ハースF1チーム 単語


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ハースエフワンチーム

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ハース・フォーミュラLLC(Haas Formula LLC)は、2016年からF1世界選手権に参戦しているアメリカコンストラクターである。チームオーナージーン・ハース。

エントリー ハースF1チーム
チーム アメリカ合衆国
チーム本拠地 アメリカ合衆国ノースカロライナ州カナポリ
イギス・オックスフォド州バンベリー
チーム代表者 ギュンター・シュタイナー
テクニカル
ディレクター
ロブ・テイラー
ベン・アガサンジェロ―
小松礼雄
ドライバー ケビン・マグヌッセンデンマーク
ミック・シューマハ(ドイツ)
テストドライバー ピエトロ・フィッティパルディ(ブラジル
シャーシ VF-22
パワーユニット フェラーリ
タイヤ ピレリ

概要

立体マシリングセンタとCNC旋盤世界最大手である「ハース・オートメーション」の創設者兼オーナーであるジーン・ハースが、同社の宣伝の為に立ち上げたF1チームである。ジーン・ハース氏はNASCARの「モンスターエナジーNASCARカップシリーズ」と「エクスフィニティシリーズ」にも有力チームの「スチュワート=ハース・レーシング」の共同オーナーとして参画している。

トップチーム程ではいものの潤沢な資金を保有しており、その為か積極的なスポンサー招致活動をしていない。ジーン・ハース氏も「どうしてもスポンサーを必要としているわけではない」と発言をしている。

体製造にはダラーラと共同で行っている。ダラーラスーパーフォーミュラ体の製造や、かつてはスクーデリアイタリア、ヒスパニアチーム体製造、ホンダF1プロジェクトテスト体製造を行うなど、フォーミュラカー製造の名門でもある。また2018年からはフェラーリとの技術提供を結び前年のデータの一部を使用しコストを削減するなど、F1界のアウトソーシング化をいちく推し進めたチームである。

日本人小松礼雄氏がハースの首として参画しており、2019年現在では現場の責任者と体製造側の責任者を兼任するなど非常に重要なポジションに就いている。

戦歴

2014年NASCARの共同オーナーであるジーン・ハースがF1参戦を発表。2014年4月にFIA国際自動車連盟)から承認を得る。当初は2015年からの参戦を標としていたが、準備の為に参戦を延期し2016年より参戦。フェラーリからパワーユニットトランスミッションが供給されることが発表された。

※年表記の横のカッコ内はその年のシャーシの番を記す。

2016年(VF-16)

ロータスよりロマン・グロージャンが移籍し、セカンドドライバーとしてエステバン・グティレスが参戦する。開幕のオーストラリアGPでグロージャンが6位入賞を果たすなど幸先の良いスタートを切る。次戦のバーレーンGPでも5位入賞、第4戦ロシアGPでも8位入賞と着実にポイントを獲得していく。その後はやや苦戦が続くものの第9戦オーストリアGPで7位入賞。ホームグランプリであるアメリカGPでは10位入賞を果たし、シーズンコンストラクター8位で終える。グロージャンが着実にポイントを獲得した者のグティレスが一度も入賞できず、来年度よりケビン・マグヌッセンに交代となった。

グロージャン 29pt(13位)
ティレス 0pt(21位
ハース 29pt(8位)

2017年(VF-17)

ルノーよりケビン・マグヌッセンが移籍する。これによりある意味有名コンビが誕生した。

開幕戦のオーストラリアGPでロマン・グロージャンが6位獲得、中国GPではケビン・マグヌッセンが8位、バーレーンGPではグロージャンがが8位を獲得し、モナコGPではグロージャン、マグヌッセンがダブル入賞を果たすなど上々のスタートを切る。その後もマグヌッセンがアゼルバイジャンGPで7位、オーストリアGPではグロージャンが6位と着々とポイントを獲得し、前年を上回る47ポイントを獲得した。

一方で両ドライバーとも危険なドライビングが多々見られ、ペナルティポイントのトップ2位がハースのコンビと危険ドライバーの代名詞とされることも多くなっていった。これに対してはチームが静観の意志を取ったが、この決定がこれ以降の悲劇?を生むこととなるとは・・・

グロージャン 28pt(13位)
マグヌッセン 19pt(14pt)
ハース 47pt(8位)

2018年(VF-18)

引き続きロマン・グロージャンケビン・マグヌッセンコンビスタートする。

この年からフェラーリの前年シャーシの一部データを流用する。これに対しては各チームから批判が起こったもののFIAがお咎めなしとした為、結果的に次の年から上位2チームレッドブル・レーシングフェラーリ)のシャーシを流用するチームが増加した。

開幕のオーストラリアGPから非常に好調な走りを見せたものの、何とまさかの両ドライバーともタイヤのすっぽ抜けによるリタイアに終わる。しかしこれ以降もマグヌッセンが着実にポイントを獲得し、第8戦カナダGPまでにハースのコンストラクターポイント27ptを1人で獲得する。一方グロージャンは中々ポイントが獲得できず、特に第4戦アゼルバイジャンGPでマシンの誤動作による単独クラッシュを喫する、第5戦スペインGPにはマグヌッセンの挙動によって動きが乱されたグロージャンが2台を巻き込むクラッシュをするなど苦しい前半戦を過ごしていたが、第9戦オーストリアGPで4位入賞を果たすとようやく調子を取り戻す。後半戦は両ドライバーとも上位に食い込む走りを見せ、最終的にコンストラクターランキング5位の93ptを獲得。過去最高のシーズンとなった。

一方で上記以外にも第4戦アゼルバイジャンGPでマグヌッセンがガスリーと接触、第5戦にはフリー走行中にザウバーシャルル・ルクレールの進路妨による警告、第17戦ではマグヌッセンとルクレールの接触と、かなりのトラブルメーカーとなっており、マシンの性較するともっとポイントを獲得できたのではと言うも囁かれた(これに関してはチームが成熟しきっておらず、上記の事故も連携のミスが多かった面もあるが)。

またドライバーミスをするとチーム代表のギュンター・シュタイナーのしかめっ面がアップされるシーンが多かったため(元々強面であった為か)日本F1ファンからはシュタイナー組長と呼ばれ始めた。

ロマン・グロージャン 37pt(14位)
ケビン・マグヌッセン 56pt(9位)
ハース 93pt(5位)

2019年(VF-19)

ドライバーは引き続きロマン・グロージャンケビン・マグヌッセン

この年からタイトルスポンサーリッチエナジーが就任。リッチエナジー・ハースとしてスタートする。

開幕戦のオーストラリアGPはマグヌッセンが6位入賞を果たすものの、体の力性が非常に不安定に仕上がってしまった為一発速さはあるが決勝でどんどん抜かれるというレース展開が多発するようになる。マグヌッセンは前半戦が上記以外にスペインGPの7位、ドイツGPの8位のみとなる。加えて前年以上にグロージャンが苦戦するようになってしまい、前半戦の入賞はスペインGP、モナコGPでは10位、ドイツGPの7位のみとなる。後半戦はグロージャンの入賞は一切く、マグヌッセンもロシアGPでの9位のみとなってしまい、コンストラクターポイント過去最低の28ptでランキング9位で終えた。

ハースはマシンアップデートも繰り返し行うもののアップデートすると性が悪化する現象も発生し、チーフディレクター小松氏もマシンの設計段階でミスがあり、修正できたのは第19戦のアメリカGPからであったと、苦難のシーズンとなってしまった。

さらにタイトルスポンサーリッチエナジーは自社のロゴ著作権問題などで前半戦をもってタイトルスポンサーを降りる等レース以外の部分でも散々なシーズンとなってしまう(リッチエナジー標がレッドブルに勝つことだったらしいが、それは理ってものでしょ…)。

グロージャン 8pt(18位)
マグヌッセン 20pt(16位)
ハース 28pt(9位)

2020年(VF-20)

ドライバーは引き続きロマン・グロージャンケビン・マグヌッセン

体をどのコンストラクターよりもい開。前年度の体設計を反省したためか力面を大幅に強化している事が分かる。

しかし肝心の成績はフェラーリPUの不振もし、グロージャンが最高9位、マグヌッセンが最高10位、それ以外は入賞圏外コンストラクター選手権は合計3ポイント(第9位)と過去最低更新した。更に第15戦バーレーンGPではグロージャンが走行中の接触によりガードレールへ突、体が大破・炎上する事故に見舞われた。グロージャンは一命こそ取り留めたものの、手に火傷を負い残り2戦を欠場した。最終2戦はグロージャンに代わり、ピエトロ・フィッティパルディが出走した。

シーズン終盤にチームは来季のドライバー交代を発表し、グロージャンとマグヌッセンは同年限りでF1参戦終了となった。

2021年(VF-21)

ドライバーは、前季F2王者のミック・シューマッハと、同5位のニキータ・マゼピン。また、マゼピンのであるドミトリー・マゼピンが率いるロシア化学企業ウラルカリとタイトルスポンサー契約を締結し、チーム名を「ウラルカリ・ハースF1チーム」に変更した。

チームは翌年の規則改定を踏まえた新車両開発に資を集中するため、当年の車両開発凍結ルーキー2人は競争力を得られず、22戦中入賞ゼロに終わった。

2022年(VF-22)

ドライバーシューマッハが続投。マゼピンに代えてマグヌッセンが復帰する。

当初はマゼピンも続投予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻により契約解除となった。同時にウラルカリとのタイトルスポンサー契約も破棄した。

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