リーフ(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズに登場するキャラクターである。
ユグドラル大陸を舞台にした作品に登場するキャラクター。初登場は『聖戦の系譜』第2部第7章。『聖戦の系譜』のスピンオフである『トラキア776』では主役に抜擢される。
クラスは『聖戦の系譜』ではプリンス→マスターナイト、『トラキア776』ではロード→プリンス。聖戦士の末裔ではあるが傍系であり、このゲームのキーアイテムでもある神器が使えないというがっかりなキャラクターである。それ故に、プレイヤーからは揶揄の意味も込めて「葉っぱ」と呼ばれることも多い。
前半の主人公シグルドの親友にして義弟のキュアンとシグルドの妹のエスリンの第二子として生まれる。
生まれた時点で聖戦士直系の証である聖痕は姉アルテナの方に出ており、神器を持つものが王位を継承する世界観では傍系のリーフが王位を継ぐ可能性は低かったと思われるが、両親の戦死とともに従軍していた姉が行方不明になったのをきっかけにレンスター王国の最後の希望の役割を担うことになる。
しかし、レンスター王国はトラキア王国によって滅ぼされ、さらにその後トラキアをグランベル帝国が駆逐し、レンスター王国があった土地にはグランベル諸侯であるフリージ家による北トラキア王国が建国されてしまう。亡国の王子となったリーフは最初トラキアに、のちにはフリージから追われ、長期間の潜伏を余儀なくされていた。
そして満を持して蜂起しレンスター城を奪い返したものの、フリージ軍の逆襲によって戦力の大半を失ってしまう。ここまでの苦労話がゲーム登場以前の話であり、戦力が大幅に弱体化した状態がゲームに登場した7章開始直後の状態である。
フィン、ナンナ(ラケシスが未婚であった場合ジャンヌ)とともに味方から大きく離れて孤立した状態で登場し、祖国のレンスター城を背に大軍を相手にしなければならない。フィンが成長していれば籠城もできるが、それが不可能な場合リーフは2度目の祖国陥落を見なければならなくなる。
セリス軍と合流したのちもフィン、ナンナ(ジャンヌ)とともにレンスター軍として行動することがある。
解放軍の戦いはリーフの宿敵であるフリージ、トラキアを相手に進んでいき、リーフは悲願である北トラキアの解放を達成、さらに両親の敵であるトラキア王トラバントの下で育てられた姉アルテナと再会し、トラバントとも決着をつけた。また、この時トラバントに対して「貴様を殺すことだけを夢見て、私は生きてきたのだ!」と憎しみを顕にしており、直情的で激しやすい父親譲りの一面も見せた。
その後はグランベル帝国本国に侵攻するセリス軍につき従い、最後のバーハラの戦いまで戦い抜くことになる。
エンディングでは北トラキアと南トラキアを合わせた新トラキア王国の王となり、復興に力を尽くしたといわれている。
上にも書いてあるがリーフの愛称は「葉っぱ」である。その理由として親友ポジションであるセリスとアレスが神器を振り回す中、一人だけ神器を使えないということがあげられる。
そして葉っぱと呼ばれることになる最大の理由は最終章にて放たれた衝撃のセリフである。
平民[1]の恋人を心配して言った言葉ではあるが、実際には聖戦士の血をひいていなくともセリス軍に参加している者も多く、そもそもリーフの一番の忠臣であるフィンもその一人である。生涯のほとんどをリーフの養育に費やしてきた彼の立場というものを考えると悲しくなるセリフである。さらに、リーフ自身も直系でなく神器を使えないため、「お前が言うな」とツッコまれることが非常に多い。
スキルに『連続』と『必殺』、クラスチェンジすると兵種スキルとして『追撃』が加わる。
初期ステータスに関しては両親の数値に影響されるため若干の変動があるが、成長率は二つの聖戦士傍系の血があるので魔力・魔法防御以外は良好である。
初期のクラスであるプリンスは若干使いにくいクラスである。分類的にはゲーム中でも最強のクラスのひとつであるマスターナイトにクラスチェンジする特殊クラスなのであるが、最初の運用法は剣歩兵と変わらない。広大なマップを誇る『聖戦の系譜』では剣歩兵のリーフが前線に到達するのは難しく、また、同じく剣歩兵というカテゴリにはセリスや死神兄妹ことスカサハとラクチェなど競合する相手がいるため、『追撃』を持たずダメージ量が安定しないリーフは相対的に使いにくいということになってしまう。
これが前半に登場したリーフと同じくクラスチェンジしてマスターナイトになるラケシスならば、プリンセスというクラスだったため杖の使用が可能だった。杖が使えるキャラクターの場合、軍資金の問題さえ解決できれば育成は非常に簡単なのである。
一方リーフの場合、剣を振らせて成長させなければならない。そのため成長させるのが一苦労となってしまうのである。
プリンスリーフに剣を振らせてついに到達できるのがマスターナイトである。このクラスになると闇魔法を除くほとんどの武器・杖が使えるようになり、ステータスも上限の27に到達することも多い。
マスターナイトになれば、武器を選択できることにより三すくみの有利な側に立つことができるほか、緊急時の回復も任せることもできる。魔力が若干低めのままで回復量に不安はあるが、リカバーの杖(HP全回復)を渡しておけば特に問題はない。また、レスキューの杖(味方を自分の隣に引き寄せる)を持たせると足の遅い歩兵ユニットのけん引役にもなる。
『聖戦の系譜』のスピンオフとして作られた本作では、『聖戦の系譜』で登場した際のレンスター軍全滅までに至るまでのリーフの行動を追っている。また、セリス軍との合流後もレンスター軍は独自の動きをしているほか、『聖戦の系譜』と矛盾する箇所も多い。
リーフの基本的な立場は『聖戦の系譜』と変わらず亡国の王子であるが、彼の周りにはフィンとナンナだけでなく数多くのメンバーがそろっており、リーフの様々な面を見せてくれる。
最初のリーフはフィンに庇護されて育ったため世間知らずな面があり、トラキア半島の庶民階級の情勢に疎いなど未熟な若者として描かれている。その最たるものが『聖戦の系譜』でも描かれたレンスター軍全滅のシーンであり、彼はここで腹心といえる部下を失ってしまう。物語後半はそのどん底からセリス軍の援護を受けて再び立ち上がり、北トラキア解放を達成するまでの成長物語といえる。エンディング後には「賢王」と呼ばれ、『聖戦の系譜』と同じく新トラキア王国の王になったと述べられている。
また、『聖戦の系譜』では恋人は自由恋愛ができるため特に決まっていなかったが、今作ではナンナ固定となっている。そのため、ナンナ以外の恋愛フラグは折られる定めにある。エンディングでの舌の根の乾かないうちの前言撤回は一見の価値があり。
今はまだ、誰かが好きとかきらいとか そんなことを考えるよゆうはないんだ
その1分後、
『トラキア776』での武器調達は敵を捕縛して持ち物を奪うことがメインとなる。武器屋もあるにはあるが、そこで買い物をするための軍資金はやはり敵からの強奪品を売って稼ぐのが主な収入源のため、どうしても敵の捕縛と強奪は必須となる。
このことからリーフとその軍はプレイヤーから山賊団・盗賊団・強盗団と呼ばれることがある。一国の王子が聖戦士の書の成長率補正を受けて、王宮まで襲撃できるガチムチの体格の山賊に成長していくのがこのゲームである。もちろん部下である騎士たちも強盗行為は日常と化しており、亡国の悲哀を感じさせる。お前らそれでいいのか?
スキルは『連続』。追撃時の必殺係数は2。専用武器として「ひかりの剣」と「ブラギの剣」を持つ。
クラスチェンジはそのほかのユニットのようにナイトプルフを使うのではなく特定の章をクリアすることで行う。残念ながら前作で猛威を振るったマスターナイトにはなれない。
クラスチェンジ後のプリンスも下級職として扱われるため、獲得できる経験値が多いのが特徴。後半になって敵が強くなるにつれてレベルアップの速さも上がっていく。ただし成長率はさほど良いとは言えないので聖戦士の書での補正を忘れずにしておきたい。
初期ステータスのリーフはとにかく弱い。力、技、素早さ、体格など、ほとんどすべてが初期ユニットの中でも最低ランクである。
特に問題になるのが「雑魚的相手にほとんど追撃できない」という事実である。どの程度かといえば、剣を装備して槍装備の雑魚敵に追撃が発動しない程度である。特に専用武器の「ひかりの剣」は重さが10もあるため初期値の素早さ5体格5のリーフでは攻速0という状態になってしまう。
まわりが斧を装備していてもガンガン追撃するアクスファイターやウォーリアのためこのリーフの遅さは目についてしまうだろう。
ファイアーエムブレムの主人公ユニットはみな最初は弱いのが伝統であるが、前作『聖戦の系譜』の主人公シグルドが印象に残っている人にとっては驚きかもしれない。後半になって十分成長したリーフならば弱いことはまずないと思われるが、最初の非力なイメージはどこまでもついて回ることにある。
『トラキア776』には疲労度というステータスが設定されている。疲労度は戦闘を行ったり、杖を使うことでたまっていき、自分の最大HP以上の数値になると次のマップに出撃できないというペナルティがある。
しかし、リーフだけには疲労度のステータスが設定されていない。つまり、彼は不眠不休で戦える、否、戦わなければならないということである。リーフは全マップに強制出撃が義務であり、彼の休息はトラキア半島解放の日まで絶対に来ない。そんな君主を尻目にシフト制で休息を取る部下たち。お前らそれでいいのか?
実際のところ拠点の制圧ができるのはリーフだけのため、彼が出撃していないとマップクリアは不可能である。リーフの本当の敵はフリージでもトラキアでもなくインテリジェントシステムズゲームシステムである。
『トラキア776』にはそれまでのシリーズにはなかった離脱マップというステージが追加されている。このステージでは敵の追撃をかわしつつ離脱ポイントまで到達することが目的となる。離脱ポイントに到達したユニットはマップから「離脱」し、そのステージからいなくなる。もちろんリーフも例外ではなく、離脱マップではリーフが離脱することによってステージクリアとなる。
しかし、注意しなければいけないのは「リーフが離脱した時点でステージクリア」「その時に離脱していなかったユニットは敵に捕らえられてしまう」という仕様である。つまり、リーフが離脱した時点で取り残されてしまった味方ユニットはステージを離脱できない代わりにリーフ軍から離脱してしまう。そうなってしまっては(一応の救済措置はあるものの)大幅な戦力ダウンは確実であり、必然的にリーフは最後に離脱しなければならなくなる。
君主を殿(しんがり)役にして退却していくレンスターの兵士たち。お前らそれでいいのか?
過去作に登場したキャラクターが配信され使用することができたが、リーフのクラスはなんとトリックスター(盗賊の上級職)。「異界のリーフ」のイラストは聖魔の光石のイラストレーターでもあったワダサチコ。
ステータスは速さ、幸運が高く、守備、魔防がやや低めなトリックスターらしい能力。魔力も決して低くはないため、杖やサンダーソードも難なく使いこなせる。習得スキルでは盗賊・トリックスターのスキルに加え、原作を意識してか「回復」も持つ。「異界のリーフ」は「鍵開け」「回復」に加え「下剋上」という、本来村人で習得するスキルを特別に習得している。「下剋上」は相手よりレベルが低い時命中回避に補正がかかるが、上級Lv20ではまず効果がなくなるため、レベルが特殊な魔戦士にするという手もあり。
また、どちらのリーフの場合でも武器レベルがぱっとせず(通常リーフ:剣B杖E、異界のリーフ:剣C杖E)、回復役としてはしばらくはレスキューやライブくらいしか使えないことには注意。
また、本作品内には歴代の登場人物の名を冠した武具が多数登場するが、リーフの名を冠した「リーフの宝剣」はスキル「強奪」の効果を持つ武器となっており、敵を倒すと幸運%で換金アイテムである「金塊(小)」を入手することができる。
威力は鉄の剣よりも低い(アルムやロイなど英雄の名前を冠した剣の中では最低)代わりに必殺がキルソードと同等という尖った性能。リーフ盗賊団が公式になったといえるかもしれない。
ラインハルトやオルエンに遅れること約一年、主人公勢ではトリを飾る形で実装。兵種は剣歩兵。
魔防以外が手堅くまとまった能力をしており、アイラやワユと肩を並べるアタッカーになりうる。…のだが、専用武器「光の剣」は守備+3に加え、相手の守備-魔防≧5のとき、与ダメージ+7という妙に尖った効果であり、相手よりも速さが1でも高ければ奥義カウント+1できるアイラや、奥義発動時にダメージ+10されるワユと異なり、追加効果の発動が不安定なのがネック。
その他のスキルとしては「烈光」「飛燕金剛の一撃」「攻撃の大紋章」の他に、専用スキルとして「Sドリンク」を持つ。「Sドリンク」は戦闘開始時にHP全回復+奥義カウント-1という効果で、修練の塔やストーリーマップなどでは奥義カウントの方しか役に立たないが、連戦トライアルなど複数のマップをこなしていく場合には常に万全の状態でスタートできるという強力なアドバンテージを得られる。まさに24時間戦える王子様。ちなみに奥義を「凶星」or「月虹」にして「奥義の鼓動」と合わせれば出会い頭に奥義をぶっ放すことも可能。
余談ではあるが、彼の実装と同時にマスターソード装備のラインハルトも新たに実装されており、同じ剣を扱うことや、例によってぶっ飛んで強いことなどからかなり割りを食い、主人公なのにハズレ枠扱いされたりする声も。相手が悪すぎたんや…
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掲示板
62 ななしのよっしん
2023/08/19(土) 14:42:38 ID: Mlt2aP5GkX
リカバー使える杖B以上のやつは基本的に魔力伸びるからリライブで足りがちだからねぇ
杖適性持ってて魔力伸びないリーフに持たせるのが一番有効なのよな
騎兵で機動力もあるし
レスキューは魔力参照しないし
63 削除しました
削除しました ID: FK7RPjqNn6
削除しました
64 ななしのよっしん
2023/09/23(土) 02:23:03 ID: Mlt2aP5GkX
あんま強くない方、主役やってるトラ7版で出てくることが多いからなー
まあしゃーない
聖戦版で出てきても神器祭りの中に混ざると浮きかねんし
非直系の王、キレイなシャガールは扱いが難しい
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最終更新:2024/04/19(金) 23:00
最終更新:2024/04/19(金) 23:00
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