サイゾウ(ファイアーエムブレム)とは (サイゾウとは) [単語記事]

サイゾウとは、ニンテンドー3DSのゲーム「ファイアーエムブレムif」の登場人物である。

概要

スズカゼの双子の兄。柔和な優男の弟とは逆に、隻眼で強面の不愛想な男。
「サイゾウ」という名前は代々受け継がれていくもののようで、この「サイゾウ」は五代目として、幼い頃から名前を継ぐものとして育成されたようだ。右目が失われてはいるが、それでもなお一流の忍びとして暗躍しているあたり、かなりの能力がある。
サイゾウの名とリョウマの家臣という地位にあることに非常に強い誇りを持っている。それ故自分と似たような立場でありながら、素性が一切不明な上一見ナンパ男なラズワルドを敵視している。

基本的に愛想がなくぶっきらぼうで、実力を疑う相手には決闘をしかけるなど、双子の弟のスズカゼとは違って人付き合いには難がある。それだけでなく、近寄りがたいという悪評が女性陣からも高い。が、心を許した相手や主君などの目上の人に対してはしっかりと対応し、任務に忠実である。同僚のカゲロウとはもともと恋人同士であったことがあり、守るべきものに対しての考え方の相違から別れることとなった。そのせいか、セツナとの支援会話の構成がカゲロウと似ている。

軍の中で一番甘味が苦手で、匂いを嗅いだだけで立ちくらみするほど苦手としている。誕生日は10月2日。息子は「覚醒」に出てきたガイアに似た姿をした、グレイ。

爆ぜ散れ！

今回のいわゆる「赤緑」の「赤」の方。
初期兵種は「忍」で、彼の場合は技の成長率が高く力や幸運も伸びる。が、速さの成長率がカゲロウ・スズカゼと比べて低く、魔防も3人の中では低い。一応、魔力の成長率もあるが、専門職ではないので大きくは伸びない。
固有スキルは「爆炎使い」で、HPが半分以下のとき自分から攻撃した場合、自分と2マス以内の敵のHPを最大HPの20%削るというもの。「蛇毒」や「死の吐息」と組み合わせることで、相手のHPを一気に半分以下にすることもできる。が、戦闘以外のダメージではHPが0になることはないとはいえ、デメリットも大きいので乱発は出来ない。
もう一つの資質は「侍」。スズカゼとのバディはメイン・サブともに資質が同じため、バディを組む必要性がない。実質的にツバキ(天馬武者)かラズワルド(マーシナリー)の2択となる。

暗夜編では、フウマ王国での戦い時に第3勢力として登場する。爆炎手裏剣を持っているほか貴重な経験値泥棒となり、ボスのコタロウとは特別な会話となる。

ヒーローズ

リリース初期から登場。兵種は暗器歩兵。

原作同様魔防が非常に低いが、速さ・守備が高い。特に守備は一部アーマーナイトにも匹敵するレベル。後に実装されたスズカゼとは守備と魔防を入れ替えた感じ。

持参してくる「紫煙の暗器」は、戦闘後、攻撃対象の周囲2マスに対し守備・魔防のデバフをかけるという特殊なもの。錬成しないと攻撃対象にはデバフがかからないので注意。錬成することでボトルネックであった武器威力が上がる(9→12)他、戦闘後攻撃対象とその周囲2マス以内の敵全員の全能力を6下げると順当にパワーアップ。当の本人も物理壁の適性が非常に高いため余計タチが悪い。素材がレアだが「近距離反撃」を継承させたら殴ってきた奴片っ端から弱体化させる、相手からすればド迷惑極まりない存在に。

他に習得するスキルは、味方の受けたデバフをバフに反転させる「一喝」、自分から攻撃後敵に固定ダメージを与える「蛇毒」、隣接する味方の速さを戦闘中上げる「速さの紋章」。
「蛇毒」の性質上、戦闘中ダメージが入らなくても問答無用で敵を削れるため相性が良いが、「一喝」に関してはハマれば強力だが使用機会があまりにも限定的すぎるので応援なり移動補助なり変更したほうがいい。「速さの紋章」は悪くはないが、迷惑兵器としての本領を発揮させるなら攻撃対象の周囲2マスに固定ダメージを与える「死の吐息」のほうがいい。

弱点は壊滅的なまでの魔防の低さ。魔道士や竜相手だと一撃で沈むこともありうる。

その他スキルを継承させるなら、守備の50~80%をダメージに加算できる奥義「緋炎」「華炎」や、自分から攻撃時追撃できないが、速さが相手より高ければそれぞれ物理、魔法の反撃を封じる「風薙ぎ」「水薙ぎ」も有力候補。

後に専用武器の「サイゾウの爆炎針」が追加された。「紫煙の暗器」と同様に戦闘後攻撃対象とその周囲2マス以内の敵全員の全能力を6下げることができる他、特殊錬成で戦闘中、各能力が敵の受けている弱化の値だけ上昇(能力値ごとに計算)という効果がつく。これは例えば攻撃と速さの-5のデバフを受けている敵と戦闘時、サイゾウの攻撃と速さが5上昇する。つまり上述の武器のデバフ効果との兼ね合いにより敵を攻撃した後、サイゾウの戦闘時に限り実質全能力-12のデバフを、攻撃対象とその周囲２マス以内の敵全員にかけるということである。もちろん前述の近距離反撃や風薙ぎとの組み合わせも強力で、敵の反撃を封じつつ先制攻撃でデバフ入れる→敵軍フェイズで向かってきた相手に反撃の流れで、物理相手なら敵の攻撃をシャットアウトしつつ反撃でバタバタ倒していくという無双プレイが困難な本作においてちょっと異様で爽快な光景が見られることも。