遥か彼方の宇宙で行なわれている「ラ=グース」率いる「神の軍団」と「四天王」率いる「仏軍」の宇宙戦争と、地球でのラ=グースを倒せるかもしれない最終兵器を巡っての争いを描いた、壮大なSF陰陽忍者時代劇バイオレンスサイキックアクション怪奇ホラー格闘ツインテール僧侶漫画。未完。
もともとは別々の作品であった漫画たちに、それぞれを補完し、繋ぎあわせる内容の書き下ろしを足して刊行されたのが「虚無戦記」である。「虚無戦史MIROKU」「邪鬼王爆烈」「5000光年の虎」と書き下ろしの惑星ラグラの戦いを軸に様々な短編を挿入した構成になっている。
メデューサ宇宙で御所星ラグラを巡る戦いが始まった。東の羅生門、西の白虎銅、南の青竜鬼、北の猿羅神ら仏軍の四天王は、陣形を組み、ヘイアンキョウ防護網をもってラ=グース細胞兵器の封印を試みていた。だが、ヘイアンキョウ陣形の完成前に猿羅神は自らをブラックホールと化す自爆兵器・暗黒劫洞を使ってしまう。しかし、ラ=グース細胞は暗黒劫洞を喰らい、惑星を喰らい、また猿羅神の能力の能力も吸収して復活した。ヘイアンキョウ防護網の完成には猿羅神の復活は必須。そのため残る四天王・羅生門、白虎銅、青竜鬼は猿羅神の魂を抽出し、転生仏への転移を試みるが……
江戸時代の日本。大坂を攻め、豊臣を滅ぼした徳川家康だったが、その真の目的は真田幸村の首であった。江戸城での首実検で首が幸村本人であることを確認し、安心した家康。ところがそのとき幸村がカッと目を見開いた。そう、真田幸村は首だけになっても生きていたのである。そこへ怪忍術を操る真田十勇士が現われ、さらに九龍忍群の長・夢幻大権とその一子・夢幻弥勒の意識体も出現した。家康は幸村にこだわった理由は、幸村が首だけで生きていたのは、大権の語る「竜」とは何か。その謎は日本列島の正体と遥か彼方で繰り広げられている宇宙戦争に関わる壮大なものだった……
神の軍団の「将軍」は裏切り者・ウルガ竜博士の研究所をメデューサ系第十四惑星と突き止めた。彼の開発した新兵器とそのエネルギーとなるニュープラトン鉱石は今後の惑星間戦争の行方を大きく左右するものである。しかし、ウルガは研究所にはいなかった。将軍らはウルガの家族を拷問にかけたが、情報を引き出す事ができない。そこで彼らはウルガの長男を残して、惑星の全住民を虐殺。さらに彼の身体をバラバラにし、四肢、胴、首を別々の水槽に入れた。これによって身動きもできず、死ぬ事もできずに、孤独に襲われる地獄を味わわせようというのだ。そして、それから数年後……
核戦争によって文明が滅びてから幾年月。魔蝋軍による関東侵攻が始まった。魔蝋軍の進路上にいた人間は女子供であろうと虐殺されてしまう。しかし、その魔蝋軍の前に立ちはだかる男がいた。その名は爆烈。空海坊爆烈。空蓮寺の僧侶であった彼は、上僧の教えに従い関東を目指す。上僧は関東に行けば自分の生まれて来た意味も、敵が何なのかも分かると、そして文明を滅ぼしたのは核ではなく、関東にあるもっと「ものすごいもの」であり、これを魔蝋に渡してはならぬと言う。爆烈は音速を越えた拳を爆烈させる拳法「爆烈拳」を武器に、関東への険しい道のりを歩き始めた……
虚無戦記に取り込まれた(=虚無った)作品は以下の通り。ただし「スカルキラー邪鬼王」は挿入にあたり書き足しが必要である、「虚無戦記」が壮大になりすぎてどうなるか分からないなどの理由で当初は挿入を見送られていた。後の文庫化にあたり書き下ろしと共に挿入された。
この他に文庫版(全5巻)がある。「スカルキラー邪鬼王」は文庫版で挿入されたため、元版では別に刊行されている。
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最終更新:2025/02/10(月) 00:00
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