リュールとはゲーム『ファイアーエムブレム エンゲージ』の主人公であり、そのデフォルトネームである。
本作品の主人公で赤と青の髪と瞳を持ち、白を基調とした衣装に身を包む竜族の男性或いは女性。
若い容姿をしているが、1000年前の邪竜ソンブルとの戦争に携わった後にリトスの浮遊島ソラネルで長きにわたり眠りについていた神竜王の子供。邪竜復活を予期してか1000年ぶりに目を覚ましたものの、長期にわたる眠りの影響か母親である神竜王であるルミエルや世界のことだけではなく、名前以外の自らの素性すらも記憶が無くなってしまっている。また、竜族であるにもかかわらず、ルミエルのように竜に姿を変えることも出来ない。
一方で竜族として、指輪に宿る異界の英雄『紋章士の指輪』の紋章士を顕現させることは可能。
性格は神竜として人々を導いてきたルミエルの子供(神竜)として、基本的には誰に対して丁寧且つ敬語で話し、臆したり逃げることなく自らが率先して動くことが正しいと考えている一方で、突如として現れた異形兵に対しては本能的な不快感や苦手意識を抱いており、予想外の場所で現れると思わず逃げ出し助けを求めてしまう一面もある。
開発者インタビューによると、開発当初は頼りなく情けない面が強く描かれる予定だったようだが任天堂側と紆余曲折あり、現在の性格に落ち着いたとのこと。また、本作のキャラクターデザインを担当したMika Pikazo氏によると、セリーヌと共に最初にデザインしたキャラクターであるとのこと。
前作である『ファイアーエムブレム風花雪月』同様、ゲーム開始時に変更可能。『リュール』もデフォルト名である為変更可能で誕生日や性別もプレイヤー自身で決めることができる。名前を自由に変更できる兼ね合いからか、名乗りは基本的には「神竜」となる。
実はリュールは神竜ルミエルの実の子ではなく今作の黒幕、邪竜ソンブルの御子である。同じく邪竜の御子の末妹ヴェイルは妹。
「四狗」の一人、グリによると紋章士を顕現する際に神竜は「祈り」を以てその姿を顕現するが、邪竜は「呪文」を以て紋章士を顕現すると説明される。即ちストーリー中で何度も聞くことになる紋章士を顕現させる際の口上は邪竜の御子であることの何よりの証だったというわけである。 しかしその後の紋章士シグルドの話によると邪竜によって顕現された紋章士は自由意思を剝奪され指輪の装着者への隷属を余儀なくされるが、神竜によって顕現された紋章士は装着者が完全な隷属することはできないものの、意思疎通が可能になるという違いがあり、リュールが顕現させた紋章士は全て意思疎通が可能であることからリュールは邪竜の御子ではあるが、1000年の眠りについている間、神竜ルミエルの力を注がれた結果、邪竜の力も神竜の力も宿した特異な存在でもあったことが明らかになった。
自身の正体を知り、それでもなお邪竜ソンブルを止める決意を固めたリュールは邪竜ソンブルと「四狗」のセピアとグリが向かったリトスの神竜王城へと向かう。そこでリュールはかけがえのない友にして唯一の妹であるヴェイルが邪竜ソンブルの魔法具によってデスタン大教会やフルルの港で対峙した際よりも残虐な性格且つ禍々しい姿に変貌し紋章士マルスを従え待ち構えていた。 「四狗」から離反したマロンの決死の魔法具への攻撃やモーヴの加勢もあり、神竜王城での激戦を制し、魔法具の機能を一時的に停止することに成功、ヴェイルが嵌めていた紋章士マルスの宿る英雄王の指輪を受け取ることでようやく12つの指輪が揃うと思った矢先、邪竜ソンブルが姿を現し使い物にならないと判断したヴェイルを攻撃、それを庇う形でソンブルの攻撃がリュールに直撃し、かつての1000年の眠りですら癒せぬ程の致命傷を負い絶命する。(その瞬間、ヴェイルが自分の兄(姉)から貰ったという赤い竜石が砕け散り、その竜石がリュールの物であることが判明する。その為、竜族でありながら竜に姿を変えることが出来なかったのは竜の力を封じた自身の竜石を携帯していなかった為と考えられる)
その後、指輪をすべて強奪したソンブルは1000年に一度の願いを使い無限の力を得て大邪竜へと変貌、「邪竜の住まう地」グラドロンを復活させ異界への門をも開く、邪竜の力が増したことにより一時的に機能を停止していたヴェイルの魔法具が再び機能を取り戻し、再び残虐な彼女へと戻ってしまう。大量の異形兵を呼び出すヴェイルを前に絶体絶命の神竜軍だったが、心優しき人格のヴェイルが残虐な人格のヴェイルを打ち負かし自力で魔法具を破壊、そして自身の力を使ってリュールの亡骸に限界まで力を込めて異形兵として復活させる。異形兵を蹴散らしつつ神竜王城に散らばった指輪を探し出し、全ての紋章士を邪竜の力によるものであるが顕現することに成功した。しかし、それで力を使い果たしたのかリュールはその場に倒れ、体が消えていく。 ヴェイルが限界まで力を込めて生み出した異形兵リュールも12回にも及ぶ紋章士の顕現には耐えきれず、力尽きてしまったのだ。 しかし、その時紋章士の指輪がリュールに声を掛ける。
「…死してなお戦った竜の子よ。もう一度立ち上がりたいと願いますか…」
それに対してリュールはこう答える
「戦いたい…ここで終わりたくない。この先どれだけ辛くても、世界を救うまで戦いたいんです。あなたたち、紋章士〈エムブレム〉のように…!」
その瞬間、リュールは再び瞳を開き、消えかかった身体は起き上がる。そしてかつてルミエルがリュールの誕生日にプレゼントしたいと願っていた指輪改め「紡ぎし者の指輪」が瓦礫の中から飛び出してリュールの指に嵌り、それと同時にリュールの髪と瞳の色は青一色に染まり、紋章士と同じ気を纏った13番目の紋章士「絆炎の紋章士(ファイアー・エムブレム)」として覚醒したのだった。その後は自軍のユニットと紋章士双方の性質を併せ持つ特殊な存在となるが、平時は今までと変わらず赤と青の髪と瞳の姿のままである。
紋章士ということで当然エンゲージも可能である。しかし、その方法は通常のエンゲージとは異なり、リュールが味方と隣接した状態で「エンゲージ+」というコマンドを選択すると「エムブレム・エタニティ」という掛け声と共に、その味方と自分自身がエンゲージ状態となるというもの、これはリュールがエンゲージした味方と合体して一つのユニットになるわけではなく、リュール自信とエンゲージ+で選択した味方の計2人がエンゲージ状態となるというものであり、その上エンゲージカウントを消費するのは専用装備やスキルの恩恵でエンゲージカウントを非常に溜めやすいリュールのみである為連発しやすく、またエンゲージ+選択後もそのターン中に継続して移動や攻撃も行えるため、ターンロスも生じず、指輪の装備も不要で味方と隣接さえすれば誰とでもエンゲージ+可能である臨機応変さ等非常に強力な性質を有している。
また、絆レベルはリュールとそのユニットとの支援レベルによって決定する(支援無しだとレベル1、支援レベルがC→B→Aと上がるにつれて絆レベルも5→10→20と上昇していく)というこれまた特殊な仕様となっている、全ての仲間ユニットと支援を組める主人公の性質を活かした仕様だろう。
またエンゲージ時の効果も非常に優秀、まずエンゲージ状態になるだけでHPが15、そして自身の成長率的に長所になりやすい能力でもある速さと守備が4上昇し攻撃・耐久性能が上昇(その代わり元から装備している指輪のステータス補正は無くなる)、更に
と付与されるエンゲージスキルはどれも非常に強力。特にエンゲージ+したユニットと隣接させながら戦うと回避率の上昇や特効無効効果に加え、支援効果による回避上昇も加味して凄まじい生存力を発揮する。これに防陣(紋章士カムイのスキル)で一律命中80%かつ確実にこちらのHPを10%削ってくる厄介なチェインアタックを無効化したり、隣接する味方ユニットの支援レベルが高いほど自身の回避率を上げるデュアルサポート(紋章士ルキナのスキル)や条件に左右されず回避率を30%上げられる回避+30(紋章士マルスのスキル)辺りのスキルでただでさえ高い回避率をさらに増強すると鬼に金棒とも言える強力な回避盾となる。しかし、ルナティックでは回避率を上げ過ぎて敵の命中率が0%になると敵のターゲット選択の対象外となってしまう点は注意。
ちなみに、全紋章士に共通するエンゲージ状態の持続ターンを+1する「断ち切れぬ絆」(絆レベル20で開放)も習得するが、その特殊な仕様上故かエンゲージカウントの最大値を1減らす「阿吽の呼吸」は習得しない、しかしリュール専用の上級兵種である「神竜ノ王」の兵種スキル「神竜気」が同じ効果なので神竜ノ王で運用する分には大して気にならないだろう。
と優秀な物が揃っている。
エンゲージ技は剣とビーム(魔法)によるコンビネーション攻撃「神竜破」、どのような相手にも安定したダメージが期待できる主人公らしい取り回しの良い技となっている。また、エンゲージ+した味方と隣接した状態だとエンゲージ技が「絆・神竜破」に変化、ビーム攻撃の前の物理攻撃が2回に増え与えられるダメージがさらに増加するほか、演出時のリュールによる「エンゲージ・ビーム!」とかいうネーミングセンス皆無のボイスは必見。ノーマルやハードだと基本的には「神竜破」で大体の敵は倒せるし、隣接させるのは意外と手間なのでオーバーキル気味のようにも思えるが、体力が非常に高く、復活の石を複数持ち、ステージギミックの都合で手早くダメージを与える必要がある複数マスに跨る巨大な敵に対して使うと効果的である。ネタバレだけどとどのつまりラスボス相手に使えってこと。
「正体」の項でも述べた通り、邪竜ソンブルの御子として生を受ける。母親は不明であるが1000年前の時点で既に死亡している。髪や瞳の色は目覚めた後のリュールと異なり赤単色であり、服装もソラネルで目覚めた時から身に纏っていた衣装が白色の部分を黒に、青色の部分を赤色に置き換わった服装であった。神竜との戦でいくつもの指輪を集めたと本人が語っていることからも、当時から相当の実力を持っていたことが伺えるが、敵を相手に悠長に会話していたり、1000年前にまだ幼かった末妹のヴェイルのことを案ずる等、所々に優しい人格も見え隠れしている。また、台詞は全てひらがなで、どこかぎこちなさを感じられる話し方になっている。
邪竜の御子として、セピアのようなソンブルの部下には「御子様」と呼ばれるなど、丁重に扱われているように見えるが、実際はソンブルの目的達成の為の捨て駒であり、ソンブル自身もリュールを含めて複数存在した御子の名前すら一度呼んだのみで覚えていないなどそこに親子の情などは存在していなかった。それどころか恐れ等の感情を見せたり、邪竜の御子として相応しくないとソンブルが判断すればその御子は「欠陥品」として水に浸けられたり、炎に焼かれたり、ソンブルが使役する異形兵の餌になる等によって「処分」されるというもはや捨て駒とすら言えない程の劣悪な扱いを受けていた。 このような歴代FE主人公はおろか、FEキャラ全体と比較しても屈指の悲惨な境遇の中でも父であるソンブルの願いを成就させるため、そして自分が「欠陥品」でないことを示し生き続けるために戦い続けていた過去のリュールだが、諸々の事情で1000年前のグラドロンに現れた未来の自分自身と邂逅する。
過去のリュールは未来の自分自身を見て今までにない紋章士の気配(恐らく紋章士となった未来の自分自身の気配)を感じ取り、また竜紋の破壊を狙っていることも明らかになったことで、竜紋の破壊の阻止と紋章士の指輪の入手の為に未来の自分自身と戦うこととなる。その中で邪竜の御子として表に出すことが許されない恐れの感情を素直に言える未来の自分と対峙してその姿を羨み、そして自分の兄弟たちを殺しいつか自分をも殺すであろう異形兵への嫌悪を吐露した(これがリュールが異形兵を本能的に苦手意識を持っていた原因である)
一方で、未来の自分自身が持つ青い髪と瞳に対して「とてもきれい」という思いも抱いていた。
結果的に過去のリュールは未来の自分自身に敗れ、気を失う。そしてしばらくしてからある声を聴いて目を覚ます。するとそこには先程対峙した未来の自分自身とどこか似た雰囲気の青い髪と瞳の女性が心配そうな面持ちで自分のことを見守っていた。 過去のリュールは自分の身を案じてくれる彼女の優しさに感謝しつつ、こうして優しくされたのは初めてだと述べ、その言葉に彼女は少し戸惑いを見せるも、そのまま過去のリュールは自分の名を名乗る。そして彼女も「ルミエル」と名乗った。 その名を聞いた瞬間、それが神竜、即ち自分の父の敵の名前であることを理解した過去のリュールは父の敵である神竜を殺さなければならないという使命感と、初めて自分に優しさをくれたルミエルを殺したくないという思いとの間で葛藤し、悲しげな表情でこんなことを思う自分は「欠陥品」だと思い詰める。それを見たルミエルは「そんなことを言ってはだめ!あなたは欠陥品なんかじゃないわ!」と過去のリュールの自分の存在価値を否定するような発言をたしなめる。そんなルミエルの優しさに触れて過去のリュールは今まで表に出せなかった欠陥品として異形兵に処分されることへの恐れの感情をルミエルに吐露し「あしたも、そのつぎも、いきていたい。ただいきていたいだけなのに」と語る。 それを聞いたルミエルは「今日の事は、内緒にしましょ。私もあなたを、死なせたくなんかない」「できれば、またこうして会いたいわ。誰にも内緒で、ゆっくりお話しましょ。」とリュールに語り、約束の「ゆびきり」を交わす。そしてその時、過去のリュールは初めて笑顔を見せた。
これが神竜にしてリュールの新たなる母となるルミエルとの出会いであった。
その後の詳しい経緯は不明だが邪竜ソンブルから離反、最終的には燃え上がる城の中で父であるソンブルを自らの手で倒すことに成功するが、ソンブル最後のあがきとも言えるビームが腹部を貫通し、重傷を負い、駆けつけたルミエルに抱かれながら1000年の眠りについた。
ルミエル、そしてあの日目にした、未来の自分自身のような世界を救う神竜になる事を願いながら……
「いつか…かなうのなら…まっしろな、ふくをきて…かがやく、けんをもって…あなたのような…せかいをすくうしんりゅうに…」
初期兵種は専用兵種『神竜ノ子』、戦闘スタイル【竜族】を持つFEの伝統に則り剣歩兵系である。主人公ユニットである関係上、遭遇戦等の一部例外を除き強制出撃となる。
個人スキルは隣接する味方の与えるダメージを3増やし、受けるダメージを1減らす『神竜の結束』。
注意点として竜族である為どの兵種にクラスチェンジしても竜属性が必ず付与されてしまう。
成長率は全体的に高いがちょっと変わっており、速さと守備が抜群に高く攻撃面が少々頼りない。
丈夫かつ追撃をまず受けないためあらゆる攻撃に対して耐久性があり安心して最前線に置いておけるが、攻撃力はホントに人並みなので守備のある相手に対しては追撃込みでも火力が出ないことがある。
火力不足を感じたら比較的低コストで強化できる専用武器の『リベラシオン』を錬成したり、『アーマーキラー』やエンゲージ武器の『レイピア』等で特効を突く等して効果的にダメージを与えていきたい。また今作ではエンゲージ武器を除くと剣の間接攻撃手段が威力が魔力依存の『いかづちの剣』のみなのだが、最終盤でもう一つの専用武器にして間接攻撃な物理攻撃剣『ヴィレグランツ』が手に入るのも唯一無二の強みとなる。
【竜族】はエンゲージ時の付加効果をすべて引き出せる希少な戦闘スタイルで、『リベラシオン』は自分から攻撃して敵を倒すとエンゲージカウントを1増やすことが出来るため、強力なエンゲージを高速で回すことが可能。エンゲージを活かせば強力多彩かつ唯一無二の戦い方ができる。
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掲示板
53 ななしのよっしん
2024/02/01(木) 01:36:11 ID: 3IEDUs5I28
>>52
欲しかったんですよねぇ…リュールちゃん!(なお家に置き場所がないので買えない模様)
全体的に色鮮やかなキャラデザだから立体映えしそうだなとは前から思ってたけど、改めて見ると凄い綺麗だね
それとナイス太もも
…もう少し場所を取らないねんぷちとかfigmaとかでも出てくれたらいいなぁ…
54 ななしのよっしん
2024/03/03(日) 01:05:11 ID: c31TxKfNL5
55 ななしのよっしん
2024/03/03(日) 06:55:58 ID: Vv/MzhrhfO
髪の色だけはどうしても慣れないわ…
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/22(水) 23:00
最終更新:2024/05/22(水) 23:00
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