18:52:11 ID: 7ie2JGg76E
虎徹といい、隊長といいなんで平田さんの演じるおじさんは熱いイケメンなんだ...
あと俺たち喧嘩弱いからよってセリフ滅茶苦茶好きだわ
34 ななしのよっしん
2021/05/30(日) 18:46:19 ID: 3A2y0gJ1t0
吸血鬼は少佐の演説で最古参の新兵とか無敵の敗残兵って言ってるけど、実際南米で引きこもって塩漬けにされてただろうから吸血鬼としての互角の勢力相手の戦歴としては初陣同然の兵も多かったんじゃないかと思う(吸血鬼化する前の経験とか表に出ない極秘作戦の類いはわからんが)
逆にベルナドットらは個体としては弱くて活動期間も短いが個人の力を超えるまさに最前線を好き好んで潜り抜けて来たわけで、どちらも本来なら主役級になり得る真逆の属性の対比が面白い作品だと思う
35 ななしのよっしん
2023/07/01(土) 18:10:37 ID: dVQbSgIfBY
作中でセラスやインテグラに唯一の正統派系の主人公ぽっさのあるキャラだよな
登場時はルーク兄弟にやられた警護隊みたいにあっさり退場するかと思ったり後期のゾーリン率いるミレミニアム大隊戦では旦那が感動するレベルの化け物に屈しないキャラに変貌したしな
おまけに最終話ではセラスと一緒に生き残っているし
急上昇ワード改
最終更新:2024/06/08(土) 02:00
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