文鳥とは (ブンチョウとは) [単語記事]

文鳥とは、鳥類（スズメ目カエデチョウ科）の一種である。

概要

インドネシア原産。日本では江戸時代に輸入されてきた。

全長約17cm、体重は約25-30グラム。くちばしは赤みがかったピンク色。（体調によって色の濃さが変わる）。

雛のうちは全身が淡褐色をしている。くちばしは黒いが、成長とともにだんだん赤みがかっていく。

生後半年ほどで成鳥になり、平均的な寿命は約10年といわれる。（長生きをするものだと最大で18年程生きるらしい）

人に慣れやすく、手乗り文鳥（雛の段階から飼い慣らされたもの）としての人気も高い。もふもふ。

品種

ノーマル文鳥

野生種とほぼ同じカラーリングの品種。上のお絵カキコのとおり、羽は主に灰色で、頭としっぽが黒く、頬が白い。野生の文鳥のことを並文鳥（ナミブンチョウ）というが、ほとんどノーマル文鳥と同一視されている。

白文鳥（ハクブンチョウ、シロブンチョウ）

全身が白い文鳥。江戸時代に、突然変異で生まれた品種。愛知県弥富市が発祥の地である。雛のうちはくちばしがピンク色。もっぱらいちご大福と呼ばれ、見分けがつかない人も続出している。

桜文鳥（サクラブンチョウ）
ノーマル文鳥と白文鳥を掛け合わせて生まれる品種。ノーマルのカラーリングに、白い羽根が入った文鳥。ノーマル文鳥と混合されることも多い。雛のうちはくちばしが黒い。羽根の入り具合、模様によってはゴマ塩文鳥とも呼ばれる。
シナモン文鳥

セピア色の文鳥。1970年代にオランダで作出された品種。雛のうちは白文鳥と同じく、くちばしがピンク色である。シナモン文鳥のカラーリングをより全体的に淡くしたクリーム文鳥という品種がある。

シルバー文鳥

銀灰色の文鳥。1980年代にヨーロッパで作出された品種。雛のうちは全身が白文鳥のように白っぽいが、くちばしは桜文鳥と同じように黒い。

頬黒文鳥（ホオグロブンチョウ、ホホグロブンチョウ）

頬が黒く、アイリングとくちばし以外の頭部が真っ黒な文鳥。桜文鳥が生まれる過程で稀に生まれるため、とても珍しい品種である。固定種ではないため、換羽期に桜文鳥になってしまう場合もある（逆に桜文鳥だったのが換羽期によって頬黒文鳥になったという事もあるとかないとか……）。ビジュアルに大変インパクトがあるため、見たことがない人は画像を検索してみてはいかがだろうか。

性格

基本的に一途な性格で、手乗り文鳥にする場合は一羽飼いをするとより懐きやすい。

手乗り文鳥になると、手の中で寝る、手の上でお餅化する、名前を呼ぶと返事をする、飼い主をストーキングする、宿題やパソコンの邪魔をする、スマホに嫉妬する等々……非常に甘えん坊な姿をみせる。

普段は穏やかだが、どちらかと言えば気性の荒いほうになるため、多頭飼いをすると喧嘩をする場合もあるので相性には注意が必要である。

威嚇をするときは嘴を開きながらカルルルルという音を立てる。

オスのさえずりは、周囲の環境等に左右されるため、個体によってランダムである（生後1～3ヶ月ほどで「ぐぜり」と呼ばれるさえずりの練習をはじめる）。求愛時には止まり木でピョンピョンとジャンプをしながらさえずる。さえずりや鳴き声は、飼い鳥の中では比較的小さいため、近所迷惑の心配はほとんどないといえる。

飼育方法・注意点

手乗り文鳥に育てる方法

雛から手乗り文鳥に育てる場合、生後11～16日ほどで巣から離し、フゴに入れる。2～3時間おきに雛専用のスポイトを使って挿し餌をする（ペットショップで雛を購入した場合も同様に育てる）。

生後3～4週間後以降、フゴから身を乗り出すようになればマスカゴかプラケースの虫かごへ、飛べるようになる頃には鳥かごへ移す。生後1ヶ月前後で、一人餌の練習を始めるため、餌を自分でついばむようになり、挿し餌を欲しがる回数が減っていく。成長の様子を見ながら、挿し餌の頻度を調整しよう。

コツ・注意点

温度と栄養が重要になる。温度はペットヒーターなどで25度～30度ほどに保つ。秋～冬は気温が下がるため、温度管理には要注意。まだ羽が生え揃ってないうちは湿度も必要なため、フゴの隣に濡れ布巾を置く。

餌は基本的に粟玉をお湯でふやかしたものを与えるとされるが、粟玉のみではカルシウムと栄養が不足するため、小松菜・豆苗をすり鉢で潰すか細かく刻んだもの、ゆで卵の黄身を混ぜるとよい。（雛用の栄養剤も市販されているのでそれらを利用するのも手）

基本的な育て方

文鳥は水浴びが大好きなため、水浴び場を作り毎日水を換える。周囲が水浸しになるほど勢いよく水浴びをするため、水浴び場の場所には気をつけよう。（フローリングやカーペットが近くにあると大変な事になる）

餌は周囲に散らし、かき分けるようにして食べるため、フタ付きの餌箱を取り付けることをおすすめする。また、文鳥の餌となる粟は殻の中に実が入っており、文鳥は殻を砕いてその中身だけを食べる。この時殻が残ってしまうので、遠くから見ると餌が充分に入っているように見えても実は殻しか入っていないと言う事があり得る。餌の量、給餌はこまめに確認しよう。

屋内で飼育していると、爪が伸びすぎる事があるため爪切りをする必要があるが、切り過ぎると足から出血してしまう。自分で切るのが不得意なら動物病院で切ってもらおう。

その他、飼育する際は文鳥の飼育について詳しく書かれたサイトや飼育本などを参考にすると良いだろう。

文鳥単語

概要

品種

性格