AviUtlとは、「KENくん」氏が個人で開発している動画編集ソフトウェアである。無料(フリー)で利用することができる。
動画ファイルを編集・加工したり、色んなコーデックに圧縮して出力したりできる。
ニコニコ動画では主に動画のエンコードや動画に字幕を付けるために使われることが多い……かも。
支援ソフト・マクロの充実によってゆっくり実況に使われるケースも増えている。
(例: ゆっくりムービーメーカー)
フリーの動画編集ソフトウェアとしては神レベルと言っても過言ではない。
とはいえ色々不具合もあるので使いこなすには細かいバグなどに対応する慣れが必要だろう。
AviUtl本体だけでは名前の通り、AVIファイルにぼかしやシャープなど各種フィルタをかけて、簡単な動画編集や各種codecを使って圧縮しながら出力することができるが、機能を増やすために拡張編集プラグイン(拡張編集Plugin) や、様々なプラグイン(AviUtlに機能を付け加えるソフトウェアのこと)、外部スクリプトも併せて導入することがほとんどである。
拡張編集プラグインを導入するとカット、フィルタ、エンコードからマルチタイムラインを用いて本格的な動画編集が可能となる。(タイムラインのレイヤー数も最大100と豊富)
動画のアスペクト比が変更できるので、ダウンロードした動画のアスペクト比を変更して保存することができる。
デフォルトで扱えるのはAVIファイルのみだが、拡張プラグインを導入することでMP4やFLV、WMVや連続画像の出力が可能である。
AviUtl + 拡張編集プラグインでは読み込めない動画や音声ファイル(mp3形式など一部の形式の音声ファイル)は、プラグインを導入するか、動画から音声を別途抽出してwavやmp2形式に変換して音声読み込みをするか、拡張編集からタイムライン上にのせる必要がある。その他に予め動画をdemuxし動画と音声を別々に読み込ませる方法もある。
プラグイン・外部スクリプトを導入することで、AviUtl + 拡張編集プラグインでは読み込めないファイルを読み込めるようにしたり、フィルターを増やしたり、様々な編集ができるようになる。
しかしプラグイン・外部スクリプトは膨大にあるため、まずは「簡易導入メモ」(下記)に従って導入をするところから始めて、慣れたら徐々にプラグイン・外部スクリプトを増やしていくと良いだろう。
詳細についてはAviUtl講座やAviUtlの易しい使い方などを参照。
本来動画編集ソフトウェアであるAviUtlだが、テトリスをしたり、唐揚げを作ったりするユーザーが現れている(マジで)。当然本来の機能ではないがAviUtlの自由度の高さが伺えるだろう。(AviUtlはお絵描きソフトというのもよく言われる)
現在の最新バージョンは、2019年10月3日に公開されたversion1.10。前回のversion1.00から6年越しの更新となり、ネット上で話題となった。(クローズドソースソフトウェアであるため、更新はKEN氏に委ねられている)
KENくん氏は同時期にツイッターアカウントを作成しており、64bitへの対応は予定していないことを明らかにしている。
AviUtl本体と同じHPで配布されている拡張編集Pluginを導入することによって、動画や静止画を動かしたり、テキストを挿入する等の編集や「合成モード」「カメラ制御」「スクリプト制御」という機能が利用できるようになる。
本体に比較し、バージョンアップも頻繁に行われるため、最新版をチェックすることをお勧めする。
(2020年現在では、そこまで頻繁であるとはいえないが最新版を定期的にチェックしよう)
拡張編集についてはニコ動にも講座動画などが投稿されており、関連動画や関連サイトを参考にすると良い。タグ検索
ここには簡易的な導入方法を記載している。まずはここから始めていこう。
AviUtlの導入には手間がかかるというのは、2020年現在としては正しいと言わざるを得ない。しかし先人によって導入方法をやさしく解説している動画やサイトも多い。(関連動画・関連サイトを参照)
たとえばニコニコ動画上にもインストール方法を紹介した動画があるので参照してほしい。
例:AviUtlをインストールする方法 2015 Part1 (関連動画の項にも掲載)
(PC初心者などの以下の文章だと分かりづらい人は動画を見よう!)
またAviUtl > セットアップ | Scrapboxでは、等記事とは少し違った導入方法を紹介している。2022年現在ではこちらのほうがいいかもしれない。
公式サイト (AviUtlのお部屋) で配布されているaviutl○○.zipとexedit○○.zipの最新版をダウンロードする。
2つを展開(解凍)し、aviutl.exeと同じ場所にpluginsフォルダを作成し、その中にexedit.zipの中身を入れる。これによってAviUtl上での拡張編集が可能となる。
多形式の動画の読み込みが可能となる、L-SMASH Worksプラグインを導入する。
配布サイト(一例としてこちら)からダウンロードしたファイルからlwinput.auiを取り出し、pluginsフォルダに入れる。
L-SMASH Worksプラグインを導入しても読み込めない場合は、読み込もうとしている動画のタイトルをスペースなしの半角英数にすると読み込める場合があるので試してほしい。
X264guiEXを導入する。配布サイトからx264guiEx○○.zipをダウンロード。解凍し、auo_setup.exeを起動。ガイダンスに従い、導入する。
これにより、AviUtlでのH.264動画出力が可能となる。
以下にAviutlに関する簡単なテクニックなどを挙げる。高等テクニックやエンコードの設定、ごくごく基本的な拡張編集などに関しては講座動画にお任せしたいので敢えて記述は控える。随時追記求む。
動画を読み込み[編集]→[再生速度の情報の変更]でフレームレートとサンプリングレートを変更すれば良い。フレームレートは動画、サンプリングレートは音声を指す。
なお、動画の一部分だけfpsをあげて倍速化することはできない。勿論全体を120fpsにすれば一部分だけ倍速化できるが、ぬるぬるにしたい部分以外は無駄にフレームを食うことになる。
※30fpsのまま倍速にしたい場合は拡張編集の設定に動画をぶち込むのがお手軽のようです(その場合フレームは間引きされる)
デジタルビデオカメラで撮影した動画やキャプチャした動画などは形式によってはインターレースがかかっていることがあり、ニコニコ動画で視聴する場合は一般的にはインターレースを解除した方が良い。
インターレースのかかっている動画はAviUtlで編集する場合には1ピクセルごとに左右にずれが生じているように見えるので容易に分かる。
方法は複数あり、プラグインなども用意されているが、よく分からない場合は自動解除の設定をすれば大体問題なく解除されるものと思われる。
使用していれば気づくことだが、拡張編集の縦横比は縦横の比率を表したものではない。
値がプラスならが横幅の縮小率を、マイナスであれば縦幅の縮小率をパーセントで表している。例えば値が +n であれば横幅が元の 100-n% に、 -n であれば縦幅が元の 100-n % になる。
音声データのない動画(音声データがあるが無音であるということとは異なる)に対し拡張編集で音声を読み込んでも現状音声は再生されないし、出力しても無音のままである。
これを解決するためには無音の音声を読み込む方法があるが、動画の長さに合わない音声ファイルを読み込ませると、拡張編集で設定した音声の再生位置や長さがずれることがある。そのため、予め音声データのない動画に無音の音声データを加えておくか、動画と同じ長さの音声を読み込ませる必要がある。確実さを考えるのであれば前者が好ましい。
また、元から拡張編集から新規プロジェクトを作成し、オブジェクトとして動画を配置すれば無音の音声データを付与する必要ないのでこちらの方が手軽である。
環境設定からシステムの設定を選択し、「編集ファイルが閉じられる時に確認ダイアログを表示する」にチェックを入れるだけ。これで終了時に確認ダイアログが出るので安心。ただし、既に保存してあってもダイアログは出るので少し邪魔に感じる人もいるかもしれない。
最近のバージョンではプロジェクトファイルの上書き保存ができるようになったが、誤って上書きしないように自動バックアップを残すなり、手動でバックアップをとっておくなりしておこう。
AviUtlを使用していると、いきなり本体や拡張編集や再生ウインドウなどが表示されなくなることがあるが、これはなんらかの理由でそれらがモニターの表示範囲外に移動してしまっている可能性が高い。
その際は本体をタスクバーから「最大化」で出し、環境設定の「ショートカットキーの設定」で「ウインドウの位置を初期化」に適当なショートカットキーを割り当て最大化を解除した状態で使うと解決する可能性がある。本体が無事なら環境設定から「ウインドウの位置を初期化」を選択すればいいだろう。
ただし設定ダイアログの場合はウインドウの初期化が反映されないので、AviUtl.iniにあるconfig_xやconfig_yの値を直接書き直す必要がある。
まずはx264を最新のものにしよう。
動画のサイズが奇数の場合はエンコードできない模様。恐らくコーデックの形式上仕方のない問題と予想される。
具体的には 853x480(16:9) などのサイズがエンコードに失敗。640x360(16:9) にリサイズすればエンコード可能といった具合である。
※厳密には853:480は16:9ではないが近似値としてよく扱われる。
ビデオカメラで撮影した動画について、メーカーの関係なのかどうかは不明だが、読み込んだ際にアスペクト比が変わってしまったり、フレームレートを調整しないと恐ろしいフレーム数になってしまったりすることがあるので調整しよう。インターレースの解除も必要な場合があるので忘れず行おう(上記)。
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最終更新:2024/12/24(火) 03:00
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