必殺仕掛人とは、朝日放送(現・ABC)と松竹株式会社の共同制作で1972年9月2日~1973年4月14日までTBS系列で放送されたテレビ時代劇であり、『必殺シリーズ』第1弾である。全33話。
(第9話を除く)
晴らせぬ恨みを晴らし 許せぬ人でなしを消す
いずれも人知れず 仕掛けて仕損じなし
人呼んで仕掛人
ただしこの稼業 江戸職業づくしには載っていない(第9話のみ)
晴らせぬ恨みを晴らします 許せぬ人でなしを消します
いずれも人知れず 仕掛けて仕損じなし
人呼んで仕掛人
ただしこの稼業 江戸職業づくしには載っていない
元締・音羽屋半右衛門の依頼により材木商人・辰巳屋と作事奉行・伴野河内守の始末を頼まれ、辰巳屋を狙っていた藤枝梅安だったが、途中で辻斬りの浪人に邪魔をされ仕損じてしまう。
その後、辰巳屋はゲンベイ長屋を取り壊して材木置き場にしようと企んでおり、前日に辻斬りに襲われていたこともあってか、ヤクザを用心棒としており常に辰巳屋をガードしていたために、始末は困難を期していた。
だが、そのゲンベイ長屋には前日の辻斬りこと浪人・西村左内が妻子と共に住んでいた。
梅安から話を聞いていた半右衛門は、作事奉行を始末する新たな仕掛人として左内をスカウト、その時の半右衛門の言葉に共感した左内は、仕掛人として生きる決意をするのであった。
『必殺シリーズ』の記念すべき第1弾であり、池波正太郎の小説『殺しの掟』をベースに、梅安が主人公の小説『仕掛人・藤枝梅安』をミックスさせた、シリーズ唯一の原作つき作品。
ただし、『仕掛人・藤枝梅安』に登場していた彦次郎や小杉十五郎は本作には登場しない。
この当時、フジテレビ系列で放送されていた時代劇『木枯らし紋次郎』が人気を博しており、『紋次郎』を打倒するために本作が作られた。しかし第1話放映当時は、紋次郎役の中村敦夫の左足の怪我のために放送中断しており、『浮世絵・女ねずみ小僧』が放送されていた。『仕掛人』と『紋次郎』の直接対決は、第12話になってからであった。
本作も人気があったが、元々この当時のTBS系列では、夜8時に『8時だョ!全員集合』というお化け番組が放送されていたことから、視聴率は徐々に近づいていき、ついには『紋次郎』を視聴率で勝ってしまった。
本作終了後、映画版が3本作られたが、「林与一演じる西村左内」はそのいずれにも登場していない。
| 話数 | サブタイトル | 放送日 |
| 1 | 仕掛けて仕損じなし | 1972年9月2日 |
| 2 | 暗闘仕掛人殺し | 1972年9月9日 |
| 3 | 仕掛けられた仕掛人 | 1972年9月16日 |
| 4 | 殺しの掟 | 1972年9月23日 |
| 5 | 女の恨みはらします | 1972年9月30日 |
| 6 | 消す顔消される顔 | 1972年10月7日 |
| 7 | ひとでなし消します | 1972年10月14日 |
| 8 | 過去に追われる仕掛人 | 1972年10月21日 |
| 9 | 地獄極楽紙ひとえ | 1972年10月28日 |
| 10 | 命売りますもらいます | 1972年11月4日 |
| 11 | 大奥女中殺し | 1972年11月11日 |
| 12 | 秋風二人旅 | 1972年11月18日 |
| 13 | 汚れた二つの顔役 | 1972年11月25日 |
| 14 | 掟を破った仕掛人 | 1972年12月2日 |
| 15 | 人殺し人助け | 1972年12月9日 |
| 16 | 命かけて訴えます | 1972年12月16日 |
| 17 | 花の吉原地獄の手形 | 1972年12月23日 |
| 18 | 夢を買います恨みも買います | 1972年12月30日 |
| 19 | 理想に仕掛けろ | 1973年1月6日 |
| 20 | ゆすりたかり殺される | 1973年1月13日 |
| 21 | 地獄花 | 1973年1月20日 |
| 22 | 大荷物小荷物仕掛の手伝い | 1973年1月27日 |
| 23 | おんな殺し | 1973年2月3日 |
| 24 | 士農工商大仕掛け | 1973年2月10日 |
| 25 | 仇討ちます討たせます | 1973年2月17日 |
| 26 | 沙汰なしに沙汰あり | 1973年2月24日 |
| 27 | 横をむいた仕掛人 | 1973年3月3日 |
| 28 | 地獄へ送れ狂った血 | 1973年3月10日 |
| 29 | 罠に仕掛ける | 1973年3月17日 |
| 30 | 仕掛けに来た死んだ男 | 1973年3月24日 |
| 31 | 嘘の仕掛けに仕掛けの誠 | 1973年3月31日 |
| 32 | 正義にからまれた仕掛人 | 1973年4月7日 |
| 33 | 仕掛人掟に挑戦! | 1973年4月14日 |
掲示板
12 ななしのよっしん
2024/05/06(月) 12:32:12 ID: bGUCVWQXbh
>>9
左内さんが出ないのは林与一のスケジュールもあるだろうけど主水を筆頭に以降の剣士キャラが不意打ち多かったり左門が途中で刀捨てるの見るに制作陣からすると毎回殺陣を作りづらかったせいってのもあるんじゃないかな
13 ななしのよっしん
2024/11/12(火) 21:21:16 ID: lwONQC82dz
>>9
高鳥都著『必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし』にて林さんが語られていましたが、佐内不在回については、朝日放送の演出家だった松本明監督の演出態度に憤慨して撮影をボイコットした結果だそうです
演技指導は役者任せで、テスト時にカメラを回したら、役者の芝居を一切見ずに秘書へコーヒーを頼む始末
そんな松本監督を見て「スタートをかけて監督が芝居を見ないというのは、誰を基準にしてやったらいいんですか?」と林さんは猛抗議し、撮影終了後、山内Pと櫻井Pに「出たくないです。スタジオの監督とはやりたくない」とボイコットを続けた結果、放送の後半は左内の不在が目立ち、代わりに田村高廣さんがゲスト出演するなどの変更が生じたそうです
14 ななしのよっしん
2025/03/12(水) 19:42:37 ID: n5pxr3XD2K
>元々は辻斬りをしていた妻子ある浪人で
元はと言えばトチ狂った元藩主(本編でも決着回はあった)を斬って脱藩して後極貧に喘いで居たからとは言え、左内さんって相当な気狂いだよね…。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/15(月) 16:00
最終更新:2025/12/15(月) 16:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。