伊藤将司とは (イトウマサシとは) [単語記事]

伊藤将司（いとう　まさし、1996年 5月8日-）とは、千葉県山武郡横芝町（現在の横芝光町）出身のプロ野球選手（投手）である。現在は阪神タイガースに所属。

概要

阪神タイガース #27
伊藤将司
基本情報
国籍	日本
出身地	千葉県山武郡横芝光町
生年月日	1996年 5月8日
身長体重	178 cm 85kg
選手情報
投球･打撃	左投左打
守備位置	投手
プロ入り	2020年ドラフト 2位
経歴
横浜高等学校国際武道大学 JR東日本阪神タイガース(2021年-)
プロ野球選手テンプレート

小学校入学と同時に地元のリトルリーグのチームに入団し、2年生の頃から投手に。中学時代には千葉県の選抜メンバーにも選ばれた。

高校は名門の横浜高等学校へ進学。同学年には淺間大基、高濱祐仁、渡邊佳明らがいた。1年の秋からベンチ入りし、2年の春からエースを任されると高校3年間で2度の甲子園大会に出場した。その後国際武道大学へ進学。

国際武道大学では肩の負担を考慮され、1年はイニングを限定したリリーフだったものの、2年から先発を任され日本代表に選出。3年ではリーグ MVPなど投手4冠の活躍でチームの大学野球選手権準優勝に貢献し、日本代表に2年連続で選出されるなど順風満帆であったが、4年のときに左肘を故障しドラフト指名漏れ。JR東日本に入社する。

入社後は主に先発を務め、2年目には都市対抗野球大会出場のかかる東京都第一代表決定戦に先発、9回途中までをわずか1安打に抑え本戦出場に大きく貢献した。大学時代や都市対抗本戦では同期入団の中野拓夢と対戦している。

2021年はルーキーながら開幕一軍ローテーション入りを果たす。3月31日の広島東洋カープに先発しプロ初登板、5回2失点（勝ち負けつかず）。4月7日の読売ジャイアンツに先発し7回2失点の好投でプロ初勝利を挙げる。その後もローテーションの一角として活躍。10月24日の広島戦で勝利し、球団の新人としては2013年の藤浪晋太郎以来9人目、球団の新人左投手としては1967年の江夏豊以来3人目の10勝目に到達。
10月には5試合で3勝0負1ホールド、防御率0.98と好成績を残し、10月・11月度のセ・リーグ月間MVP 投手部門を受賞した。最終的には23試合登板、10勝7敗1ホールド、防御率2.44、奪三振79の成績を残し、ルーキーながらローテーションの一角としてチームの優勝争いやクライマックスシリーズ進出に貢献した。

2022年、5月22日の巨人戦でプロ初となる完封勝利を挙げるなど先発ローテーションの中心として活躍。オールスターゲームにも新型コロナウイルスで出場できなくなった選手の代替としてだが初出場。20試合の登板で、9勝5敗、防御率2.63だった。6完投、2完封はいずれもリーグ最多だった。

2023年は再び高濱とチームメイトになる。オープン戦では好投するも開幕前に左肩痛で戦線離脱。4月27日の巨人戦がシーズン初登板となり、完封勝利でシーズン初勝利を挙げた。以降は閉幕まで先発ローテーションを守り、10勝を挙げてリーグ優勝に貢献した。
クライマックスシリーズでも第2戦に登板し、7回1失点の好投でチームを日本シリーズに導いた。
日本シリーズでは第3戦に登板したが、審判の疑惑の判定や自らの投ゴロ失策も重なり敗戦投手となる。しかし、第7戦でリリーフ登板すると3イニングを9人で抑え（うち1人を投ゴロ併殺に打ち取り、リベンジを果たした。）、日本一に貢献した。

ボールの出どころが見えづらい投球フォームと、低めへのコントロールの良さ、試合運びの上手さなども持ち味としている。また横浜高校出身とあってかフィールディングに定評がある。

プロゴルファーを目指していた父親の影響により、尾崎将司にちなんで「将司」と名付けられた。ちなみに弟の名前はタイガー・ウッズから取って「大雅（たいが）」と名付けられている。また、ゴルフも多少できるようである。