フォーマルゴールド 単語

フォーマルゴールド

3.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

フォーマルゴールド(Formal Gold)とは、1993年生まれのアメリカ競走馬である。

GI10勝を挙げた同期の名Skip Awayが古になってから複数回対戦したのうち、一同に勝ち越した実力

概要

Black Tie AffairIngoldsby、Screen Kingという血統。
*ブラックタイアフェアーは1991年ブリーダーズカップ・クラシックなどGI2勝を含む重賞7勝を挙げエクリプス賞年度代表馬・最優秀古に選ばれた実力で、本の世代が初年度産駒
インゴールズビーは2戦1勝。近GIこそいないが、産駒10頭中7頭が勝ち上がっている堅実な繁殖牝馬
スクリーンキング重賞2勝を含む13戦5勝。

は1歳9月キーランドセールで6万5000ドルで取引され、翌年7月のファシグティトンセールで更に7万2000ドルで購買された。製鋼業者のジョンマーフィーに落札され、ウィリアムペリー調教師の管理となった。

3歳時

デビューは遅れて3歳6月となったが、ここでダート6ハロンで18身3/4ぶっちぎるという物凄い競馬を見せて楽勝し、ベイヤー数(アメリカにおける標準的なスピード数)では112というデビュー戦としては規格外の値を叩き出した。
参考までに書いておくとベイヤー数は100重賞級、120えれば十分トップホースの器である。実際本が出した数字は新のそれとしては2011年Maclean's Music(故障のため1戦1勝で種牡馬入り)が114を出すまで破られることはなかった。

こんなレベルが一般競走に出てきては圧勝続きも当然で、続く3戦は6身3/4・3身1/4・7身半差で3連勝した。いずれも単勝1倍台前半の支持を受けており、特に3戦は単勝1.05倍という一本被りであった。

デビュー4連勝の後、余勢を駆ってペンシルベニアダービー(GIII・9ハロン)に出走し単勝2.1倍の1番人気に支持されたが出遅れがき、一旦は交わしたDevil's Honorに差し返され3/4身差の2着。続くメドウランカップH(GI・9ハロン)でも出遅れて重賞2勝・前々年BCクラシック3着などの実績Dramatic Goldの3/4身差2着に終わった。

シーズン終戦として出走したブリーダーズカップ・クラシックでは9番人気タイであった。ここでも出遅れたが、最後は追い込んでAlphabet Soupの5着に入った。

4歳時

4歳時は初戦としてドンH(GI・9ハロン)に出走した。ここでは前年に頭を現しGI連勝中のSkip Away123ポンド(約55.8kg)のトップハンデながら単勝1.7倍の1番人気に推され、113ポンド(約51.3kg)の本が離れた2番人気となったが、蓋を開けるとジョーブラボ騎手が「調教同然」と言ったほど楽な逃げ切り勝ちを収めた。しかし、続くサンタアニタH(GI・10ハロン)とドバイワールドカップではいずれもハイペース逃げSiphonに脚を削がれ、それぞれSiphonの6着・Singspielの5着と敗退した。

休養を経て、5月末のマサチューセッツH(GIII・9ハロン)でSkip Awayと再戦した。しかし、先行した同を最後まで捕まえることが出来ず、アタマ差で競り負けて2着に終わった。続くブルックリンH(GII・9ハロン)はの中を1:46.21という好タイムで駆け抜け勝利したが、サバーバンH(GII・10ハロン)ではSkip Away同期トラヴァーズS勝ちWill's Wayに後れを取り3着に終わった。

続くホイットニーH(GI・9ハロン)でもSkip AwayWill's Wayとの再戦となった。ここでは三つの様相を呈する中、本逃げの手を打ったが、ただ1頭直線で追い詰めてきたWill's Wayゴール前でハナ差競り負け2着に終わった。

3週間後のフィリップH.アイズリンH(GII・8.5ハロン)は本Skip Awayを含めて4頭立てという少頭数となった。ここではスタートこそ少し悪かったがすぐに立て直して逃げ、そのまま2着Skip Awayに5身1/4差をつけコースレコードを0.8上回る1:46.20の時計で圧勝した。

、5頭立てとなったウッドワードS(GI・9ハロン)ではまたもSkip AwayWill's Wayとの対戦となったが、逃げ争いから4で抜け出すとそのまま5身半差で楽勝した。2着はSkip Awayが辛うじてWill's Wayにクビ差先着し、4着Pacific Fleetは両の40身後方、同期ベルモントS勝ちだがこのところ不調に喘いでいたEditor's NotePacific Fleetから更に13身差のシンガリとなった(Will's WayEditor's Noteはこのレースを最後に引退した)。

次走はブリーダーズカップとなる予定であったが、調教中に右後脚を故障し、競走力喪失となり引退に追い込まれた。通算16戦8勝・GI2勝。
エクリプス賞最優秀古の選考では本を含めて同士で勝ったり負けたりしていたため意見が割れたが、最終的にブリーダーズカップ・クラシック制覇が決め手となりSkip Awayが受賞した。

共に4歳からその才爆発させたSkip Awayとは6回対戦し本の4勝2敗であったが、Skip Awayが古になってから複数回対戦したのうち、Skip Awayに勝ち越しているのは本だけである。また、ベイヤー数はマサチューセッツHが122、ホイットニーHが126フィリップH.アイズリンHが124ウッドワードSが125と高いパフォーマンスを連発したが、ベイヤー125以上を複数回叩き出したのは本の他には133132を1回ずつ出したGroovy(1987年エクリプス賞最優秀スプリンター)のみである。
ブリーダーズカップ・クラシック三冠競走のような頂点を決めるレースには縁がなかったし、年度表も一度も受賞しなかったが、その実力は間違いなくトップクラスにあったと言えよう。

種牡馬成績

引退後はケンタッキー州のゲインズウェイファームで種牡馬入りしたがあまり活躍が出ず、2004年カリフォルニア州に移動した。この時期に重賞が散発的に出たが、GI級の大物恵まれることはなく、2010年には更にカナダに移動した。しかしそれでも遂にGIは出ることなく、2017年に24歳で死亡した。その後、38戦して一般競走4勝という庸な成績だったRelaxing Greenというから2018年バレリーナS(GI)を勝ったMarley's Freedomが出ており、としてはGIを出している。

血統表

*ブラックタイアフェアー
Black Tie Affair
1986 芦毛
Miswaki
1978 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Hopespringseternal Buckpasser
Rose Bower
Hat Tab Girl
1979 芦毛
Al Hattab The Axe
Abyssinia
Desperate Action Bold Commander
Crafty Alice
Ingoldsby
1985 鹿毛
FNo.18-a
Screen King
1976 栗毛
Silent Screen Prince John
Prayer Bell
Indian Queen Nashua
Mumtaz
Dorothy Kay
1978 鹿毛
Irish Castle Bold Ruler
Castle Forbes
La Eva Barbizon
Contessa Eva
競走馬の4代血統表

クロスNashua 5×4(9.38%)、Bold Ruler 5×4(9.38%)、Princequillo 5×5(6.25%)、Mahmoud 5×5(6.25%)、Nasrullah 5×5(6.25%)

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する
流行語100

掲示板

  • 1 ななしのよっしん

    2022/02/01(火) 22:26:25 ID: pCoSbqCphb

    当時はドンHでスキップアウェイを負かしたぐらいの印しかかったけど、こんなに高く評価されてただったのか……
    同じ年の活躍だとジェントルメンの方は期待して注してたんだけど、やっぱり海外の勢力図ってのは大レースしかみてないようだと全く分からんもんなんだなあ

  • 👍
    0
    👎
    0

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
芽々子[単語]

提供: こよみ。

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/12/02(月) 13:00

ほめられた記事

最終更新:2024/12/02(月) 13:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP