イエロー・マジック・オーケストラとは、細野晴臣(左)・高橋幸宏(中央)・坂本龍一(右)の3人によって、1978年に結成された音楽ユニット。略称は「YMO(ワイエムオー)」
サポートメンバーに松武秀樹、ピーター・バラカン、渡辺香津美、矢野顕子、大村憲司などが居る。
再結成後は高野寛、小山田圭吾(Cornelius)、クリスチャン・フェネス(Fennesz)、高田漣、権藤知彦等が参加しており、前列に細野・高橋・坂本+後列に権藤・高田・小山田の6人編成でのライブが多い。
概要
シンセサイザー等の電子楽器を活用し、日本における「テクノポップ」と呼ばれるジャンルを確立した。結成当時、すでにドイツのkraftwerkやアメリカのDEVOなどが存在したが、日本にシンセミュージックを根付かせたのは彼らであろう。
(YMO以前にシンセサイザーを多用した日本の作曲家・ミュージシャンとして冨田勲や喜多郎などが挙げられるが、ポップスにおいては明らかにYMOによって「以前」と「以降」が分けられる。)
当時の歌謡曲においても「テクノ歌謡」というジャンルが生まれ、松田聖子や中森明菜、イモ欽トリオ、挙句には「みんなのうた」の「コンピューターおばあちゃん」まで、1980年代初頭には電子音が溢れかえった。
彼らのプロデュースを受けてデビューした戸川純、サンディ&サンセッツ、シーナ&ロケッツらは「YMOファミリー」、彼らに影響を受けてミュージシャンとなった電気グルーヴ、テイ・トウワ、高野寛らは「YMOチルドレン」と呼ばれる。
代表曲は「RYDEEN」「TECHNOPOLIS」「君に、胸キュン。」など。
活動変遷
- 1978年2月19日、細野宅に呼ばれた高橋と坂本に細野が「ファイアークラッカー」を電子楽器でカバーしてアメリカで400万枚レコードを売るという漫画タッチの企画書を見せる。細野は「クリック(同期音)に合わせて的確に演奏ができ、海外ライブにも耐えられる演奏家は日本で彼らしかいない」と思っており、自分はプロデューサーに徹するつもりで二人を勧誘した。高橋はサポートのつもりで、坂本はバイトのつもりで承諾。この日が実質的なYMOの結成日。
- 1979年、第1回ワールドツアー「Trans Atlantic Tour」を行う。これがきっかけとなって、日本に人気が逆輸入される形で一躍ブレイク。
- 1980年、第1回ジャパンツアー「TECHNOPOLIS 2000-20」、第2回ワールドツアー「From TOKIO to TOKYO」を行い、人気はピーク。日本にテクノポップブームが起こり、三人はその中心人物となる。
- 1981年、「BGM」「TECHNODELIC」を発表。第2回ジャパンツアー「Winter Live'81」をおこなう。が、この頃から三人(主に細野と坂本)の間にプロデュース方針等の面で不協和が生まれだす。
- 1983年に「散開」を宣言、第3回ジャパンツアーを行う(通称:散開ツアー)。メンバーはその後、ソロ活動や他のユニットでの活動を行う。
- 1993年に「再生」を果たす。このときは商標の関係で「YMO」の名前をそのまま使えなかったので、大きな×印の入った「YMO」(ノットYMO)と表記された(三人はこの時の事を「色んな大人に担がれた」「不仲のまま再結成した」「あの再結成は早すぎたし、失敗」と暗に語っており、好意的ではない)。
- 2003年から細野と高橋のエレクトロニカユニット「Sketch Show」に坂本が参加、Sketch Show+坂本龍一を「Human Audio Sponge」と改め、事実上の活動再開。この頃には三人の不協和はすっかり無くなっていたようで、ごく自然な流れでの結成となった。
- 2007年にYellow Magic Orchestraの名で「RYDEEN 79/07」を発表。以降は「HAS+YMO」で「HASYMO」(ハシモ)に名を改める。
- 2008年6月にはLondonとスペインのGijonで28年ぶりの海外公演が行われた。この頃から「名前の使い分けが面倒になった」という理由で「Yellow Magic Orchestra」として再び活動するようになり、正式に復活を遂げる。
- 2010年秋からは、江崎グリコより、ポッキーのCMで「RYDEEN」が楽曲として使われ、3人も登場している。
関連動画
神様の悪ふざけ
「ミュージックフェア」のオファーを1年くらい渋ってようやく出演するが、「オレたちひょうきん族」や「THE MANZAI」のオファーには二つ返事で出演OKをする。
1993年の「再生」時にも、自ら喜んで「とんねるずのみなさんのおかげです」に全身タイツ姿で「モジモジくん」のコーナーに出演した。
「こういう事を無理矢理にでもやらないと間が持たない程不仲だった」というちゃんとした理由もある。が、無理矢理やっているにしてはノリノリである。
MAD
YMOにちなんだMADは数多く存在するので、興味のある人は各自検索しよう。
関連コミュニティ
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- HAS(ヒューマン・オーディオ・スポンジ)
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- OMY (YMOのパロディユニット)
- サーカス (YMOがリスペクトしたゲーム)
- まりあ†ほりっく(エンディングテーマに「君に、胸キュン。」のカバー曲が使用されている)
楽曲
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