紅林麻雄(1908〜1963)とは、静岡県警が生んだ英雄である。
戦前からその警察官としての能力は高く、戦中の難事件とされた「浜松連続殺人事件」をはじめ、数々の事件を解決し、表彰も数多い。
中でも特徴は取調べであり、最大の証拠である「自白」をどんな凶悪犯、偏屈人間からも引き出し、解決に導く高度な捜査方法を考案している。
推理能力も非常に高く、わずかな手がかりからトリックを暴き、被疑者の部屋の本などから証拠を得ることで、言い逃れのできない証拠を突き止める能力にも長けていた。
有名な解決事件に、 幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件があり、このうち二俣事件では関係者の自宅に火を放った少年をも暴き出している。
このような数多くの功績を残しつつも、1963年に惜しまれつつ定年を迎え、同年すべてが終わったことを見届けるかのように不慮の死を遂げた。
かの袴田事件を解決に導いたのは彼の部下でもあり、その捜査手法は現在でも生き続けている。
しかし、その実態は・・・
数々の冤罪事件を生み出した張本人で、500回以上の表彰を受けたが、そのほぼ全てがアリバイ崩しの捏造、秘密の暴露の偽装、ありもしない真実のでっちあげと言った違法行為そのものによって得られた紛い物の解決であった。
その大きな捜査手法の特徴は、たまたま事件現場近くに住んでいた何の罪もない一般人を逮捕すると、焼火箸での焼印、バケツへの排泄物垂れ流し、白紙調書への自作供述の作成とそれを強引に認めさせる脅迫じみた取調べ、と違法行為、拷問行為によって無理やり「自分がやった」と言わせる事で「そらみたことか、お前が犯人だ!」と先入観、独自解釈のみで捜査を進めていたことにある。さらに、長期拘留で精神的に追い詰め、拘置所の部屋も劣悪な環境とすることで「解放されたいがための自白」となった例も数知れない。
この「紅林式捜査、取調べ手法」は悲しいことに現代にも生きており、数多くの痴漢冤罪事件や近年話題となったPC遠隔操作事件の誤認逮捕などはこの「自白強要」の手法が未だに根強いことがその冤罪被害者の口からも語られており、日本警察負の遺産の象徴ともなっている。
なぜこんな違法行為がまかり通っているのかいうと、今も昔も日本式裁判の有罪率が高いことはご存知のとおりであるが、それに加え当時の法医学者古畑種基が多くの鑑定データを捏造したとも言われている。さらに、裁判において検察側に有利に働くのがやはり「自白」であり、日本の刑事裁判の多くが「自白偏重」に偏りがちな点、そして紅林式捜査が警察、検察、裁判所にとって「自分たちに都合がいいデータが出てくれる」ということでほぼ黙認されていた点もその冤罪発生に拍車をかける形となっている。
上に挙げた二俣事件では、その捜査に疑問を持った山崎兵八刑事が内部告発を行ったが、そのことで警察を懲戒免職となり、自宅を燃やされた。その際に逮捕されたのが山崎刑事の次男で、彼は「家に長靴の男が入って行くのを見た」と証言したが、紅林はそれを「嘘に決まっている!お前がやったんだ!」と聞き入れず、長時間、さらに何人もの男で寄ってたかって「やったと認めろ」という執拗な取調べ、そして決定的だったのが空腹の少年の前に親子丼を差し出し「自分がやったと認めれば食わせる」という悪魔ですら目を背けるであろう非道行為で少年の罪を「認めさせた」。次男は「自分が犯人だ」と言った後に同席した父親が恐ろしいことを行ったことはわかるが、そのときの記憶を完全に無くしており、今でも親子丼を食べることができないという。
このほか、幸浦事件では、本来警察しか知りえない死体の隠し場所をわざとわかるように工作し、犯人と仕立て上げた男に犯行を認めさせている。
島田事件や小島事件に至っては物的証拠が何一つ無い中で有罪判決の決め手になったのが「自白調書ただひとつ」という状態であり、拷問、捏造によって作られた調書が罪も無い男性の自由を何年もの間奪った。
このような悪事を行っていた紅林だが、晩年にはその冤罪の数々が暴かれ、警部から2階級降格となり、幸浦事件の無罪判決が確定すると逃げるかのように警察を依願退職。その後、脳出血でこの世を去り、最後の最後まで紅林自身が行ったその行為そのものが法の下で裁かれることは無かった。
直接関与していない事件ではあるが、2014年に大きな話題となった袴田事件は彼の部下だった刑事が袴田に自白を強要させた。証拠を捏造した疑いが強いとも言われ、再審決定の決め手になった「5点の衣類」に至っては地裁自体が「捏造の可能性」に触れ「このまま彼を拘束し続けるのは著しく正義に反する」とまで論じるという異常事態となった。まさしく、今問題になっている児童虐待における「虐待の連鎖」「暴力の受け継ぎ」でしかない。
こういった冤罪事件を防ぐためにも、日本の司法はもっとオープンになるべき、取調べの可視化を行う必要があるいう主張がある。
袴田事件の大きな動きを見て、国民の皆様、警察、司法関係者様も冤罪について今一度お考えいただけないであろうか?
掲示板
362 ななしのよっしん
2024/04/16(火) 20:29:49 ID: kzUcbAfHUa
>>351
警察官気取る事で警察の威を借りてネット上でだけ周りに威張り散らしたいだけの警察信者のネトウヨさんオッスオッス
ネット上で警察官ごっこするのがネトウヨの間で流行ってるんスか?
ニートのネトウヨはこんなとこで経歴詐称して威張り散らしてないで働けよ
363 ななしのよっしん
2024/04/19(金) 23:52:29 ID: A5chKjP3i0
こういう人を二度と出さないためにも取り調べの可視化は必須だろうね
後は留置場での取り調べの廃止(拘置所で弁護士の同席を認めた上で取り調べは可能)と言うのもいいかもね
364 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 18:39:45 ID: 3beWFs9WIw
大川原化工機冤罪事件とかまんま紅林の話と言うか
後に現場の捜査員が上が手柄に焦ったり実績ないまま予算削られそうになったから急いで実績稼ぎに逮捕に至ったこと告白したり
現場の証拠捏造してでも実績稼ぎのために無理やり逮捕にまで持っていったとかいう腐り切った話で
そもそも発端が大川原化工機が生物化学テロに転用可能な性能を持つとして輸出規制に引っかかる物作ってたとかいう話だけど現職の人間からしたらこれ規制に引っかかるなら世の中に流通してる物大半引っかかるとんでもない内容で
法の番人が法のことなんも理解してないとか指摘する人も少なくなかったりで、これも何十年も前の話じゃ無くたかだか数年前の話だからな
それでいて訴えられた取締役はガンにも関わらず治療も受けさせず弁護士は保釈要請何度も出したのに全部無視した結果ガンが進行したことにより死亡
これ主導した警部達はこの事件後無事に出世するという胸糞悪い結果で終わるというな
よく警察の不祥事に対して一部の警察官のせいで警察全てが悪く見られる!って擁護あるけど
その一部の警察官の悪行が今も昔も減らず紅林がやった実績稼ぎの捏造冤罪も紅林の様な冤罪捏造してでも出世する人間も全く減らせて無いのがそもそもの警察官の不信に繋がってると思う
昨今、何かとAIや機械化が進んで人間の存在意義が無くなることを危惧されつつあるけど中国なんかじゃもう警察の業務をAIが担ってる所も出始めてるとかで
警察という治安維持を守るシステムは社会に必要だとは思うけど警察官と言う人間は誰でも紅林になれる存在と考えると恐ろしい物ではある
今までは警察というシステムを運用するのに仕方なく警察官という人間を使ってたけどこれから先AIで賄えるならどんどん変わっていくだろうし
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最終更新:2024/05/13(月) 03:00
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