NASCAR 単語

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ナスカー

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NASCARとは、アメリカにおけるストックカーレースの統括団体の名称である。また、単に同団体の催するレースストックカーす事も多い。

概要

NASCARの名称は"National Association for Stock Car Auto Racing"の略称である。日本語に直すと「全自動車競争協会」である。トップカテゴリーであるモンスターエナジーカップを頂点として、下位カテゴリーのXfinityシリーズ(メジャーリーグ3Aに相当)、ピックアップボディを採用したキャンピングワールドトラックシリーズが知られている。その他、様々な下位カテゴリーがあり、非常に壮大かつ明確なピラミッド構造になっている。

本部はノースカロライナ州のシャーロットに存在する。この地はNASCAR殿堂があったり、有力チームが多く存在し、「NASCARの聖地」と言われる。この他、重要な場所として発祥の地である「デイトナビーチ」がある。

その流は禁酒法時代の1920年代にまで遡り、密造の運び屋が的地へ一番を運べるかを競ったところから始まった。運び屋の警察からの追手を振り切る為、エンジンには手を加えられていたと言われた。禁酒法自体は1933年止となり、運び屋稼業は失業、チューンナップされたが残った。しかし彼らが運び屋時代に経験したスピードへの情熱はやがてライバルよりく走る事、すなわちレースという形に変化した。

こうして自らのを持ち込み、レースがあちこちで開催された。そうした中で大きな大会ともなると各地の名うてのドライバーが多数参戦したが、これらのレースの成長には統一された、明確な組織(つまり法人)が必要となり、1948年にNASCARが誕生した。その後、人気を着実に呼んではいたが1980年代まではアメリカ南部ローカル人気レースというイメージであった。そこにテレビ放映が始まると、全レベルでの人気が広がり、その人気を不動のものとした。

日本においては知名度はあまり高くはないが、アメリカにおいては自動車レースでも人気・知名度とも1位2位を争うほどであり、アメリカ4大スポーツに匹敵すると言われる事がある。近年はアメリカ人以外のドライバーも増え、際化が進んでいる。

ビル・フランス親子

NASCARを語る上で欠かす事のできない人物にビルフランス子がいる。共にNASCARの最高責任者であり、またNASCARを全でも1位2位を争う人気モータースポーツにのし上げた敏腕の経営者である。

父親ビルフランスSr.はNASCARを起こした人物であり、またかつては自身もレーサーであった。NASCARは前述の通り、運び屋がレーサーへと転向したレース流としているが、それ故にルールレースによってバラバラであり、また催者が賞金をピンはねすると言った事もしばしば起きていた。彼自身はこの現状を憂え、統一化されたルールに明確に組織化されたレース体制なしに今後のレースの成長はないと考えていた。そこで彼は有力なドライバー催者と折衝を重ねて、NASCARの設立へつなげて行った。その後、デイトナスーパースピードウェイを建設し、南部における人気を不動のものとした。

その息子ビルフランスJr.は父親よりNASCARの経営を受け継ぎ、それまでは部分的にしか採用していなかったテレビ放映を本格的に開始させ、南部ローカルモータースポーツから全レベルモータースポーツへと発展させた中の祖として知られている。子で名前が一緒なので、通常Sr.は「ビッグビル」、Jr.は「リトルビル」と言われる事が多い。

カテゴリー

NASCARはモンスターエナジーカップを頂点にメジャーリーグ3Aに当たるXfinityシリーズやキャンピングワールドシリーズが非常によく知られている。これら3つがトップカテゴリーになり、そこから多くのシリーズ生している。海外シリーズもあり、メキシコにおけるNASCARレースであるNASCARコロナシリーズカナダにおけるNASCARレースのNASCARカナディアタイヤシリーズヨーロッパにおけるNASCARウィレンユーロシリーズがある。これらは下位カテゴリーながらも人気を集めるカテゴリーであり、スプリンカップレーサーを狙うドライバーが日々レースをしている。

この他にも地域リーグとしていくつかのカテゴリーが存在する。NASCARの認を得ているのでこれを足掛かりにしてキャリアステップを図る事が出来る。以下にそれを記す。

ウィレンオールアメリカンシリーズ

パトカーサイレンなどを生産するウィレン社がスポンサーとなったシリーズで全の他、カナダでも開催されている。使用されるコーストップカテゴリーでは使用されないような地元密着系のショートオーバルやダートトラックが使用される。使用されるストックカーは一般的にはトップカテゴリー落ちを使用する。

K&Nプロシリーズイースト

アメリカ北部と東部を担当するカテゴリーである。自動車部品メーカーであるK&N社がスポンサーとなっている。序列的にはウィレンオールアメリカシリーズより上の扱いとなっており、コースダートトラックが存在せず、トップカテゴリーで使用されるレーストラックが使用されるなどよりトップカテゴリーに近い構成となっている。使用されるストックカー落ちである。

K&Nプロシリーズウエスト

アメリカ西部を担当するシリーズ車両規格や序列がXfinityより下で、ウィレンオールアメリカシリーズの上位であるなど、イーストシリーズと同じになっている。かつて日本へ来日した際に行われたカテゴリーはこのシリーズ(当時はウィントンウエスト名義)

ウィレンモデファイドツアー

NASCARのカテゴリーの一つであり、ショートオーバルやダートトラックを使用する。NASCAR創生期より存在する伝統あるカテゴリーであり、南部に特化したウィレンサザン・モデファイツアーもある。その体は一般的に知られるストックカーとは大きく異なり、ボディシェルストックカーよりも面積が少なく、「名」もあるが実質名ばかりである。パイプフレームとホイールがむき出しで、ストックカーと言うよりはミジェットカーに近く、扱いも「オープンホイール」となっている。

NASCARカナディアンタイヤシリーズ

カナダで行われているNASCARのシリーズで本シリーズでは行われていないコースでの走行も行われるなど、独自色を打ち出している。

NASCAR ウィレンユーロシリーズ

2009年より開始されたシリーズヨーロッパ大陸初上陸となった。当然と言えば当然であるが、全日程がロードコースであり、使用される種は本シリーズと一緒である。ドイツフランスイタリアスペインで開催されている。

ストックカー

NASCARにおいて使用されるストックカーと言われる。その意味はツルシの(ショールームストック)であるが、今日的な意味合いではレース用、特にNASCARに使用される専用のと、逆になっている。

NASCARが開催され、1970年代までは文字通りのストックカーであった。

創成期におけるNASCARは外側は必要最小限の改造であり、中には戦前とう品では?と思える種も9存在する。

開催以来アメリカ車を中心に様々なメーカーが投入されていったが、年を追うごとににの高性化が進んでいった。NASCARにまつわる(?)として、「レースデーに勝利した月曜日に売り上げがあがる」と言うものがある。こういった逸話が出来る程にレース自動車の販売が無視できない関係になってのでメーカー側としてもホモロゲを満たすためだけとも思えるような(ex:プリマス・ロードランナースーパーバードフォードリノタラデガ等)を用意したが、行き過ぎたメーカー同士の競争は本来の姿や理念とかけ離れ、また高速化によって、もはやの構造では安全を確保できないレベルにまで差し掛かってきたのである。さらに偽は不明であるが、体をを浸して少しでも体を軽くすると言う過な手法に出る者もいた。その為、今日まで続くパイプフレームにに似せたのガワを着せるスタイルへと変わっていった。

車両の規則は厳格に決められており、ハイテクの類はほとんど見られないのが特徴である。これはNASCARがレース由来である為、コスト高騰を非常に嫌うためである。論、それだけではなくいんちきが横行しないようにする意味合いもある。例として車両は最初にテンプレートと言われるものを体にあてがい、力面における違反がないかをチェックしている。これはスモーキー・ヤニックと言われるNASCAR界でも殿堂入りを果たしたエンジニアグレーゾーン突きまくりのセッティング(一説によると1回り小さいボディを製作していた)をした事から始まった。

体はドアが存在せず、ドライバーから入るのだが、運転台側にはガラスが存在せず、その部分はネット状の物を使用する。パイプフレーム化が進んで以降も90年代頃まではオリジナルデザインに準じた物であったが、高速レースが多いNASCARでは力が物を言う為、ヤニックのように一回り小さくなるように加工したりするものが多く、それ故に種が偏ったり、加工によって大きくチームごとに差がついてしまう事が存在した。端的な例では1990年代におけるフォードトーラスは元々のデザイン曲線的であり、そのデザインベースとした場合は力面で優位となる為、従来のフォードサンダーバードから切り替えを行った。またベースは通常、2ドアを使うのが慣例のようなものであるが、トーラスは4ドアである。このように力面における差異は長い事悩みのタネであったが、後述するCoTの導入などを通じて、車両デザインはほぼ統一化された。現在ではメーカーごとにシール類などの外装やエンジンに細かい差はあるがサイズデザインは同一である。

全長は208インチ(約5.2m)、全幅76.5インチ(約1.94m)、全高53.5インチ(約1.35m)に決められており、パワステは装備されている。Xfinityシリーズはこのサイズよりも少々小さいもの(0.1m程度であるが)となっており、それ故モンスターエナジーカップとは違い種の選定がされる傾向がある。なお、大きさからお察しできるようにオリジナル種の大きさよりも大分大きい。

エンジンは5.8リッターV8・OHVであり、ホイールも一般的なアルミ製・センターロックではなく、と同じスチール製・5ロックタイプである。ちなみにホイールには予めナットが接着されている。これだけ見れば、ローテクであるが10000回転・840力と凄まじいモンスターマシンであり、ホイールも当然、販品より軽いものとなっている。近年までは燃料供給にキャブレターを使用していたが、2012年より電子制御インジェクションに変更となった。これは近年叫ばれる環境保護に配慮した関係である。エンジンは各メーカーの物を使用しており、特にトヨタは排気量的に近いエンジンはあったものの、DOHCであった為にあえてOHVにした上で準備をしている。燃料タンクは67リットルと定められている。

タイヤはグッドイヤーのワンメイクであり、かつてはフージア製のタイヤも供給されていた。タイヤ関係の不正を防ぐために厳重に管理されている。そしてコスト削減の意味合いもあり、スペシャルタイヤ許可されていない。基本的に天時オーバルトラックでのレースは行われないが、ロードコースに限ってはレインタイヤが用意されている。なお、オーバルトラックのみ、左右のタイヤの大きさが異なっている。

ギアは4速のマニュアルと規定されており、オートマチックは禁止されている。ギアトラックに合わせたセッティングが可であるが、オーバードライブ(ギア1以下)の設定は禁止されている。

なお、最高出力は900力近いものであるが、全長2.5マイルバンク31度を誇るデイトナ、それ以上の全長2.66マイルバンク34度を持つタラデガの2トラックでは、リストラクタープレートの取り付けが義務付けられている。これによって出力を450力と半分近くに抑えられている。合わせて回転数にも制限が出ている。これは1987年タラテガで行われた予選でビルエリオットストックカー史上最速となる342キロ記録した事、その後のレースでボビー・アリソンマシンエンジンローの後にマシンが浮き上がりフェンスに衝突、ボビー自身は傷であったが飛んだ部品で死者こそ出なかったが多数の怪人が発生し1人が失明をしてしまった。これらを教訓に行き過ぎたスピードを抑制し、それに伴うクラッシュ二次被害を抑制する事と、エンジンの消耗を抑えてエンジン寿命を延ばすことでコスト削減を狙い、スーパースピードウェイにおいてはリストラクタープレートの装着が義務付けられた。また近年は環境保護もあり、燃料がエタノール15%含有のものとなった。

車両の重量はレース用のマシンとしては極めて重い部類に入り、その重量はおおよそ1.8トンである。参考までにスーパーGTマシンが大体1.1トンで、ではクラウンマジェスタとほぼ同等なのでその重さがい知れよう。前述の通り、コスト高騰を嫌うので材料安価なスチール製に限定されてしまうためである。パイプフレームでなおかつ運転席周辺は安全確保の為に非常に頑丈な作りとなっている。その為、ちょっとしたクラッシュでは手直ししてレースに再開する場面も多くみられる。なお、車両一台の価格は約1500万円であり、これはトップカテゴリーレースの中でも非常に安価な部類に入る。理由は前記の通り高級素材を使用しないためであるが、これによってトップチームともなれば、1人のドライバーに対して、同じを何台も宛がう事ができる。というか年間45台はクラッシュになる。

マシンセッティングはロードコース用とオーバルトラック用では大きく異なる。具体的にはオーバルトラック用のセッティングはハンドル中立の状態にあっても、左側に進むようなセッティングとなっている。オーバルトラックは基本的に左周りの為、右側のタイヤを太くして敢えてデフォルトの状態で左に進むセッティングを施す事でドライバーの負担を軽減している。ハイテクはないので一見すれば大雑把に思えるが、細かいセッティングをしなければまっすぐにさえまともに走る事ももままならないし、人間も体が持たないのでこの辺りはまさに経験とデータが物を言う。

また、ドライバーへの安全対策を非常に重視している。説明するより動画のほうがいのでまずはこれを見て欲しい。

300キロ近い速度で衝突しているが、ドライバーはほとんど傷である。最初にあげてある事故と併せてみて頂く事をお勧めする。

こうした安全も過去の悲しい事故から学び取っているのである。過去、多くの事故が発生し、都度安全対策を講じてきたが、「脅迫者」のあだ名で知られた人気No.1ドライバーデイル・アーンハートSr.が2001年デイトナ500においてへの衝突が原因の死亡事故は大きな悲しみと衝撃をNASCAR界に与えた。彼の死因は頭蓋骨折によるものであり、首周りを保護するHANSというものがあれば助かったという(もっとも、生前本人はHANSを嫌がっていたが)があり、それ以降のNASCARでは普及が進んだ。また、トラックのウォールも衝撃を吸収できるSAFERバリアーを採用、衝突におけるドライバーへの衝撃を低減させている。

車両面でもカーオブ・トゥモロー(CoT)と言われる新規格のストックカーコスト削減の一方で、彼の死を教訓として、運転台の位置を右寄りにして衝撃吸収間の設置など、よりいっそうの安全面の強化をした的もある。他にもかつてクラッシュ時やスピンした際においては空気の流れの関係でが浮き上がる事が頻繁に発生した。こうなった場合には最悪観客席に飛び込む可性が高く、非常に危険であった。その為、ストックカー屋根にはルーフフラップと言われるプレートが取り付けられている。スピンした際にはこのプレートが起立し、体が浮き上がらないように空気の流れを調整する。論、これをつけていても絶対に浮き上がらないという事ではないが、かつてにべれば大幅にその数は減った。そしてポストCoTとして、「ジェネレーション6」が登場した。ストックカーとしては第6世代となり、外観を販に近付けた上でグリップが出来るように設計された。これによりベース車両に変更が見られた。

NASCARで思い出されることの一つに手なクラッシュがあるが、前述の通り、安全性に対してはこれでもかと言うぐらいに配慮してるからこそのものであり、クラッシュを安心して見られるのは悲惨な事故から得た教訓の上に成り立っていることを忘れないで欲しい。

このようにストックカーは独自の規格と手な色使いと相まって、非常に独特の仕様レースカーではあるが、あくまでストックカーレースをするための具の一つに過ぎない例えば、NASCARの解説では「ゼッケン24番のデュポンシボレーインパラ」とスポンサー名と名ではいわず、「ジェフゴードン」とドライバー名で呼んでいる。名が出てくる機会はレースに関係する所ではあまり見られない。メーカーの過剰な介入を出来るだけ排除してるためではあるが、後述するようにあくまで人間体のレースであるので、マシンにばかり注がいく事はない。もっと言えばストックカードライバーそのものであり、ドライバー以上にがでしゃばるようなことがない。日本などでは「名>ドライバー」となっているので、NASCARは全く逆のものと言える。

とはいえ昔同様、の売り上げにかかわるのは事実で、各メーカー売れ筋を投入する傾向が強い。

参加車種

使われる種はモンスターエナジーカップとXfinityシリーズは4ドアセダン、もしくは2ドアクーペである。キャンピングワールドシリーズピックアップを使用している。各メーカー売れ筋が採用されているが、前述の通りそれは名ばかりで実際は純然たるレースカーである。本来ならFF駆動のカムリストックカーではFRである。

創設初期にはアメリカ系以外にもフォルクスワーゲンポルシェなどの海外製が参戦していたが、現在の所はトヨタのみである。なお、近年では基準の違いなどによりXfinityシリーズモンスターエナジーカップで採用する車両が違ってきている傾向がある。近年では2012年度をもってダッジが撤退した。

現在モンスターエナジーカップではトヨタカムリシボレーがカマロフォードフュージョンでそれぞれ参戦している。フォード2019年度より2ドアクーペのマスタングに切り替え予定である。

NASCARの特徴

日本ヨーロッパレースカテゴリーとは明らかに異なる部分が多く見られる。なお、これらの項アメリカンモータースポーツ全般に共通することが多い。

まず、サーキットは基本オーバルトラックである。オーバルとは楕円という意味であり、競輪オートレースイメージが近いと思われる。論、ヨーロッパスタイルロードコースもあるが、40試合近い中でわずか2試合しかスケジュールに組み込まれていない。オーバルトラックはコースの幅が非常に広く、また高速レースとなるのちょっとしたミス戦略如何でトップがビリになったり、逆にビリがトップになったりと展開が見えない事に定評がある

そして底したエンターテイメント性の追及である。モータースポーツは人と高度なの織り成す競技であり、第一にスポーツであり、エンターテイメントとなる事は「結果的に」というのが多いが、NASCARは基本的にまったく逆で、「必然的」にエンターテイメントとなっている。その例としてポイント制度が1位を筆頭に最下位までにポイントが付与される。先述の通り、基本的にストックカーイコールコンディションなのでその為、腕次第ではチャンピオンになってもおかしくなく、またドライバー側も高いモチベーションを維持できる。その他にも上位争いをより熱させるために採用されたラッキードッグパス(コーション発動時に、周回遅れの1位トップと同周回の最下位に繰り上がる制度)など、観客を奮させる様々な向が凝らされている。

なお、ラスト10戦になった時点でプレーオフ制度に相当するチェイスが発動する。112位までが適用となる。この場合、ポイントランキング1位10位まではそれまでの手持ちの点数が規定に従ってリセットされる。11・12位ワイルドカード的な意味で1126位の中で勝利数が多いレーサーが選ばれる。こうすることでより多くのレーサーチャンスを与え、優勝争いを熱させる意味もあるが導入前年にマットケンセス勝利数が1勝にも関わらずチャンピオンとなったことでレースの不均衡さを払しょくする意味も込めている。

ドライバーは上位下位カテゴリーを掛け持ちしたり、もしくは引退したドライバーがスポット参戦したりする事も多い特徴もある。通常は下位カテゴリーに参戦しながら、デイトナ500などのレースだけに参戦するレーサーもおり、実際、2011年デイトナ500のウィナーのトレバーベインメインが下位カテゴリーのネイションワイドメインドライバーであった。なお、この場合はポイント制度の関係で戦場としてるシリーズにはドライバーポイントの加点がされない。

またソーシャルメディアに関する見解も面い。近年の例にもれず、公式facebooktwitterを設けており、選手自身も自身のページを持っているが、そんな中で2012年デイトナ500ブラッド・ケセロスキーは同僚であるファン・モントーヤが起こしたドライヤーカーへのクラッシュと言う事の写真レース中にツイートしたのである。論、旗中断の時であり走行中ではないのだが、試合中に何やってるのだと言うお叱りの言葉が出てくるのが通常のリアクション。しかし、そこはエンターテイメント大家であるNASCAR。それを咎めることなく、奨励ともとれるリアクションである。あろうことか、チーム側もこのツイートに対する称賛を述べている。なお、ケセロスキーはフォロワーがこのツイートをきっかけに漸増したと言われる。これには他のスポーツがこの手のツイート関係にピリピリしていると言う背景もあり、差別化をより一層図りたいというNASCAR側の狙いもあるとされる。

NASCARのスポンサー

レースをするには1にも2にも資金が必要であり、言うまでもなくスポンサーお金を出せば経費ねん出などの面でチーム運営は楽となる。スポンサーもまた、10万人以上の集客と言うおそらく北レースカテゴリーの中では1位2位を争う人気や高い視聴率を誇るテレビ放映は絶好のCMとなる。このようにチームスポンサーの関係はレースをする上では切っても切れないものである。NASCARのチームにつくスポンサーはその人気の高さを明するように自動車関連以外にも生活に密着したものが多い。IndyCarNHRAでも似たような傾向がある。日本でもスーパーGT人気を受けて、この数年で日常生活に密着するスポンサーが登場しつつあるが、以前は自動車関連がどであった。

中でも面いのは、ドライバー勝利インタビューで必ずといっていいほどスポンサーを立てる発言を行う事。

途中で3回のコーションがあったり、マシン調子が今一つだったけど、今回のレース優勝できたのも、ファンを始めとしてスポンサーニワンゴのおかげです。
                                              優勝インタビューの一例― 

こうする事でスポンサードライバーと言う強力な広告によって消費者にアピールが出来ると言う事で、レース後のインタビューとしては半ば慣例化しているわけだが、有名どころではペプシスポンサーをしているレース優勝したドライバーが、コカコーラスポンサーを受けていたため、レーススポンサーが勝手にに置いたペプシの山を全部蹴散らし、スタッフに貰ったコカコーラで喉を潤すというシーンがあるほどチーム/個人スポンサーは重要視される。またスポンサーの要請でその会社の従業員と触れ合ったりと、スポンサー関係も重要な仕事の一つである。NASCARの特徴的な側面のシールも貼る位置が規定により厳密に定められている。

以下にスポンサーの一例を記す(リンクのあるものは公式ページにいきます。)

自動車関係

生活雑貨関係

運輸・物流 

飲食関係

その他

その他諸々…

この中には現在スポンサーを行っていない所も存在するが、これだけ見てもスポンサー生活と直結している業種が多い事がお分かりになろう。また、日本でもおなじみの企業スポンサーとして名を連ねている。それだけNASCARが注を浴びていることの左であろう。なお、同業他社のスポンサーも多い事も特徴である。これを日本に例えれば、「ビバホームSC400」とか「キリン一番絞りスカイライン」とか「陸上自衛隊NSX」とかであろう。なお、この傾向は同じくアメリカモータースポーツであるIRLNHRAでも同様である。

ちなみにスポンサーF1などと違い「チームごと」ではなく「ドライバー」ごとの契約。そのため同じジョー・ギブス・レーシング所属のカイルブッシュ(M&Ms)、デニー・ハムリン(Fedex)、ジョーイ・ロガーノ(ホームデポ)とカラーが全く違うのもお約束。1台のを何社ものスポンサーするため、レースによってM&Msだったりスニッカーズだったりインターステイバッテリーだったりするのもお約束

冠スポンサー

NASCARにおける現行の冠スポンサートップカテゴリーでは飲料メーカーモンスターエナジーである。

2016年までのタイトルスポンサー携帯事業会社のスプリント・ネクステル社。規模としてはアメリカで三番であり、日本KDDIとつながりを持つ会社であった。2004年からスポンサーをしているが、当初はネクステルカップシリーズと名乗っていた。元々はネクステル社とスプリント社という2つの会社があり、合併後にスプリント・ネクステル社と改称した後に2008年からカップ名を現行の物に変更した。そのスプリント社はソフトバンクに買収された後、2016年を持って撤退。2017年からはモンスターエナジータイトルスポンサーとなった。

それ以前においてはウイントンカップと言われた。1972年から2003年の実に29年間の長きにわたりスポンサーを務めたR・J・レイノルズ社は自社の発売するたばこ力銘柄であるウイントンを冠に添えた。しばしばレース経営に助言を行い、ダートレース止などのNASCAR近代化にはこの会社の意向が反映されたとされている。ウィントン日本においては洋モクの一つとされ、自販機ではボチボチ見かける銘柄であるが、世界でも売り上げが2位である。近年のモータースポーツにおけるたばこ広告規制のあおりを受けた為か、2003年を持ってスポンサーを降りている。

下位シリーズであるネイションワイドシリーズはネイションワイドインシュアランス社と言う保険会社が2008年よりスポンサーを務める。それ以前はブッシュシリーズと言う名称で知られた。アンハイザー・ブッシュ社というビール会社がスポンサーを務めたためで、この会社で一番有名なビールバドワイザーである。

そのネイションワイド2014年に撤退し、2015年以降はそれまでデイル・アーンハートJr.のスポンサーだった、通信事業会社のXfinityがタイトルスポンサーとなった。

NASCARで使われる?用語

用語もまた、独特の言い方で使われる事が多い。これらはIRL等のカテゴリーと共通するものも多い

NASCARのトラック

前述したが、NASCARのレースはほとんどがオーバルコースである。一口にオーバルといっても形状が色々とあるので、よく言われるような「単純でつまらん」とか「同じ所をぐるぐる回るだけのレース」と決め付けるのは計の極みである。ちなみにアメリカレースにおいては日本国内とは逆の左回りとなっているが、これは元々オーバルトラックが競馬場からの転用が多く、その際にアメリカの競馬が左回りであった事に由来する。なお、かつてはダートトラックでのレースもあったが、ダートトラック自体が舗装をされていき、1972年に冠スポンサーであるRJレイノルズ社がNASCARに対して100マイル以下のレースダートトラックでのレーススケジュールから外す提案をし、それ以降はダートトラックでのレースはなくなっている。但し、地域リーグにおいてはいまだにダートを使用するレースもある。

なお、アメリカレースシーンにおいてはサーキットという名称は一般的ではなく、通常は特にオーバルの場合はトラック、もしくはスピードウェイと呼ばれる事が多い。特に2.5マイル程度のオーバルトラックはスーパースピードウェイと呼ばれる事もある。一般的に想像される「サーキット」はロードコースと言われる。また、コーナーアメリカではターンと呼ばれ、通常はターン1という具合に数字が入る。

一口にオーバルと言っても色々な形状が存在している。長方形の楕円の様なものや、滴の様にターンの大きさが違っているもの、デイトナに代表されるストレートに緩やかなカーブがあり、三角形の様になっているトライオバルタイプ、Dシェイプと言われるメインストレートが湾曲して上からだとDの字に見えるものやインディアナポリスに代表される長方形、ポコノの不等辺直三角形とあり、さらにバンクトラックごとに異なっているので、セッティングやピット戦略にも綿密な計算が必要となる。

トラックの長さも全長ハーフマイルといわれる全長1キロに満たないショートトラックもあれば、2.5マイル(4キロ以上)のスーパースピードウェイも存在する。そして、トラックごとにそのレースの性格が異なり、ショートトラックの場合は時速120マイル(キロ換算200km/h前後)でありながら、自動車を使ったプロレスのようなぶつけ合い上等の雰囲気となるのに対して、スーパースピードウェイでは時速200マイル(キロ換算320km/h前後)のハイスピードレースの様相を見せて、長さの違いで雰囲気が一変してしまうのも大きな特徴である。

(例)ショートトラックにおけるレースシーン。        (例)スーパースピードウェイにおけるレースシー

動画だけ見ればなかなか魅力は伝わりにくいかもしれないが、オーバルトラックは生で見に行く事が一番良いと思われる。々がスーパーGTで見慣れたような意識で見るではなく、全く別次元のものとしてみればこれほどまでにしいレース世界ではあまりないかと思われる。を使ったプロレスとはよく言ったもの。

近年では増加するスピードに対して、バンク30度+全長2.5マイルえるデイトナタラデガの2トラックではエンジン出力の制限を設け、安全性の確保に努めている。これによって900力近い出力は450力近くまで抑えられるが、それでも簡単に1.8トンもあるがぶっ飛ぶ。

前述した通り、ロードコースは全スケジュールの中で2つしか存在せず、またコース取りもインディカーで使われるレイアウトよりも単純化されている。通常は左にしかハンドルを切らないNASCARにおいてはロードコースのみにおいてのみ右にハンドルを切る事が多いので「年に2回はハンドルを右に切る」と言うジョークがある。また、コースカナダで行われるNASCARレースであるカナディアタイヤシリーズで行われているが、スプリンカップのような本シリーズにおいては行われていない。

よく知られるトラックは下記の通り。

NASCARのポイント制度

NASCARのポイント制度はドライバーポイントオーナーポイントで総合順位を決める。特徴はビリであってもドライバーポイントが付与される事である。43台が参戦し、1位は43ポイント+ボーナス3ポイント2位は42ポイント、以降は1ポイントづつ減らされてビリは1ポイントである。また、1周でもリードラップ記録すれば1ポイント、最多リードラップで1ポイントボーナスポイントがあり、特にハイスピドオーバルでは見どころを演出する制度になっている。

2010年に改定されるまではその桁が大きい事で有名であり、他のカテゴリーべてもまるで何処かの漫画雑誌並みのインフレであったが現在では割合に他のカテゴリーと同等程度になっている。この他、リードラップなどでボーナスがもらえる。

また、ドライバーモンスターエナジーカップ・Xfinityシリーズ・キャンピングワールドシリーズから自分のメインステージを選択する必要があり、例えばキャンピングワールドシリーズドライバーデイトナ500に参戦してもドライバーポイントは貰えない。但し、オーナーポイントは付与される。前述した通り、2011年デイトナ500優勝したトレバーベインはネイションワイドシリーズメインだったのでドライバーポイントは付与されず、オーナーポイントのみ付与された。

注目のカード

人間中心のNASCAR

前述したとおり、NASCARは人間メインであり、単純にレースのみならずピットワークや駆け引きも観戦の見どころとなる。

そしてドライバーのみならず手腕を買われたクルーチーフピットクルーには相応のサラリーが出るし、マスコミにも名も知れる。論、ドライバースター級ともなれば、井の人々に名が知れ、長者番付にも記載されたりするなど、立セレブリティである。NASCARのドライバーになるには例えばダートコースのミジェットカーからはじまり、下位カテゴリーであるXfinityシリーズを経験し、2軍から1軍に上がるようにモンスターエナジーカップチームに抜されたり、さらにそこから上位チームヘッドハンティングされたりなどのステップアップを果たしていくのが良くあるが、近年はIRLF1などからの転向も多い。面い事にそれぞれのキャラ付けが確立されており、プロレスのようにヒール的なドライバーもいたり、地方開催の場合は都会育ちはブーイングなるお約束もある。

NASCARのハイテク排除はピットワークにも表れている。まずピットクルーは7人の制限があり、ジャッキを担当するジャッキマンが1人、給油を担当するガスマンが1人、の燃料タンクを受け止めるガスキャッチマン1人、タイヤ交換を担当するタイヤマンが4人である。給油に当たっては加圧はなく、重力まかせであり、小さなオイル給油口の付いたものを使ったり、ジャッキも手動の油圧ジャッキを使用するなど、ピットワークにも大きな特徴がある。それだけに作業にも綿密な計算がめられるのである。ちなみにジャッキは専用品であり、販のものよりもずっと軽量に作られている。その為、1レースでダメになるといわれている。またホイールにはあらかじめナットが接着されている。

このように体力勝負の側面も多い。掛かる時間は状況にもよるがタイヤ交換と給油などのフルセットで1520で同じ条件でF1の場合は8台とべると時間が大分かかってはいるが、エアジャッキなし、5ホイール、加圧なしの給油などハイテクを排してる事を考えるとこの数字は驚異的である。ドライバーと同等な活躍をする彼らにスポットライトが当たる事も多く、彼らのピットワークを取り上げた番組もある。なお、毎年彼らの腕を競うイベントも行われており、こちらも注されている。

また、スポッターと言われる縁の下…ではなく天井の上の力持ちにも注したい。レース中においてはストックカー内のドライバーの視界は前しか見えないと言われる。論、いわけではないがサイドミラーなんて存在せず、ルーミラーとて凄まじい振動でせいぜい後ろにらしきものが見える程度と思われる。常時時速300km/hオーバーオーバルトラックではちょっと見しようものならすぐに不運と踊ってしまう為、ドライバーは自分の周囲を認識することが事実上できない。そこでドライバートラック上の展開などを伝達するのがスポッターである。彼らは通常は全周囲を見渡せるホームストレートの観客席の上にいて、ピット内にいるクルーチーフと綿密に連携を取りながら、ドライバー示を与えている。なお、この交信に使われる線はオープンなので観客はひいきのドライバー戦略を手持ちのレシーバーで聞く事も可である。

このようにレース役はドライバーだけではなく、多くのレースクルーも含まれているのである。

余談ではあるが、レースシーズンにかかる経費の中で多く占めているのは人件費である。そもそもマシンの価格も各種のレースべれば非常に廉価である事やスポンサー収益が大きいなどを考えれば、ドライバーのみならず、ピットクルーらも、NASCARで飯を食えるようなサラリーを確保できる構造にもなっており、それゆえに相対的に人件費の率が高くなっている。

レース中は言うまでもなくドライバー同士の抜きつ抜かれつのドッグファイトであるが、ピット側でもチームオーナークルーチーフレース展開やピットイン時期の駆け引きを巡らせる。その意向や展開をスポッターがドライバーに伝え、そしてピットクルー職人技とも言うべき給油タイヤ交換技術と注すべき点が非常に多い。

さて、先述したとおりストックカーと言うものはイコールコンディションであるので、開発中秘密デバイスと言った、見られては困るようなものはほとんどない。なので、パドックに入る事の敷居も低いのである。また、ドライバーサインに応じてくれる事も多く、ファンとの距離が非常に近い。なお、もし彼らにサインをいただく場合は「サイン、プリーズ」と言っても(゜Д゜) ハァ?となるので「オートグラフ、プリーズ」と言うのが正しい。 

ヘルメットは投げつけるもの

普段野球を見ていると、デッドボールしたら時々乱闘となることがあるが、NASCARにおいても特に巻き添えクラッシュにおいては発生する事がある。そうなると殴り合いになる事があるが、ヘルメットをしてるので怪はしないけどね。片方が走れる状態の場合、怒りやる方なしになりヘルメットを相手方のマシンに投げつける事もある。北斗の拳の時の名台詞命は投げ捨てるものではない」を捩ってヘルメットは投げつけるもの」と言うとか言わないとか。

乱闘とNASCARには面い話があり、1979年デイトナ500ケール・ヤーボローとドニーアリソンファイナルラップ時にクラッシュの後に乱闘、そこにドニーのボビー・アリソンが加わり大乱闘となった。この様子は全ネットで放映され、NASCARの持つドラマ性を引き出すことに成功、人気爆発のきっかけとなった。このレースデーの日は東海が大であった事やワシントン記念日と重なった事もあり、テレビ視聴者が多かった好条件もあったが、ともあれNASCARがテレビ放映の重要性に注したターニングポイントとなり、NASCARの歴史には欠かす事の出来事である。

まさにクラッシュ喧嘩はNASCARのとも言える。

NASCARを観戦する

NASCARは2月初頭にデイトナでの開幕戦から11月後半までレースが行われる。概ね毎週末どこかで行われているが、レーストラック地からやや離れた所に存在する事が多い。予選・決勝などを泊りがけで見る事も多く、観戦に当たってはキャンピングカーで来る事も多い。会場には各々のチームグッズが多数販売されており、また子供向けのアトラクションもあったりと、各年齢が楽しめる嗜好が凝らされている。そしてプラチナチケットになる事もあるパドックパスを購入し、””の職場を見学する。

なお日本ではおなじみのキャンギャルはNASCARではあまり見る事がない。単純にレースメインと言う事もあるが、キャンギャルの存在そのものがフェミニストの標的になりうる事もあるからであろう。ただ、ちょっと前に元彼だかとの同衾や裸の写真が流出したNASCARのイメージガールがいたようにまったくキャンギャルがいないわけではない。

さて、キャンピングカーで観戦した観客に多いが、バーベキュー具を持ち寄って家族、もしくはファン同士でひいきのチーム談話に話がはずむシーンが随所で見られる。ワトキンスグレンシアーズポイントのようなロードコースではコース横のスペースに横付けしてそこからキャンピングカーにいながらして観戦も出来る。

いざレース本番ともなると多い時は10万人以上がレーストラックの観客席に集う。オーバルの場合は全コースを見渡せる部分が多く存在する。また、間以外にもナイターで行われるレースが存在する事も特徴である。

開始前には国歌斉唱が行われ、歌い手日本でも知られるような人達が歌う事もある。レースになると熱気であふれるレーストラックもこの時ばかりは厳かな雰囲気に包まれる。そして、開始前のアトラクションの後に地元の名士などがエンジン始動の号をかける。

Ladys and Gentlemen(Drivers), start your engine!

一斉にエンジンを始動し、ペースカーの先導のもとにローリングスタートが開始される。グリーンフラッグの後にレースが開始され、観客は歓拍手で迎える。レース中はスポッターの線を聞く為に観客はレシーバーを持って戦略を聞きながら、観戦する楽しみ方もある。

そしてクラッシュが起きれば、その度に会場を揺るがさんばかりのき渡る。そしてドライバー事であれば拍手で迎えるのが流儀。その他場外乱闘人間ドラマの前で発生する。そしてファイナルラップが近くなればそのボルテージはどんどんヒートアップし、ホワイトフラッグへ。最後の一周まで分からないのがNASCAR。大どんでん返しが起きても不思議ではない。

そしてゴールと共にボルテージは最高潮に達する…と言いたいところだけど、ウィナーが都会っ子だったり、ヒールだったりするとブーイングになる事も。そして、そのボルテージにこたえるがごとく、ウィナーがドーナッツを決め、煙をもってその喜びを表す。

このようにNASCARの観戦はそれ自体が一種のお祭りの様なものであるが、100人いれば100通りの楽しみ方がある懐の深さがある。

TV観戦ももちろん可、放送権料が高いために数社の持ち回りになっており、序盤はFOX、中盤はTNT、後半は以前はabcだったが最近はESPNが担当。特に中盤はTNTサマーシリーズどっかのプロレス団体かと突っ込みそうになるキャッチが付けられている。レース自体がプロレスだから仕方ないね。と言うか、NASCAR界の悪ガキがゲストで出ちゃってるし。exitついでに、乱闘的な意味でWWEとしばしば絡められる事もあるとか。日本からはCS放送のG+で非常にやる気はないが放映中。全編入れると長すぎるので、コーションラップや長いグリーン区間を一部カットしております。

レーシングチーム

NASCARのレースチームチーム内にオーナーチーフクルーが複数いると言う面い構造となっている。言ってみれば、同じチームにあって全く別個のチームが複数あるみたいな事である。他にもドライバー自身がオーナーを務める事もあり、々の感覚で一口に語るのはやや難しい。

プロ野球巨人阪神と言った名門球団があるように、NASCARのチームにも歴史ある名門チームが存在する。

著名なチーム(一部)

著名なドライバー

交代なしの耐久レースの意味合いも強く、時速300キロオーバードッグファイトと相まって心身ともに負担がかかる競技ではあるが、ドライバーの現役生活較的長く、他の競技では一線を退く年齢であっても、第一線のアスリートで活躍してるドライバーも多い。カテゴリー兼任や兄弟ドライバーセミリタイアの後にスポット参戦するケースが多いのも特徴である。

アメリカセレブリティの例に漏れず、慈善活動などに熱心なドライバーが多い。

既に設立から60年以上経過し、NASCARのドライバー女性ドライバーや3世ドライバーが出てきている。さらに近年は海外より参戦したり、他カテゴリーからの転入も増え、ますます際化やハイレベル化が予想される。文字引退済み、もしくはセミリタイア。斜め文字の人物はXfinityシリーズメイン、下線はキャンピングワールドシリーズメイン

映画の中のNASCAR

でも有名なNASCARは映画にもなっている。その中でも有名なのはトム・クルーズ演の「デイズオブサンダー」であろう。彼をスターダムに押し上げた「トップガン」のNASCAR版の趣きが強く、元夫人のニコールキッドマンも出演している。

日本においてモータースポーツ映画の題材になった作品は極めて少ない(筆者が知る限りは「栄光へ5000キロ」ぐらいか)が、一流のスター映画に出演するあたり、NASCAR文化が根付いてる左であろう。他にもピクサー制作の「カーズ」というアニメ映画があるが、ストーリーや登場人物、バックグラウンドはNASCARを下敷きとしている部分が多い。

どちらもNASCARを知るにはうってつけではあるが、やはり広い年齢層を対とした「カーズ」の方が非常に分かりやすいと思う。多少の違いはあれど、雰囲気はNASCARそのものであり、キングジュニアなどのキャラクターが担当する声優はNASCARで有名な人達ばかりである。ちなみにこれは英語版のお話である。余談ながら、F1で有名なミハエル・シューマッハミカ・ハッキネンもこの作品でを当てている。残念ながら日本人レーサー日本語版でも英語版でもを当ててない。

最近ではウィル・フェレル演の「タラデガ・ナイト オーバルの」と言うコメディ映画があるが、これも舞台はNASCARとなっている。

この他、トランスフォーマー実写版の第3作である「ダークサイドオブ・ザ・ムーン」に登場するオートボット部隊(サイバトロン軍)のレッカーズはNASCARのストックカーベースとなっている。なお、若干1名程メタボ赤いサイバトロンがいるが、気にしない。

そしてディズニーでは、NASCARのマシン主人公にした「カーズ」が開され、3まで続いている。こちらは同士が会話したり、F1マシンダートのあるコースで戦ったりとディズニーらしいファンタジーになっているが、1と3ではきちんとしたオーバルサーキットが舞台となっている。

日本とNASCAR

NASCARと日本の関係は実は古く、1960年代にNASCARの開催等に関する権利を獲得しており、その為のコースとして富士スピードウェイが出来た。富士スピードウェイの旧社名は日本ナスカであり、30度バンクも元々はオーバルにおけるターンの一つになる予定であった。この度は現在のNASCARにおいてもデイトナぐらいしか存在せず、非常に急な部類に入る。構想段階におけるデザインも、デイトナインターナショナルスピードウェイと非常に酷似したものとなっていた(参考リンクexit)しかし土木技術の未熟さや地形の問題から、オーバルコースとならず、ヨーロピアスタイルサーキットとなった。

それでもいくつかのコースではダートコースオーバルトラックが存在した。現在オートレース森且行らが日々走っている川口オートもかつてはストックカーレースが行われていた。この他、静岡県日本東京八王子伊豆半島にもオーバルトラックの計画がされていたと言われ、この時代のモータースポーツにNASCARのが非常に強かった事が伺える。いずれもいい所までいって頓挫してしまったが、八王子は同じ場所に「東京サマーランド」が、伊豆はその後「サイクルスポーツセンター」となり、競輪選手の聖地となった。

当時は105マイルクラブ(→NAC)と言われるプロモーターが催したナショナルストックカーレースといわれるアメリカのNASCARを模したストックカーレースが開催されており、東名自動車で有名な鈴木一がアメリカに参戦したり、当時のNASCARのスター選手の来訪など人的な交流もあった。この当時はまだ日本モータースポーツの誕生から日が浅く、あちこちでレースが行われていたが、まだまだ運営が手探りの状態であった中で、行的にも成熟していたNASCARのシステムを取り入れたNACはたちまち大人気となり、日本モータースポーツ明期のやかな1シーンとなった。

使用種はクラウンセドリックなどである。高級であるが中身カリカリチューン―というか何故か日産エンジントヨタ・クラウンと言うトンデモマシーンであるが―なおかつガチンコでカチあう姿は良くも悪くも洗練されたこれらのの今の姿からは想像できないド迫力であった事は想像に難くはない。こうした雰囲気は場所や人、種は違えど本場の雰囲気と勝るとも劣らないものであった。そしてその賞金も他のカテゴリーとはべ物にならないほどの額であった。また、まだまだ浸透していなかったレース時の保険体制にもいちく着手するなど、他のカテゴリーの一歩先を行く万全な体制を構築していた。

こうした一流の行手腕をいかんなく発揮し、高い人気を誇ったNACであったが暗が立ち込める。1970年代に入るとNACJAFと燃料タンクを巡る問題からを、認をはく奪されると言う憂きにあう。その当時のJAFからすれば、大人気であったストックカーレースを収めたいと思ったかもしれないが、プロモーターたるNAC独立した存在であり、天下りの多いJAFからすればの上のたんこぶのような存在に見えたのかもしれない。はく奪に至るまで何度となく折衝を重ねていったが、結局折り合わなかった為に認はく奪となった。認を外れるとレーサーライセンスのはく奪から参戦への敬遠、サーキット側でもNACレースを開催すれば資格のはく奪という恐怖からNACレースを排除する姿勢になってしまった。こうなるとレース運営運営もままならず、半ば兵糧攻めのような中で二進も三進もいかなくなるのは自明であった。しかしそんな中でも青森県にむつ湾インターナショナルスピードウェイが建設され、最後の大博打と言われたストックカーレースが開催されると9万人という地理や規模を考えると非常にすさまじい数の観客が押し寄せた。この際、ドライバーライセンスはく奪のリスクを負いながらも参戦したという武勇伝があるとか。こうした関係者のしい情熱を持ってしても、オイルショックと言う未曽有の危機が襲うとついにカテゴリー自体が消滅してしまい、日本ストックカーレースはほぼ途絶えてしまう。

この末には前述したような天下り利権と行った非常に生臭い政治的な絡みがあったと言われる。いずれにしてもせっかく一流の行手腕やレース体勢を持っていたプロモーターが政治的な動きにその芽をつぶされた事は日本モータースポーツ界の損失となったと言っても過言ではない。特に行としてのレースの手腕を持つ者がいなくなった事で日本におけるモータースポーツの認知や商業ベースの体制作りは大幅に遅れたとも言える。

その後、日本レースシーン自体が下火になったり、モータースポーツヨーロッパ志向になるとその存在さえも歴史のあだと消えていった。少なくとも書籍やインターネット一般化される以前はサーキット資格はく奪やライセンス収といった四面楚歌にあっても物ともしないようなしい情熱や多くの観客を魅了したやかなレースシーンがあった事さえ綺麗さっぱり消え去っていたとも言える。実際に日本ストックカーと言えば後述するように鈴鹿サーキットやもてぎで行われたエキシビジョンを思い浮かべるケースが多いからだ。

翻って本場のNASCARは1996年エキシビジョンではあるが、NASCARの初の海外遠征が行われ、NASCARサンダースシャルと銘打って鈴鹿サーキットレースが行われた。東コースを使用した短いものであるが、NASCARの歴史としては1960年代以来のアメリカ人のNASCARレーサーによるレースとなった。続く1997年にも開催され、1998年1999年ツインリンクもてぎでついにオーバルコースでの開催となった。しかし、それ以降は日本での開催はない。そんな中でも2002年ウィントンカップ(当時)に福山英朗が参戦、最近では長らくアメリカレースシーンで活躍している服部茂章がキャンピングワールドシリーズに参戦するなど、NASCARに参戦する日本人もおり、今後が期待される。

なお、JTCCが消滅した際に後継のカテゴリーとしてSSCC(スーパーシルエットカー選手権)という新カテゴリーが提案された。ロードコース中心ではあるが、ツインリンクもてぎオーバルトラック使用やパイプフレーム使用などNASCARにを受けたと思われる試みを取り入れていたが、メーカー介入の規制などで参加者が集まらず、結局うやむやになってしまった。

つべなどでその明期の日本ストックカーレース動画がちらほら見受けられる。

https://www.youtube.com/watch?v=3pJxpCskpKU
exit
https://www.youtube.com/watch?v=jZCdqMVApkwexit
exit
https://www.youtube.com/watch?v=BvFrEc8CqT8exit exit

ニコニコ動画では…

現在360本近い動画があげられている。モータースポーツとしてはF1の9000本以上の動画べればずっと少ないが、それでもゲーム動画を含めて色々とうpされている。傾向としてはやはりクラッシュ画像が多いが、中には明期における重なレース画像などがあり、非常に興味深い。

関連動画

一般的なオーバルコース

数少ないロードコース

日本で開催されたNASCAR

ま た レ ッ ド ブ ル か

日本生まれのあゲームがNASCARと手を組んだようです

日本生まれのあ企業がNASCARと手を組んだようです

モリゾウさん、NASCARを運転する。カムリ日本ではおっさんでも、アメリカでは1位2位を争う人気種。日本アメリカにおけるカムリの立ち位置の差が良くわかる動画

どうしてこうなった

もしもNASCAR実施中にが降ったら?(ロードコースストリートコース限定)

NASCAR明期。途中、アメリカ連合国旗が見える部分に注。NASCARの出自が良く分かる。

 1.8トンある車飛ぶ不思議な景。ちなみにドライバーは怪我0だが観客に怪我が出てしまっている。

ちなみに踏まれたライアンニューマンはこの年の開催で自分が一回転するハメに(参考→http://www.youtube.com/watch?v=LvTMNGgC76sexit

ゲームではあるが、NASCARの魅力がなんとなくわかる。誰がここまでやれと言った

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