直列型エンジン(MotoGP) 単語

チョクレツガタエンジンモトジーピー

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直列型エンジン(MotoGP)とは、エンジンの形式の1つである。
 

定義

エンジンシリンダー(気筒)を行に並べたものを直列エンジンと言う。

この動画exitで、直列エンジンの様子を見ることができる。最初に出てくるヤマハスズキマシンが、直列エンジンである。横から見ると、シリンダーが重なって見える。

シリンダーとは、内部に燃焼室がある部品のことである。シリンダーの燃焼室でガソリン空気を混ぜ合わせた混合気が爆発してピストンを押し、ピストンの往復運動をコンロッド(コネクティグロッド)とクランクシャフト回転運動に変換している。
 

並列型エンジンという呼称

直列エンジンという呼称に代えて、並列エンジンという呼称を使う例も見られる。どちらもほぼ同じ意味と考えておいてよい。
 

英語名

直列エンジン英語名は、インライン(Inline)とかストレートStraight)とかパラレル(Parallel)という。4気筒ならインラインフォー(Inline 4)とか、ストレートフォーStraight 4)とか、パラレルフォーParallel 4)と呼ぶ

MotoGP公式は、インライン(Inline)という呼び方を多く使っている。
 

よく使われる略称

直列エンジンの4気筒なら「直列4気筒」と呼び、さらに「直4(ちょくよん)」と呼ぶ。
 

採用例

最大排気量クラス

MotoGP最大排気量クラス2001年まで「2ストでも4ストでもよいが、いずれも排気量500ccまで」という規則で、実際には2スト500ccマシンばかりが参戦していた。2001年は、ホンダexitヤマハexitスズキexitプロトンKRexitがVエンジンで参戦していた。つまり、直列エンジンが全く存在しなかった。

2002年の最大排気量クラスは「2ストは排気量500ccまで、4ストは排気量990ccまで」という規則に変わり、4スト990ccマシンが圧倒的優位になって、4スト時代の幕開けとなった。この年に、ヤマハが直列エンジンを導入してYZR-M1exitを作って参戦を始め、2020年現在も参戦を続けている。またアプリリアは直列エンジン3気筒のRS3 CUBE(キューブ)exitを導入し、2002年から2004年まで参戦を続けた。カワサキ2002年終盤から2008年まで直列エンジンニンジャZX-RRexitで参戦した。

スズキ2002年から2011年までVエンジンGSV-Rで参戦し、2012年2014年開発のため参戦を休止し、2015年から2020年現在まで直列エンジンGSX-RRexitで参戦している。2002年以降でVから直列に乗り変えたのは、スズキだけである。

改めてまとめると、2020年現在は、ヤマハスズキが直列エンジンで最大排気量クラスに参戦している。
 

中量級クラス

MotoGP中量級クラス2009年まで「2ストでも4ストでもよいが、いずれも排気量250ccまで」という規則で、実際には2スト250ccマシンばかりが参戦していた。2009年は、ホンダアプリリアヤマハがVエンジンで参戦していた。つまり、直列エンジンが全く存在しなかった。

2010年以降の中量級はMoto2クラスと呼ばれるようになった。2010年から2018年まではすべての車両ホンダCBR600RRexitの直列4気筒エンジンを使っており、2019年からはすべての車両トライアンフStreet Tripleexitの直列3気筒エンジンを使っている。つまり、2010年以降の中量級は、直列エンジンを使って争われるようになった。
 

性質

シリンダーが4つ並んでいるのでクランクシャフトが長い

直列4気筒エンジンを上手く描写した動画は、こちらexitこちらexitとなる。シリンダー行に4つ並んでいて、その全てが同じ1本のクランクシャフトをぐるぐると回している。

V型4気筒エンジンを上手く描写した動画は、こちらexitとなる。4つのシリンダーが並列せず、その全てが同じ1本のクランクシャフトをぐるぐると回している。

シリンダー(気筒)の数が同じ場合、直列エンジンクランクシャフトが長く、Vエンジンクランクシャフトが短い。なぜなら、直列エンジンシリンダーが隣り合っているのでシリンダー間の距離を長くせざるを得ないのに対し、Vエンジンシリンダーが隣り合っていないのでシリンダー間の距離を短く詰めることができるからである。


ここで、クランクシャフトというものについて、ごく簡単におさらいしておこう。

クランクシャフトexitというのはエンジン軸である。ピストンの往復運動回転運動に変換するため、「コ」の字が互い違いに連結したような形状になっている(画像exit)。

シリンダーの燃焼室でガソリン空気が混じった混合気が爆発してピストンを押し、ピストンの往復運動をコンロッド(コネクティグロッド)とクランクシャフト回転運動に変換している。
 

エンジンの横幅が長い

直列エンジンは、エンジン軸であるクランクシャフトが長い。

このため、直列エンジンは、エンジンの横幅が長くなる。この動画exitの0分18あたりを見ると、直列エンジンの幅の広さがよく分かる。
 

マシンの安定性が高い

直列エンジンは、クランクシャフトが長くてエンジンの横幅が広いので、安定性が高い。

エンジンは、単なる重量物ではなく、その内部でクランクシャフトエンジン回転数と全く同じ回転数で回っている。エンジン10000rpmならクランクシャフト10000rpmで回っている。10000rpmは、1分に10000回転、1に166回転であり、凄い速度で回っているわけである。ちなみにMotoGP最大排気量クラスの最高回転数は18000rpm程度とされている。その場合は、1間に300回転もしている。

クランクシャフトは10kgほどの重量物であり、高速回転すると強ジャイロ効果exitを生む。ジャイロ効果で、体が下に押しつけられて安定する。

凹凸のある路面になると、直列エンジンマシンが有利になる。2020年サンマリノGPはミサノサーキットで行われたが、路面の凹凸が問題となっていた。負傷してコースサイドで各マシンの様子を見ていたカル・クラッチローは、ヤマハスズキ、すなわち直列エンジンマシンが安定して凹凸路面を走行していることに気付いた。レースの結果も、ヤマハスズキの6台が上位6位を独占した。

マシンの安定性が高く、コーナーリングの最中でもタイヤが路面にしっかりグリップする。バイクレースにおけるコーナーリングの方法にはグリップ走法スライド走法の2種類があるが、直列エンジングリップ走法が得意となる。また、直列エンジンは、コーナーリングが速いマシンになる。

直列エンジンの安定性というものは、コーナーリングで有利に働くが、直線では不利に働く。マシン下に押しつける力がVエンジンべて強く、最高速が伸びにくくなる。


※この項の資料・・・Motorsportmagazine.com記事exit
 

切り返しが重たいマシンになる

直列エンジンは、クランクシャフトが長くてエンジンの横幅が広いので、安定性が高いのだが、その反面、ずっしりした感じになり、切り返しが重いマシンになる。

S字が連続した場所を走るときは、右に傾いたマシンを切り返して左に傾けなおし、左に傾いたマシンを切り返して右に傾けなおす、といった作業をするのだが、直列エンジンだと、そういった切り返しが妙に重たく感じられ、ライダー体力が削られてしまう。

V型エンジンは、クランクシャフトが短くてエンジンの横幅が狭いので、安定性が低いのだが、その反面、軽い感じになり、切り返しが軽いマシンになる。

S字が連続した場所を走るときは、V型エンジンだと、軽やかに走り抜けることができる。
 

空力の抵抗が増してしまう

直列エンジンは、クランクシャフトが長くてエンジンの横幅が広いので、自然マシンの横幅が広くなる。

マシンの横幅が広いと、空気抵抗を受けやすくなる。直線では速度が高くなるので、最高速度が伸びにくくなる。
 

カムシャフトの数が少なくて済み、経済的で、フリクションロスが少ない

直列エンジンは、シリンダーの燃焼室にガソリンを送り込む吸気バルブを1本のカムシャフトでまとめて回すことができるし、シリンダーの燃焼室から排気ガスを出す排気バルブを1本のカムシャフトでまとめて回すことができる。カムシャフトの数は2本で済む。

この動画exitこの動画exitを見ると、直列エンジンがカムシャフト2本で済むことがわかる。


一方、V型エンジンは、もっとカムシャフトの数が多くなる。前方の気筒の吸気バルブを1本のカムシャフトでまとめて回し、前方の気筒の排気バルブを1本のカムシャフトでまとめて回し、後方の気筒の吸気バルブを1本のカムシャフトでまとめて回し、後方の気筒の排気バルブを1本のカムシャフトでまとめて回す。合計4本のカムシャフトが必要である。

この動画exitこの動画exitこの動画exitを見ると、Vエンジンがカムシャフト4本になることがわかる。


V型エンジンは回すべきカムシャフトの数が多いので、その分、部品点数が多くなって高価になる。MotoGP最大排気量クラスにおいてカムシャフトを回す機構と言えばカムギアトレインexitで、ギアをびっしり並べたものである。精度の高い高価なギアをより多く作る必要がある。

V型エンジンは回すべきカムシャフトの数が多いので、その分、走行に使うべきエネルギーを浪費することになる。このことをフリクションロス(摩耗損失)という。
 

排気管(エグゾースト)の数が1本で済み、経済的である

直列エンジンは、シリンダー4つが同じような場所でまとまっている。シリンダーから出る排気ガスを集める配管が1本で済む。

V型エンジンシリンダー2個が前で、シリンダー2個が後ろである。シリンダーから出る排気ガスを集める配管を2本にせねばならない。

この動画exitの0分30あたりで、そのことが説明されている。
  

エンジンの前後長が短く、好ましい車体作りができる

直列エンジンは、シリンダー(気筒)4つが斜め前に向かって突き出ているだけなので、エンジンの前後長が短い。

V型エンジンは、シリンダー(気筒)2つが斜め前に向かって突き出て、シリンダー(気筒)2つが斜め後ろに向かって突き出ており、エンジンの前後長が長い。

この動画exitの0分22あたりで、そのことがわかる。直列エンジンの方がほんの少し短いように見える。


エンジンの前後長が短いほど、好ましい体作りができる。ホイールベースフロントタイヤリアタイヤ距離)を短くしてマシンの操作性を向上させたり、スイングアーム(シャーシとリアタイヤをつなぐ)を長くさせてマシンの安定性を向上させたりできる。

あるマシンをVエンジンから直列エンジンに変更するとしよう。その場合、エンジンの前後長が以前よりも短くなるので、ホイールベースを維持したままスイングアームを長くするかホイールベースを短くしてスイングアームを維持するか、のどちらかになる。スイングアームを長くするとマシンの安定性が良くなるしホイールベースを短くするとマシンの操作性が良くなる


逆に、あるマシンを直列エンジンからVエンジンに変更するとしよう。その場合、エンジンの前後長が以前よりも長くなるので、ホイールベースを維持したままスイングアームを短くするかホイールベースを長くしてスイングアームを維持するか、のどちらかになる。スイングアームを短くするとマシンの安定性が悪くなるしホイールベースを長くするとマシンの操作性が悪くなる


2020年現在MotoGP最大排気量クラスは、高出力マシンなので、どこのメーカーもホイールベースを長めにしている。ゆえに、あるマシンをVエンジンから直列エンジンに変更する時に得られる利益は、「スイングアームが長くなってマシンが安定する」というものとなる。
 

まとめ

まとめると、次のようになる。

直列エンジン Vエンジン
最大排気量クラスの採用者 ヤマハスズキ ホンダドゥカティKTMアプリリア
クランクシャフト 長い 短い
エンジンの横幅 広い 狭い
凹凸路面での安定性 良好 イマイチ
コーナーリングでの安定性 良好 イマイチ
S字切り返し 重たくて大変 軽やかでラク
直線での加速力 イマイチ 良好
直線で抵抗を減らすほっそりとした体形状 イマイチ 良好
バルブを動かす部品の数 少なくて低コスト 多くて高コスト
バルブを動かすための摩擦損失 少ない 多い
排気部品の数 少なくて低コスト 多くて高コスト
エンジン前後長 短くてコンパクト 長くてデカい
ホイールベース定時スイングアーム 長くてマシンが安定する 短くてマシンが不安定
スイングアーム一定時のホイールベース 短くてマシン操作性が良い 長くてマシン操作性が悪い

  

グリップ走法と柔らかいリアタイヤ

グリップ走法

直列エンジンは、コーナーリングでの安定性が高い。コーナーリングタイヤガッチリと路面に食い込ませてグリップを稼ぎ、リアタイヤをあまり滑らせず、毎周同じ走行ラインを正確になぞっていくグリップ走法が、最大の持ち味となる。

グリップ走法は、電車が線路(レール)に乗って走るかのような正確な走りである。そのことを英語オンザレール(on the rail)という。
 

大きな半径の円弧を描くコーナーリング重視の走法

直列エンジンは、コーナーリングでの安定性が高いので、コーナーリングが得意となる。コーナーリングの時間を少しでも増やすため、走行ラインを短い直線と大きなR(半径)の円弧にすることになる。「めにブレーキングして、大きなRでコーナーリング」という走りになる。

直列エンジンの走行ラインは、この動画exitの、マシンの走行ラインとなる。
 

柔らかいタイヤが合う

リアタイヤというものは、硬いものと柔らかいものがある。

このうち、柔らかいリアタイヤの方が、直列エンジングリップ走行に向く。柔らかいリアタイヤタイヤ自身が変形しやすいので、路面との接触面積が大きくなり、グリップさせやすい。
 

ブリヂストンのワンメイク時代

MotoGP最大排気量クラスは、2008年まで複数のタイヤメーカーが競合していた。

2008年をもってミシュランが撤退し、2009年から2015年までブリヂストンワンメイクとなった。ブリヂストンリアタイヤを硬めに作ったり柔らかめに作ったりしていて、わりと幅があった。このため、直列エンジンとVエンジンの成績が拮抗していた。2009年から2015年まで、直列エンジンヤマハが4回チャンピオンを獲得し、Vエンジンホンダが3回チャンピオンを獲得してる。

2009年から2015年まで124戦が行われ、Vエンジンが69勝して勝率は55、直列エンジンが55勝して勝率は44だった。
 

直列型エンジン冬の時代

2016年から最大排気量クラスタイヤ供給をワンメイクで行うことになったのは、ミシュランだった。

ミシュランは、復帰々に、タイヤメーカーとして最大の恥辱であるタイヤ破損に遭遇した。

2月パンテストロリスバズタイヤバースト映像exit音声exitタイヤ画像exitのどれを見ても、タイヤバーストの凄まじさを感じさせる。

4月の第2戦アルゼンチンGPの土曜日FP4でスコット・レディングがタイヤ剥離exit

調の結果、両者ともグリップを得るために過度に空気圧を低くしていたことが判明し、チームの不正な行為が原因だったと結論付けられた。

とはいえ、これらのタイヤ破損は、ミシュランにとって大いなるトラウマになったようで、2016年4月から2019年シーズン終了までずっと硬めのリアタイヤを作り続けることになった。

硬めのリアタイヤを作ったため、直列エンジンメーカーには不利となり、Vエンジンメーカーには有利となった。2016年から2019年までVエンジンホンダチャンピオンを獲得し、Vエンジンメーカーは73戦中57勝で、勝率は78だった。同じ期間の直列エンジンメーカーは73戦中16勝で、勝率は約22%だった。


※この項の資料・・・記事1exit
 

2020年新型ミシュランリアタイヤ

この状況に変化をもたらしたのは、2020年ミシュランが持ち込んだ新リアタイヤである。

このリアタイヤは、構造が柔らかく、変形しやすく、グリップが高く、スライドしにくいというもので、まさしく直列エンジン向けであり、Vエンジンにとって厳しいものである。

V型エンジンに乗るアンドレア・ドヴィツィオーゾが「今までとは全く違う。リアタイヤが滑ってくれない」と苦を上げ、そして直列エンジンヤマハスズキ大躍進している。


※この項の資料・・・記事1exit記事2exit記事3exit
  

クロスプレーン

直列エンジンメーカーというと、ヤマハスズキである。この両社とも、クロスプレーンexitというものを採用している。

2004年ヤマハワークスクロスプレーンを導入し、ヴァレンティーノ・ロッシチャンピオン獲得を大きく支えることになった。

クロスプレーンの正しい名称は、クロスプレーン・クランクシャフトである。
 

クランクシャフトの簡単な解説

まずは、クランクシャフトについて簡単に解説しておきたい。

「コ」の字が互い違いにつながった形状をしているエンジン軸のことをクランクシャフトexitという。

シリンダーの燃焼室でガソリン空気の混ざった混合気が爆発してピストンを押し、ピストンの往復運動をコンロッド(コネクティグロッド)とクランクシャフト回転運動に変換している。

クランクシャフト回転軸をクランクジャーナルという。

クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分は、クランクアーム2箇所と、クランクピン1箇所から成り立っている。クランクピンは、コンロッドと接続している。

直列4気筒エンジンなら、クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分が4つあることになる。このgif画像exitを見ても、そのことがわかる。
 

シングルプレーン・クランクシャフト

クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分を、左から1番、2番、3番、4番と呼ぶことにする。

1番と4番の『クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分』が方角を向いていて、2番と3番の『クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分』が方角を向いている、こういう形状をシングルプレーン・クランクシャフトとか、フラットプレーン・クランクシャフトという。

このgif画像exitは、シングルプレーン・クランクシャフトを描写している。

クランクシャフトの軸から見ると、クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分が2つセットとなってそれぞれ南北の方角を向いていて、一本線になっている(画像exit)。

こういうものを「180度位相のクランクシャフト」という。
 

クロスプレーン・クランクシャフト

クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分を、左から1番、2番、3番、4番と呼ぶことにする。

1番の『クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分』が方角を向いていて、2番の『クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分』が西方角を向いていて、3番の『クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分』が方角を向いていて、4番の『クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分』が方角を向いている、こういう形状をクロスプレーン・クランクシャフトという。

クランクシャフトの軸から見ると、クランクジャーナルから枝分かれしている「コ」の字の部分が4つとも別の方角を向いていて、十字架クロス)になっている(画像exit)。

こういうものを「90度位相のクランクシャフト」という。
 

クロスプレーンの長所と短所

クロスプレーンのエンジンは、点火間隔が不等間隔爆発(ビッグバン)になる。扱いやすく、コーナーリングなど繊細なアクセル操作が必要な場所での応答性に優れる。

シングルプレーンにべて力を出しにくいのが短所である。



クロスプレーンの長所と短所について書かれた書籍は、次の2冊である。
 

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。 ヤマハワークス内情本。

149ページ、152~154ページ255ページに、クロスプレーンについての記述がある。
ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。 30~32ページクロスプレーンについての記述がある。

 

クロスプレーンの導入者

2003年末のヤマハMotoGP部門において、クロスプレーンを導入することを提唱したのが古沢政生である。

2004年1月3月シーズンテストで、ヤマハ製作したエンジンは4種類あり、そのうち2つがクロスプレーンで、残る2つはシングルプレーンだった。試乗したヴァレンティーノ・ロッシクロスプレーンのエンジンを採用し、ヤマハの方向性を決定づけた。
 

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