『林檎売りの泡沫少女』とは、2012年11月15日に投稿された、yukkedoluceのGUMIオリジナル曲である。
概要
yukkedoluceこと、黒髪ストロングPの12作目。
1st Album 『黒猫と宇宙地図』 収録曲。2012年4月28日・29日に開催された、『THE VOC@LOiD 超M@STER20』にて販売開始。
2018年5月1日20時39分、VOCALOID伝説入りを達成。
その赤い実の名を、誰も知らない。
ただみんなが知っているのは、その少女が呪われているということだけ。
不死の世界は実に素晴らしい。
いや「死」という概念すらみんな知らないんだ。
永遠なのだから、今日しなくてもいい。
明日だって明後日だって、数十年先だってできる。
何度だってできる。
時の感覚さえないかもしれない。
ただそこにあるのは、大きな時計塔。
時計塔が唯一刻むのは、呪われた少女の時間だけ
--- 彩音 -Ayane-より拝借
歌詞
Music&Lyrics:ゆっけ / illustration:なじょ / Movie:hie / Encode:7@ / Vocal:GUMI / 彩音 -Ayane-より歌詞転載
遠い遠い時の果て そこに住まう人は皆
永遠の命をもつ世界での話
赤い実の成る木の下 La La Lu La 生まれながらに
死の呪いがかけられた少女の話
色付いた街外れ 蒼く光る湖畔 赤い実のお菓子屋
ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ 自信作を売りにゆく
待ってて 今度こそ 美味しいんだから
時計塔の見える市 驚いた
珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!!
物憂げな街の隅 ひとり
赤い実のパイどうですか 自信作なの
そんなのひとつも売れないさ 少女を見て蔑む人達
みんなと何も変わらないのに 美味しくできたのに
今日も声は届かないのね
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら少女は呪われているから
死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話
夜なべでアレンジパイとにっこりスマイル引っ提げ
少女はまだ諦めない
時計塔の針も空を指して お腹も鳴るそんな時
ふと後ろから人が少女を押す 甘い籠は落ちる
お菓子を踏み行く人達 平気な顔してさ
惨めに拾い集める ふともうひとりの手が
どろどろのパイを徐に口に入れて 「おいしいね」
その声で心は溢れた
まるで輪郭を描いたみたいだわ
そうして彼は手を差し出した
何故なら少女に呪われているから
死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語
街の人達は哀れむ 赤い実を食べて呪われた者を
永遠に生きられずに死ぬのさ 嗚呼なんて可哀想な話
ふたりは笑う それでも笑う
La La La とっても素敵な呪いね
例え明日死んでも 『今』が確かで大切になるから
もう声は届かないのね
まるで透明になったみたいだわ
そうして誰もが知らぬ振りをした
何故なら世界が呪われているから
『永遠』の呪いは解かれていた
まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
そうしていつか笑うように眠る
何故ならふたりは放たれているから
死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった
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1st Album 『黒猫と宇宙地図』
未発表曲・リメイク6曲を含む全13曲を収録。
サークル:『黒髪さらさらロング復興組合』及び『地蔵を愛でる会』出張所
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