零〜濡鴉ノ巫女〜とは (ゼロヌレガラスノミコとは) [単語記事]

零～濡鴉ノ巫女～

『零～濡鴉ノ巫女～』とは、2014年 9月27日にコーエーテクモゲームス・任天堂から『WiiU』で発売されたゲームである。
和風ホラーが題材のアクションアドベンチャーゲーム『零シリーズ』の第7作目。

「水」をテーマにした作品であり、表現（描画）には同コーエーテクモゲームスより発売された『DOA5』の技術が一部活用されている。

2021年 6月16日にコスチュームやフォトモードが追加されたリマスター版の発売が、2021年内に予定されていることが発表され、その後2021年 10月28日発売予定と発表された。
また、リマスター版はマルチプラットフォームとなっており対応機種は『Nintendo Switch』、『PlayStation 5』、『PlayStation 4』、『Xbox Series X』、『Xbox One』、『Steam』となっている。

あらすじ

「日上山」はかつて霊場として崇められ、
その周辺には特殊な信仰が伝えられていた。
この山では、「水」をも御神体とし、
「人は水から生まれ、水へ還る」という、
輪廻の教えがあった。

その為、この山には「死を迎える者」が訪れ、
この山の水に触れて最期を迎えることで、
正しく命を終えることができると信じられていた。

また、特異な儀式や風習が残っているとされ、
陰惨な事件や不思議な出来事があった事も
多数報告されている。

物語は、霊山と呼ばれる「日上山」を舞台に

不来方夕莉、放生蓮、雛咲深羽の

3人によって織り成される怪異幻想譚である。

（公式サイトより）

登場人物

不来方　夕莉（こずかた　ゆうり）　CV：種田梨沙

主人公の一人。骨董屋「くろさわ」に居候し、店で働く少女。生真面目だが内向的で、他人との触れ合いが苦手。

ある事件をきっかけに、死者の姿（霊）や他人の記憶が視えるようになった。元の生活に戻ろうとしたが周囲からはショックによる一時的な症状としか理解されず、孤立して失踪。自殺しようとしていたところを、捜索依頼を受けた黒澤密花に保護され、居候となる。

いつからか涙を流す事が出来なくなったが、物語の最後で、ある人物を前にして激しく慟哭する。

黒澤　密花（くろさわ　ひそか）　CV:田中敦子

「骨董・喫茶くろさわ」の店主。夕莉の居候先にして保護者。
骨董屋を営む傍ら、趣味で占いを行っており、それ目当ての女学生がよく来店していた。副業で失せ物探しを行っていた。

ある老婆が遺した「射影機」を介し、老婆の口伝や文献から失せ物を探す「影見」の力を持つに到る。ただしその力は夕莉ほど強くなく、うすぼんやりと霊や他人の記憶を感じられる程度。

苗字や風貌から、過去作に登場したある人物を想起させるが……？

放生　蓮（ほうじょう　れん）　CV:鈴木達央

主人公の一人。作家。
日上山周辺にまつわる「弔写真（とむらいしゃしん）」を次の作品のテーマにしていた。

「幼い頃、祭りの最中に少女を殺し、それを別の少女に見られた」という記憶があり、女性が苦手。
生活能力は皆無で、家事・料理・掃除全般が駄目。助手がいなければどうなることやら……

旧知の黒澤密花から受け取った「弔写真」のアルバムを見るうちに、彼もまた「弔写真」とそれにまつわる謎を追い、日上山に入る。

鏡宮　累（かがみや　るい）　CV:坂本真綾

蓮の助手で、彼の家に居候をしている。中性的な容貌で、性別は公式で不詳。

蓮曰く「いつの間にか家にいた」。彼にとっては家族同様の存在。
資料の作成・整理が得意で、身の回りの世話も含めて担当している。有能。

雛咲　深羽（ひなさき　みう）　CV:内田真礼

主人公の一人。３歳の時に失踪した母を捜している少女。
アイドルとして芸能事務所に所属、芸能活動を行っている。自らの能力に苦しんで自暴自棄になっており、活動内容もきわどいものになっている。

触った人の心が見える力を持っており、強い孤独を感じている。他人の心が解ってしまう為、相手には冷たく接してしまう。
日上山で母を見かけたという噂を聞いて、自らも山に向かうが……

雛咲　深紅（ひなさき　みく）　CV:わくさわりか

深羽の母親。「零～zero～」の主人公、「零～刺青の聲～」の登場人物。

昔から霊感が強く、「ありえないもの」を見続けてきた。氷室邸事件の後は、兄・真冬の知り合いである麻生優雨の家に居候をしながら、黒澤怜の写真助手をしていた。
その後、妊娠を期に助手を辞め、娘の深羽を出産。だが３年後、娘を置いて謎の失踪を遂げる。

氷見野　冬陽（ひみの　ふゆひ）　CV:今井麻夏

失踪した友人「百々瀬　春河」の捜索依頼を密花に依頼した少女。
しかし「依頼を引き受けるかどうかは慎重に決めたい」と返事された為、待ちきれなくなり自ら日上山へと向かってしまう。

百々瀬　春河（ももせ　はるか）　CV：戸松遥

気が弱く優しい性格の少女。冬陽と同じ学校の生徒で、密花の占いを目当てに店に通っていた。人の意見に流されやすい性格をしている。
日上山へ入り、行方知れずになる。

白菊（しらぎく）　CV：高森奈津美

形代神社に現れる、白い髪の少女。蓮の過去と強く関係があるようだが……？
顔のない「人形見（ひとがたみ）」という人形を持っている。

黒澤　逢世（くろさわ　おうせ）　CV:桑島法子

蓮が見つけた「弔写真」に映っていた、白無垢を着た花嫁姿の女性。
その正体は……

あやね　CV：山崎和佳奈

「DOA」シリーズからのゲスト出演。霧幻天神流「覇神門」を操る天才くのいち。
クリア後に解禁される特別ミッションに登場。ただし真正面から戦うのではなく、怨霊を避けるように行動、見つかった時には「霊石灯」で足止めして場を切り抜けなければならない。

舞台

日上山（ひかみやま）

集落や施設を含む山ひとつ丸ごとが今作の舞台になっている。
日上山は霊場としてあがめられ、水を御神体としていた霊山。
「人は水から生まれ、水へ還る」という輪廻の教えがあり、特異な儀式や風習が残っているとされている。
また凄惨な事件や不思議な出来事があったことも多数報告されている。

以下の舞台項目は全て日上山に属している。

形代神社（かたしろじんじゃ）

日上山の中腹、不知ノ森の中央にある、多くの人形が祭られている神社。長らく無人となっており、人形を祭る由来などははっきりしていない。
子供の霊を見た、人形から声がした、人形を持った白い髪の少女がいたなど、不思議な報告が後を絶たない。

胎内洞窟（たいないどうくつ）

日上山全域に広がっている溶岩洞窟。多数の入り口を持ち、内部で全てが繋がっているといわれる。
水が御神体とされているため、山を体に見立てて体内に神を宿すという意味で、胎内洞窟と名づけられたと伝えられている。

日上トンネル（ひかみとんねる）

日上山を観光地化する際に作られていたトンネル。
工事中に胎内洞窟と繋がってしまい、水が大量に流れ込んで多数の死者が出た。その後工事は再開されたが、結局日上山の開発の中止と共に工事も再度中断、トンネルは封鎖された。

日上山ケーブルカー（ひかみやまけーぶるかー）

日上山の観光開発の際に敷設されたが、開通まもなく大きな地滑りが起きて廃線になった。
無人車両に人影を見た、線路脇に人が立っていたなどの目撃情報が流れ、廃線になった今も心霊スポットとして訪れる者がいる。

渡会邸（わたらいてい）

日上山を調べていた民俗学者、渡会啓示（わたらいけいじ）が住んでいた民家。
渡会は日上山信仰を調べていたが消息不明になり、渡会邸も山から消えてしまった。
しかし霧の中に、消えたはずの渡会邸を見たという噂がある。

外部リンク

零～濡鴉ノ巫女～｜任天堂

零～濡鴉ノ巫女～｜コーエーテクモゲームス

零〜濡鴉ノ巫女〜単語

あらすじ