御薗橋801商店街とは (ミソノバシハチマルイチショウテンガイとは) [単語記事]

御薗橋801商店街とは、京都市北区の上賀茂御薗橋に実在する商店街である。歴史も浅く、京都市内でも最北端に位地する商店街でもある。

概要

主にファッション・アクセサリー、飲食、食品、生活雑貨等を中心に数十店舗が御薗橋通りに集まっている。勿論地元の金融機関や病院、パチンコ店まで揃っている。

元々この地は農地であったが、その後区画整理によりで御薗橋通りが開通、商店などが建ち並び御薗橋商店街協同組合として発足。法人化の際に現在の商店街に改名。元々の御薗橋商店街の総延長距離 800mに、未来へのハッテン発展の願いを込めた1をプラスして「御薗橋801商店街」と命名された。また「801」の由来については、800という数が「嘘八百」を連想させて縁起が悪いからというのも理由の一つでもある。
その後の詳細については後述する。

御薗橋を渡ると、京都三大祭りの一つでもある葵祭で有名な上賀茂神社がある。

マスコットキャラクター「801ちゃん」について

商店街名が変更された後、京都精華大学の学生「はるな」のデザインによる商店街のキャラクター「801ちゃん（やおいちゃん）」が誕生した。なおモチーフにしたのは地元名産の加茂茄子とのことである。2008年7月10日には、滋賀県彦根市で開催された「ゆるキャラまつり」に801ちゃん着ぐるみを参加させている。

以前から一部の層には同商店街の名が知られていたようだが、更にそのマスコットから小島アジコ先生が描く「となりの801ちゃん」によって注目を浴びたことで、普通の商店街のイメージが一変した。「となりの801ちゃん」をきっかけとして観光やキャラクターグッズといった商業面での効果も現れ始めたようである。現在はカバンやトレーナー、缶バッチなどが商品化されている。ちなみに、801ちゃん手作りストラップの価格は801円とのこと。

なお、「となりの801ちゃん」のブログ開設から一ヶ月後には、小島先生から御薗橋801商店街に対してブログ上でのキャラクターの使用許可を求めるメールが送られており、その際に商店街公認としたことを商店街サイトに記している。
また、「となりの801ちゃん」書籍第1巻ではお詫び兼PRページも設けられており、小島サイドから商店街にする配慮が見受けられる。したがって、両者の間に亀裂が入っているといった事実はなく、むしろ良好な関係を築けているようである。

多くの商店街が厳しい状況に追い込まれている中、801ちゃんというキャラクターを活用することによって商店街の活性化に期待し、また実際に貢献していることから、形は違えど「らき☆すた」で町興しをしている鷲宮町と通じる点があると思われる。

なお地元では801ちゃんはあまり有名ではないとのこと。又、漫画版とは容姿も違うので注意が必要である。
　→　商店街のマスコットキャラクター「801ちゃん」の写真（フィギュア）

商店街近くの名所・施設

商店街の近くには様々な名所や施設が存在する。少し場所が離れているところもあるが、近くまで来た際には是非足を運ぶことをお勧めする。

賀茂別雷神社（上賀茂神社） - 賀茂御祖神社（下鴨神社）とともに古代の賀茂氏の氏神を祀る神社。5月15日には京都三大祭で知られる葵祭が行われることでも有名。
賀茂川 - 御薗橋の下に流れている川。川岸を散策できる。上流の山幸橋付近で貴船川と鞍馬川と合流して賀茂川となり、下流の出町柳付近で東から流れてくる高野川と合流して鴨川となる。
高麗美術館 - 高麗・李朝を中心とする美術工芸品、展示等を行っている。一風変わった門が特徴。
大将軍神社（今宮神社境内大将軍社） - 大将軍守護神（方位神）として都の四方の鎮護のうちの北側にあたる。
一様院 - 時の関白・近衛基公が開基、貞松隠岩禅尼を迎えて開山した寺。座禅と写経が可能（要予約）。
大宮交通公園 - 鷹峯にある交通公園。ゴーカート(有料)で園内の道路を走る事ができ、また信号機や横断歩道があって子供が楽しみながら交通に関する知識や、正しい交通ルールを身につけることができるようにつくられている。