あつめて!カービィとは、株式会社HAL研究所開発・任天堂株式会社販売のニンテンドーDS用ソフトである。
星のカービィシリーズの最新作で、2011年8月4日に発売された。
概要
HAL研が直接開発した完全新作の携帯カービィとしては、2005年の「タッチ!カービィ」から6年ぶりのリリースとなる。ゲーム内容も「タッチ!カービィ」の流れを汲み、タッチペンを主に使用して最大10体のカービィを導く内容となっている。ゲームシステム上今回もコピー能力はないものの、多数のカービィを操る「群体アクション」を使って敵を倒したり、仕掛けをといたりするのが特徴。
元々は、2010年9月29日の「任天堂カンファレンス2010」で発表されたニンテンドーDS用ソフトラインナップで、「カービィ(仮称)」というそっけない名前で電撃的に発表されたソフトである。カービィがうじゃうじゃいる異様なゲーム画面から、上述の「タッチペンで操作」「コピー能力無し」といった特徴はある程度推測されており、2011年4月に正式なタイトルやゲーム内容が発表された際も、特に混乱なく受け入れられた(コピー能力を使わないカービィは、これまでも初代カービィ、コロコロカービィ、毛糸のカービィなどいくつも存在している)。
余談だが、本作の海外名は「Kirby:Mass Attack」で、和訳すると「カービィ:数の暴力」となる。この上なく本作のシステムを表したタイトル…かもしれない。
あらすじ
ここはポップスターの南にある「ポポポアイランズ」。ある日昼寝をしていたカービィは、突如空から現れた怪物「ネクロディアス」のイナズマによる攻撃を受け、その体を10体に分割されてしまった。分割されたカービィは力が弱まってしまい、次々とネクロディアスの餌食となってしまった・・・。
そして唯一残ったカービィは、自分が襲われた際に出てきた「勇者の心」を発見。カービィは「勇者の心」とともに、世界を闇に包もうとするネクロディアスを倒すために再び旅立つのであった。
ステージ
「グリングランド」(草原)、「サラサンドーラ」(砂漠)、「デデデリゾート」(リゾート地・雪山)、「マグマウンテン」(火山)、というステージが登場する。サラサンドーラでは、名前のとおり「カービィのエアライド」のサンドーラのBGMが使われている。また、同じく「カービィのエアライド」よりデデデリゾートにはコルダのBGMが、マグマウンテンではマグヒートのBGMが使用されている。
マグマウンテンが途中「火山どこ行った」と言いたくなるステージ構成となっている件に関してはあえて触れないでおく。
※ネタバレ注意(反転で読めます)
ちなみに、この4つのステージのほかに、最終ステージとして「ネクロネビュラ」と言うステージが存在し、カービィ恒例のボスラッシュを行うことになる。
※ネタバレ終わり
また、物語の舞台となる「ポポポアイランズ」の「ポポポ」は、かつてカービィが「カービィ」という名前を付けられる前に名乗っていた名前である。(※初代星のカービィは、当初はHAL研販売の「ティンクル☆ポポ」として発売予定だったが、任天堂の宮本茂の目に留まり、任天堂販売の「星のカービィ」として作り直された経緯がある。)
システム
概要にも書いたとおり、十字キー(スライドパッド)を使用せずにタッチペンで「勇者の心」を操作してカービィ達を操る。タッチペンをはじいてジャンプ、2回すばやくタッチしてダッシュする。またずっとタッチし続けるとカービィが「勇者の心」にしがみつくため、これを活用して大きな穴などを飛び越えられる(今作には「ホバリング」は無い)。
ステージには「フルーツ」が多数落ちており、フルーツを集めて上画面に表示されるゲージを満タンにすることで、新しいカービィが生まれ、最大10体まで増やすことが出来る。カービィの数はステージギミックの攻略に影響し、たとえば1体では引っ張れない巨大な根っこでも、カービィの数が多ければ引っ張ること出来る。また、戦闘はオートで、カービィにしては珍しく素手で敵に殴りかかって行く。当然カービィが多数いたほうが有利であるほか、敵をタッチペンでつつくことでカービィを手助けできる。この戦闘システムを「ぼかすかバトル」と呼ぶ。
ダメージを受けるとカービィの色が青色に変わり、最終的には死んでしまう(天使の羽と輪っかが生え、飛んで行ってしまう)が、画面から消えるまでにほかのカービィに触れさせることで「青色カービィ」の状態で復活できる。
今までの「コピー能力」の代わりに用意された、上述のようなカービィの数にモノを言わせたステージ攻略や「ぼかすかバトル」を一まとめにして、今作では「群体アクション」と総称しているのである。
サブゲーム
今作はステージ中にいくつかメダルが落ちてあり、集めるとサウンドテストやサブゲームが開放される。
そのサブゲームが非常にボリュームがあり、評価が高い。
中にはHAL研究所の自社作成のパロディだったり、歴代のカービィシリーズキャラが集結していて
ファン大歓喜のものとなっている
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関連項目
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