E・HERO エアーマンとは、漫画「遊☆戯☆王GX」に登場するカードである。
遊城十代が使用するモンスター。攻撃力を半分にすることで相手プレイヤーに直接攻撃できる効果を持つ。
初登場はVS万丈目戦。
先攻1ターン目に通常召喚され、「HERO'Sボンド」の発動条件を満たした。その後、次の万丈目のターンに「竜の騎士」に戦闘破壊されたが、「ヒーロー・シグナル」を発動して、デッキから「E・HERO フォレストマン」を特殊召喚した。
その後、「早すぎた埋葬」によって復活し、「E・HERO ジ・アース」の効果のため生け贄に捧げられた。
初めて効果を発揮したのはVS丸藤翔戦。
効果を発動してダイレクトアタックしたが、「変身」の効果でダメージを与えられず、破壊された。
回想での十代VS紅葉戦では紅葉が使用している。
「ヒーローアライブ」の効果でデッキから特殊召喚され、ジ・アースの効果の生け贄となった。
その後もたびたび十代が使用しているが、融合素材などとしての利用が多く、効果を発揮する機会は無かった。
紅葉が使用した「ヒーロープレッシャー」のイラストにはフォレストマン、オーシャンらと共に相手1体にプレッシャーをかける様子が描かれている。「1vs多数とはヒーローのやることか!」とか言うのは野暮なのだろうか。
「Vジャンプ 2006年10月号」(2006年8月19日発売)の付録カードでOCGに初登場。
効果モンスター
※「ストラクチャーデッキ-HERO's STRIKE-」収録のカード(SD27-JP002)による
星4/風属性/戦士族/ATK 1800/DEF 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、
フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。
漫画版と全く異なり、召喚・特殊召喚成功時に「E-エマージェンシーコール」か「R-ライトジャスティス」を使用できるような効果となった。
1つ目の効果はHEROの数だけ相手の魔法・罠を破壊するもの。
効果解決時に、自分フィールド上のHEROの数まで魔法・罠を選択して破壊する。「サイクロン」などと異なり、発動時には選択しないため、相手は破壊されるカードをチェーン発動して破壊を無意味にする、といったことができない。ただし、これは「激流葬」などをチェーンされて効果解決時にHEROが1体もいなくなると破壊できない、というデメリットでもある。
2つ目の効果はHEROをデッキからサーチするもの。
対象はHEROのため、E・HERO以外の「HERO」をサーチすることもできる。また、自身もHEROなので、同名カードのサーチも可能。
この効果は特に強力で、召喚するだけでデッキから後続をサーチでき、自身をサーチすれば、アタッカーを用意しつつ手札を切らさず戦い続けられる、ガジェットと似たような使い方をされた。「戦士の生還」などで使いまわすことも可能である。
アタッカーになり手札も稼げるその汎用性の高さから、様々なデッキに3枚入れられるのが当たり前のようになったため、登場直後の2007年3月1日の制限改訂で制限カードに指定された。
同名カードのサーチというガジェット風の使い方ができなくなったため、一般的なデッキでは採用率が落ちたが、それでも「融合」などで手札を消費しやすいHEROデッキでは強力なため、そこではほぼ必須級の扱いを受けている。「融合」に限らずとも、HEROを使うならとりあえず入れておけ、というようなカード。
弱点としては、サーチ効果を使ったところを「マインドクラッシュ」などに狙われることがある。何を加えたかは当然相手に分かるため、確実に当てられてしまう。
このカードが流行した同時期に、相手の手札にあると厄介な「冥府の使者ゴーズ」も流行していたため、これらへの対抗策として有用な「マインドクラッシュ」や「ダスト・シュート」(2017年現在は禁止カード)のような手札破壊系カードが当時重宝されていた。
その後もHERO自体が環境で活躍していたためか、長らく制限カードのままだったが、2017年4月1日の改訂でとうとう準制限カードに緩和された。直前に施行された新マスタールールによる融合の弱体化や、同名カードをサーチできる点も同じようなことができるカードが増え、それだけのために様々なデッキに投入されることがあまりなくなったことが理由か。
その後、2019年7月1日の改訂で無制限になった。現在では、準制限の出張性能の高い「ヒーロー・アライブ」や制限で効果自体はかなり制限かけられているものの「M・HERO ダーク・ロウ」に繋がる、「E・HERO シャドー・ミスト」等が存在する中で、環境を見た場合に一番緩和しやすいカードと見られたことが理由か。
発動条件は違うが、後に登場した「E・HERO シャドー・ミスト」もHEROをサーチする効果を持つ。いろいろ違いはあるが、結局向こうも制限カードに指定された。
海外では日本より規制が厳しく、2013年9月1日に禁止カードに指定されている(2022年2月現在は無制限)。
HEROデッキにおいてはほぼ必須のカードだが、登場が雑誌付録であったので、後から入手するのは困難であった。現在は「DUEL TERMINAL -疾風のドラグニティ!!-」や「GOLD SERIES 2013」、「ストラクチャーデッキ-HERO's STRIKE-」で再録されたため、かなり入手が楽になっている。
現在の効果では、破壊可能ならば最低1枚は破壊しなければならないが、かつては効果を発動し、破壊可能な状況であっても1枚も破壊しない(0枚破壊する)という選択が可能であった。しかし、「ストラクチャーデッキ-HERO's STRIKE-」で再録される際に、裁定も変更され、最低1枚は破壊しなければならないようになった。
この違いは、「スターダスト・ドラゴン」などで無効化できるか否かに関わる。かつての裁定では、効果を発動した時点ではカードを破壊するかは不確定であるため、「カードを破壊する効果」を無効にする「スターダスト・ドラゴン」などの効果は発動できないとされていた。現在の裁定では、必ず最低1枚は破壊されるため、破壊が確定しており、「スターダスト・ドラゴン」の効果は発動できるとされている。
ただし、効果解決時にHEROが1体も居なくなってしまった場合は当然ながら破壊できない。また、効果発動時点でHEROが1体も居ない場合は、空撃ちになるため、魔法・罠破壊効果を発動すること自体ができない。
各HEROを寄せ集めて作られた現在の「HERO」において、このカードでは1枚初動にならないという欠点があった。
《V・HERO ファリス》+「HERO」モンスターを必要としており、実は《V・HERO ヴァイオン》よりも展開におけるアドバンテージの価値が低かったのである。
(故にエアーマンは2枚採用でヴァイオンが3枚であることも珍しくなかった。)
「E-HERO」新規の登場で、《E-HERO アダスター・ゴールド》、《イービル・アサルト》の順にサーチし、《E-HERO デス・プリズン》を着地させることで手札1枚のコストは必要なものの、《イービル・アサルト》のコストのカードの種類は指定されていないため、組み合わせ初動を必要としなくなった。
よって、ようやく《E・HERO エアーマン》が実質1枚初動を手にしたのである。
ゲーム「タッグフォース3」では、初期禁止制限リストが2008年3月1日のもの(このカードは制限カード)に準拠しているにもかかわらず、三沢大地(ヒーロー)のデッキに3枚投入されている。
恐らくは三沢の空気ネタとエアーをかけたものだと思われる。
WCS2007ではD-イメージをダウンロードすることでデュエリストとして登場する。
「Dチーム・ゼアル」では、フュージョン・マスクがカイトとのデュエルで使用。
召喚して「E・HERO オーシャン」をサーチした後、「超融合」でカイトの「銀河眼の光子竜」とともに「E・HERO The シャイニング」の融合素材になり、さらに「ミラクル・フュージョン」で「E・HERO オーシャン」とともに「E・HERO Great TORNADO」の融合素材となった。
掲示板
28 ななしのよっしん
2019/07/02(火) 23:58:53 ID: PyYJVM3/SV
まさかエアーマンが無制限になる時代が来るとは
時の任意効果とはいえ単体効果だけ見れば同名ターン1も付いてなくて同名カードもサーチできる化け物なんだがな
29 ななしのよっしん
2022/02/23(水) 13:30:51 ID: 5v5QiMhEnz
30 ななしのよっしん
2022/02/24(木) 10:02:09 ID: wuwyghBpQ+
ジェネレーションネクストとか
クロスキーパーとか昨今のE用の新しい展開札に「無効にして」と言う余計な一文がつく最大の要因
コイツが対応していないENエンゲージは無効にならない辺り
やっぱターン①がついてないが故に警戒されまくってるなぁ感
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/25(水) 03:00
最終更新:2024/12/25(水) 03:00
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