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小山田圭吾とは、男性ミュージシャン。音楽活動を行う際はソロユニット・コーネリアス (Cornelius) の名義を使用している。
※音楽家としての活動の詳細については、 「コーネリアス」 の項目を参照してください。
概要
1969年生まれ、東京都出身。小沢健二らとフリッパーズ・ギターとして活動。80年代のバブル文化への皮肉という時代の波に乗り渋谷系と呼ばれる一大ムーヴメントのアイコンとして90年代のサウンドとファッションを牽引した。その後コーネリアス名義での活動を展開。
音楽活動以外ではテレビCM「森永チョコレート・小枝」に出演、女装姿が話題となった。
和田弘とマヒナスターズの三原さと志は実父。ミュージシャンの嶺川貴子は妻であった(2012年に離婚済)。
NHKをはじめとして、マスコミ各社とも強いコネクションをもっている。
2021年には、第32回オリンピック競技大会(東京オリンピック2020。コロナ禍の影響で1年延期開催)の開会式の作曲担当メンバーの一員として選出された[1]。が、後述するように過去に行っていたいじめの件からオリンピック・パラリンピックに関わるに相応しくないとして非難が殺到し、開会数日前というタイミングでの辞任へと至った。
いじめに関する過去のインタビュー
「過去に自らが行ったいじめについて、雑誌のインタビューで語ったことがある」という事がインターネット上などで時折話題となる。
「それらの雑誌そのもの」を除けば、おそらく最も詳しくまとめられているのは以下のブログ記事「小山田圭吾における人間の研究」である。
このブログ記事の内容を要約すると、
- 小山田圭吾は雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』の1994年1月号に掲載された「小山田圭吾2万字インタビュー」において、中学生時代に同級生に対するいじめを行っていたことを語っていた。
- さらに雑誌『クイック・ジャパン』vol.3(1995年8月)の「村上清のいじめ紀行」という特集記事にて、自らが行った同級生へのいじめに関して小山田圭吾がさらに詳細に語っていた。
というもの。ブログ記事内では、雑誌記事の一部の文章とされるものが引用されている。
また後に投稿された同ブログの以下の5つの記事では、『クイック・ジャパン』の該当号からの引用やスキャン画像を追加している。
- 小山田圭吾のいじめを次世代に語り継ぐ - 孤立無援のブログ
- 小山田圭吾が障害者を「ロボパー」と呼ぶ - 孤立無援のブログ
- 小山田圭吾が障害児の母親からもらった年賀状を雑誌でさらして爆笑する - 孤立無援のブログ
- 小山田圭吾が養護学校の子供たちを笑いものにする - 孤立無援のブログ
- 小山田圭吾が朝鮮人と黒人を差別する - 孤立無援のブログ
このブログ「孤立無援のブログ」はブログサービス「はてなブログ」上にある記事だが、移転前は「楽天ブログ」上にあった「電気熊はアンドロイドの夢を見るか?」というブログだった。その移転前ブログに上記の記事「小山田圭吾における人間の研究」が最初に投稿された際の日付表示は2006年11月10日(最終更新は2006年11月15日)付だったようだ。
これらのブログ記事の他にも様々な媒体(2006年に上記のブログ記事が初掲載されるより以前のものを含む)にて、これらの雑誌インタビューに関して言及されている。以下はその一部の例である。
- 小山田圭吾20000字インタビュー
: 個人サイト内の1ページ(消滅済のため、リンク先は2004年5月14日付のインターネットアーカイブ)。このサイト主がフリッパーズ・ギターのファンであり、『ロッキング・オン・ジャパン』1994年1月号のインタビュー記事を転記したよう。上記のブログで引用している内容と一致する。
- ■小山田オザケン関連スレッド■
: 2000年~2001年のインターネット掲示板「2ちゃんねる」のスレッド。「いじめ」等でページ内検索すると『クイック・ジャパン』のインタビューについて語っている書き込みがある。
- コーネリアス2★『Point』10/24 on sale★
: 2001年のインターネット掲示板「2ちゃんねる」のスレッド。同上。
- cornelius BBS
: コーネリアスのファンサイトの掲示板(閉鎖済のため、リンク先は2004年6月23日付のインターネットアーカイブ)。インタビュー記事の話題が出ている。
- QuickJapan vol.03 - QJ 100th ISSUE ANNIVERSARY
: 『クイック・ジャパン』は2012年に100号を迎え、その記念として同誌の公式ウェブサイト内にて100号までの全号の目次を振り返る企画「QuickJapanアーカイブス
」を行った。その中の該当号「vol.3」のページ。「◆強力企画 新連載・村上 清の“いじめ紀行”第1回ゲスト・小山田圭吾(コーネリアス)「学校でウンコするとかっていうのは、小学生にとって重罪じゃないですか?」」とあり、上記ブログ記事で紹介した記事が確かに目次に載っていたことが確認できる。
- 『クイック・ジャパン』の該当号「vol.3」のスキャン画像を投稿しているツイッターアカウントが複数あり、その内容がいずれも上記ブログ記事と合致する。
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https://twitter.com/IKEDA_DAlSAKU/status/1415483298244005889ポストを読み込み中です
https://twitter.com/uraniwamoviecom/status/1415991096933457927ポストを読み込み中です
https://twitter.com/eA07i0okyfQRshU/status/1416019177970622471
よって「上記ブログ記事が記す通りの内容が、『ロッキング・オン・ジャパン』および『クイック・ジャパン』に掲載されていた」という事自体は非常に信憑性が高いものと思われる。
なお、該当の雑誌は共に国立国会図書館に収蔵がある。
18歳以上であれば、利用者登録を行えば、誰でも現地閲覧及び遠隔複写サービスの利用が可能なので、当該記事を取り寄せることは比較的容易である。
また、国会図書館での保管期限は特に無い。
2021年の炎上と謝罪
2021年7月14日、小山田圭吾がオリンピック開会式の作曲メンバーの一員となることが発表された。
この発表直後から、この過去のインタビューの内容を問題視して人選に関する疑問の声がインターネット上で巻き起こり、いわゆる「炎上」状態となった。そしてこの炎上を受けて、いくつかのマスコミが報じた。
- 小山田圭吾さん、過去の「いじめ告白」拡散 五輪開会式で楽曲担当 | 毎日新聞
- 開会式作曲の小山田圭吾氏障がい者いじめ告白雑誌を入手 五輪理念に逆行 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
- みんなでプロレス技かけちゃって/小山田圭吾氏の障がい者いじめ告白 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
- 小山田圭吾氏、音楽雑誌でいじめ告白「僕はアイデアを提供するだけ(笑)」 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
また、国際的な大会であるオリンピックに携わったことで、この件は海外においても大きく報道されている。
- 霸凌同學逼全裸手淫吃屎 東奧作曲家驚爆兇殘黑歷史 | 蘋果新聞網 | 蘋果日報
(台湾)
- Tokyo 2020 composer apologises for historical bullying of disabled classmates | Tokyo Olympic Games 2020 | The Guardian
(イギリス)
- JO-2020: un des compositeurs de la cérémonie d'ouverture s'excuse d'avoir harcelé des handicapés | Le Figaro
(フランス)
- ‘장애 학생에 인분 먹여’... 도쿄올림픽 음악 감독의 ‘학폭’ 논란 | 한국일보
(韓国)
- Tokyo 2020 Olympics composer apologizes for bullying disabled classmates | NBC News
(アメリカ)
2021年7月16日には、上記のオリンピック関連で話題となった事を受けて、コーネリアス公式Twitterが謝罪文の画像を投稿。1995年の『クイック・ジャパン』vol.3の出版から約26年経過して、初めて本人がこの件にコメントすることとなった。
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https://twitter.com/corneliusjapan/status/1415968059580293121
この謝罪文の全文は、以下のような各種ニュースサイトにも転載された。
- 小山田圭吾さん、過去のいじめに「深い後悔」 謝罪文全文 | 毎日新聞
- 小山田圭吾さん謝罪文全文 自身のツイッターに掲載 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル
- 【文章全文】五輪開会式の楽曲担当の小山田圭吾さん、学生時代のいじめを謝罪:東京新聞 TOKYO Web
- 小山田圭吾さんの謝罪声明全文。傷付けてしまった本人に「直接謝罪をしたい」 | ハフポスト
- 【謝罪全文】小山田圭吾氏「私が傷付けたご本人に対して直接謝罪したい」 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
この謝罪を受けて、五輪組織委員会はスポーツ新聞『日刊スポーツ』の取材に対して回答。日刊スポーツはこの「回答全文」の「原文まま」であるとして以下のように記事に掲載した[2]。
小山田氏の当該の過去の発言については、組織委員会として把握していなかったが、不適切な発言である。一方、小山田氏本人はこの取材時当時の発言については後悔し反省しており、現在は高い倫理観をもって創作活動に献身するクリエーターの一人であると考えている。開会式準備における小山田氏の貢献は大変大きなものであり、1週間後に開会する東京2020オリンピック開会式に向けて、引き続き最後まで準備に尽力していただきたいと考えている。
2021年7月19日の日中には、五輪組織委員会が小山田圭吾が開会式音楽担当者として留任することを会見において改めて明言し、「現在は高い倫理観を持って創作活動するクリエーター」であるとして擁護した。[3]
しかし同じ2021年7月19日の午後19時10分には、コーネリアス公式Twitterにて、再度謝罪しつつ「組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせていただきました」と語る画像のツイートが投稿され、同じ文章がコーネリアス公式サイトにも掲載された。
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https://twitter.com/corneliusjapan/status/1417064399303413762
これを受けて、同日中に五輪組織委員会は公式サイトに下記の文面を公開。辞意を受け入れる旨を明らかにした。
本日、オリンピック開会式クリエーティブチームのメンバーである小山田圭吾氏から、東京2020組織委員会に対し、その職を辞任するとの申し出がありました。 東京2020組織委員会は、小山田氏の行為は断じて許されるものではないと考えますが、先日、本件についての反省とお詫びを受け入れ、開会式が迫っているなか、引き続き準備に努めていただくことを表明しました。しかし、これは誤った判断であると考えるに至り、この辞意を受け入れることといたしまし た。 この間、多くの皆様に不快な思いをさせたこと、混乱を招いたことを心からお詫び申し上げます。
約2か月後の2021年9月17日には、コーネリアスが公式サイトに「いじめに関するインタビュー記事についてのお詫びと経緯説明」という文章が掲載された。『ロッキング・オン・ジャパン』1994年1月号の記事に掲載された内容のうち、自分が行ったかのように掲載されている「排泄物を食べさせた」「自慰行為をさせた」などと言った内容は事実では無いと釈明しつつ、『クイック・ジャパン』vol.3に掲載された内容のうち一部のいじめ加害については認めた上で、反省と謝罪の念を述べている。
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https://twitter.com/corneliusjapan/status/1438843505531518983
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https://twitter.com/cornelius_news/status/1439086770558148610
別の雑誌記事の発掘
前述したように、主に問題となっていたのは1995年8月の『クイック・ジャパン』vol.3に掲載された「村上清のいじめ紀行」と、その記事が執筆されるきっかけとなった『ロッキング・オン・ジャパン』1994年1月号に掲載された「小山田圭吾2万字インタビュー」、この2つのインタビュー記事であった。
しかし2021年の上記の騒動で小山田圭吾のいじめに関する言動について知れ渡ったため、これらの雑誌の別の号やその他の雑誌での小山田圭吾の言動についてもチェックする人々が現れた。この動きによって、他の雑誌でも問題視されるような言動が複数あったことが発掘されてしまった。
『月刊カドカワ』1991年9月号
2021年7月19日に、ニュースサイト「J-CAST ニュース」が雑誌を複写した紙の束(国立国会図書館を利用しての複写か?)を映した写真とともに伝えたもの。
雑誌『月刊カドカワ』1991年9月号に掲載された、「フリッパーズ・ギター お洒落な不遜」と題したインタビュー。同誌では「スピリチュアル・メッセージ」という有名人へのインタビュー記事が連載されており、この回では小山田圭吾がインタビュー対象となっていたようだ。
以下はJ-CASTニュースからの引用。
「小学校五年くらいのときに文集を作ったんだけど、みんな普通のことを書いてるのに、『小山田君の嫌なこと』とかいうタイトルで作文書かれてね(笑)。別に人気者じゃないヤツに書かれたからね、よけいにムッときて。親にその文集は見せられなかった。ぼくがそいつをいかにして迫害したかっていうようなことが切々と書いてあってね。でも、事実なんです(笑)。まさか文集にそんなタイトルで書かれると思っていない。ちゃんと印刷されてるもので、先生が見るだけじゃないの。みんなに配られちゃうの。けっこう挫折だった。だからそいつには、小学校人生全部をかけて復讐した(笑)」
そのほか、高校でのエピソードとして、「K(編注・小山田氏はインタビュー中で「知恵遅れ」と表現)は鼻炎だから、いつも鼻をかんでるんだけど、ポケットティッシュだとすぐなくなっちゃう。だから購買部で箱のティッシュを買ってきて紐つけてあげた。それでKはいつも首から箱をぶら下げてた」などと話していた。
『ロッキング・オン・ジャパン』1993年9月号
『ロッキング・オン・ジャパン』の、上記の「2万字インタビュー」が掲載された1994年1月号よりも以前の号である1993年9月号に小山田圭吾のインタビューが掲載されており、複数のTwitterユーザーが、記事の写真を投稿している。
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https://twitter.com/kito708/status/1416236184267677704
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https://twitter.com/kenzee74/status/1426756165879226371
以下は、画像からの書き起こし。
●でも、そういう「人をブン殴らないやさぐれ体質」ってのはあるの?
「うん、人ブン殴らないでほら、ゲタ箱ん中にカエルの死骸とか入れるようなさあ(笑)」
●はははは。そういう奴なんだ?
「……う~ん、そうですよ。それはしょうがなくね。僕が身長180あって、体重90キロの元自衛隊レンジャー部隊の人間だったらさあ(笑)、そんな事しないでもいいじゃない? ねえ」
●うん。
「だから……こうなっちゃったんですね」
●いつ頃からそんな感じなんですか。
「……いつ頃からかなあ……中学校ぐらいからかな。僕、小学校ん時はすごい偉い人っていうか、学級委員とかやるタイプでさあ。わりと勉強とかもできちゃったりして。でも中学も後半になって来ると、勉強しないでも勉強できる人ってあんまりいなくなって来るじゃない?」
●ああ、ああ。で、「バカヤロー」みたいな?
「バカヤローっていうんじゃないけど、頭を使う方向が何かそっちに向いちゃうって言うか。何か、僕すごいヤな奴でさあ。ヤな奴に関するエピソードで言えば、その中学ん時に僕がすっごいいじめてた奴がいて」
「すっげーいじめっ子だった。ほら、何かズルいいじめっ子なんだよね。だから、ほんとに憎まれる人には一番憎まれちゃうっていうかさあ(笑)。バーンってブン殴ったりしても、あんまり憎まれないじゃん。でも、ねちねちねちいじめたりすると、すごい憎まれるじゃん」
●ああ、間接的に陥れたりとか?(笑)。
「そうそうそう。そしたらそいつが中学の文集で、「小山田君のヤな事」っていうタイトルで作文を書きやがってさあ(笑)。何された、何された、何されたって全部書いてあって(笑)。それは卒業の文集だから、父兄とかにも全部渡るんですよ。僕そのページをうまい具合にカッターで切ってね、自分の親に渡しましたけどね」
●(笑)そういう奴だったのかあ。結構怖いものなしのヒドい事もやってた?
「うん。でもねえ、いじめてると何かほんとにヤバい状況になっちゃったりするでしょ。人の事をいじめてて、限度とかがわかんなくなっちゃう時ってあるじゃない? 僕はその辺の限度を見極めんのがうまくてさあ。なんか「ああ、これはもうほんとにヤバい」っていう寸前になると、ちょっと引いてみたりして。で、一番最後までいじめてた人間に対して、そいつが最後までやってたっていう事実がみんなにわかるようにスッと何か言って(笑)。その人が悪くて僕は大丈夫、みたいなポジションを作るのがすごくうまかったっていうか」
●はははは。しかし、てっきりいじめられっ子だと思ってたら、いじめる方だったんだ。
「うん」」
上記の『月刊カドカワ』1991年9月号と一部が類似する内容を話している上、1994年1月号の「2万字インタビュー」にあったインタビュアー山崎洋一郎氏の発言「●でも、いじめた方だって言ってたじゃん。」や「●(大笑)いや、こないだカエルの死体云々っつってたけど「こんなもんじゃねぇだろうなあ」と僕は思ってたよ。」とも合致する。信憑性は高いと思われる。
『GiGS』1996年2月号
2021年7月20日に、東京スポーツ新聞社のニュースサイト「東スポWeb」が報じたもの。
雑誌『GiGS』(月刊ギグス)1996年2月号に掲載された小山田圭吾へのインタビューにて、フリッパーズ・ギターとしてデビューする直前に入院した時のエピソードとして、友人と病室でギターを弾いて騒いでいたことを話していたという。
「ふたりとも寝ないから、夜中にガンガンやってると、癌の末期患者の人とかの呻き声が『ウーッ』とかって聞こえて来る(笑)」と、なぜか末期がんの人を笑う。
さらに、「機械につながってるんだよ、そういう人とかって。『ピーン、ピーン』とかいう機械みたいなのがあって、夜中に『ピー!』とかって音が反応するの(笑)。それで『ああ、今日もまたひとり死んだ』とか言って(笑)。『夜中にあんたたちがギター弾いているからだ』って看護婦さんに怒られた(笑)」と死の瞬間も笑っていたという。
雑誌 / 出版社からの謝罪
ロッキング・オン・ジャパン
2021年7月18日には「ロッキング・オン・ジャパン」の総編集長である「山崎洋一郎」氏が、インタビュー記事当時の編集長もインタビュアーも自分であったと公表しつつ謝罪する文章を公開した。
- ロッキング・オン・ジャパン94年1月号小山田圭吾インタビュー記事に関して (2021/07/18) 山崎洋一郎の「総編集長日記」 |音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
(山崎洋一郎による総編集長としてのブログの一記事)
- ロッキング・オン・ジャパン94年1月号小山田圭吾インタビュー記事に関して | その他 | ニュース | ロッキング・オン・グループ (rockin’on group)
(「ロッキング・オン・グループ」公式サイトのニュースリリース。文面は上記の総編集長ブログの記事と同一)
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https://twitter.com/rockinon_com/status/1416593578223013893
クイック・ジャパン / 太田出版
2021年7月19日には『クイック・ジャパン』の出版元である「太田出版」が、謝罪と反省の意を表明する文面を公開した。インタビューの内容を被害者を傷つけ差別を助長する不適切なものであったと認め、また出版後26年間再検討をしないまま2012年に復刊まで行なっていたことについても言及している。
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https://twitter.com/QJ_official/status/1417066458744442880
また、約2か月後の2021年9月16日には、『クイック・ジャパン』vol.3の問題の記事「村上 清の“いじめ紀行”第1回」のライターであった村上清によるコメントが「太田出版」のウェブサイト上で公開された。上記のブログ「孤立無援のブログ」の記事に転載された文章について、元の記事から皮肉や反語的な文脈や諦念・自虐的なニュアンスが切り落とされるように切り取られたものであると主張した。しかし切り取られていない元の記事原文自体も大変配慮を欠いたものだったことを認め、謝罪と反省の言を述べている。
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https://twitter.com/OHTABOOKS_PR/status/1438458106065743872
GiGS / シンコーミュージック・エンタテイメント
2021年7月20日には、上記のように同日の「東スポWeb」の記事で1996年のインタビュー記事を発掘された『GiGS』の出版元である「シンコーミュージック・エンタテイメント」が、1996年当時の『GiGS』編集長および現在の編集部のそれぞれの言葉によるお詫びや再発防止の決意の声明を発表した。
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https://twitter.com/GiGS_Official/status/1417424149786497031
デマ / 不正確 / 真偽確認困難な情報
こういった「義憤を煽る話題」であれば起こりやすいものだが、2021年のオリンピック前に騒動になった際には、小山田圭吾といじめに関するデマ / 不正確 / 真偽確認困難な情報も流れた。判明しているものを紹介する。
「『ロッキング・オン・ジャパン』のインタビューで障害者いじめについて語っている」
『ロッキング・オン・ジャパン』で語られた内容の方では「いじめの対象になったのがどのような相手だったか」という情報については掲載されていない。障害者を嘲ったものともとれる内容が掲載されたのは「『クイック・ジャパン』vol.3」の方(および上記の『月刊カドカワ』1991年9月号)であり、ごっちゃになったものと思われる。
もちろん「『ロッキング・オン・ジャパン』で語ったいじめも『クイック・ジャパン』で語ったいじめと相手は同じだろうから、結局障害者をいじめていたことについて語ったのではないか」と言えなくはない。だが少なくとも、『ロッキング・オン・ジャパン』の方ではインタビュアーが「障害者いじめ」であったと気づけるような文面は一切誌面に載っていないようだ。
「2017年のテレビでいじめを反省していない様子を見せた」
2017年のテレビ番組のスクリーンショット画面として、笑う小山田圭吾の下に「あの頃は悪ふざけが多かったですね」「一番イカれてましたね」などのテロップが載った画像を示すなどして、「この時点でもいじめを反省していなかった」と指摘する声がある。
しかしこの画像は2017年6月23日に放映された日本テレビ系列の音楽バラエティ「バズリズム」のスクリーンショットであるが、
- 「あの頃は悪ふざけが多かったですね」という発言は1996年のアルバムCD『96/69』に内容が絶望的な漫画冊子「地球危うし」を付けたことに関するコメント
- 「一番イカれてましたね」という発言は1998年の書籍『コーネリアスの惑星見学』内の珍妙な企画について問われてのコメント
であった。
つまりどちらもいじめに関する内容では無かったことになる。画像をよく見ると「あの頃は悪ふざけが多かったですね」というテロップの横には「なぜCDに「地球危うし」という冊子?」と記された小さな囲みがついていたことなどからも確認できる。
(以下の引用ツイートも、その画像を示しつつ「この「悪ふざけ」とはいじめに関することではないのでは?」と指摘するツイート。)
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https://twitter.com/F5R6I5D1A3XY_/status/1417769163351740416
「インタビュー記事を見れば過去のいじめも「悪ふざけ」でやっていたのは明白」「反省していればあらゆる「悪ふざけ」については恐縮して語るはず」「よって、直接いじめについて聞かれていなくても「悪ふざけ」について笑って答えている時点で反省はしていない」という論法であれば誤りではない。
しかし「いじめに関して聞かれてこう答えた」としてこのテレビ番組のスクリーンショット画像が使われた場合、それはデマということになる。
「2004年にファンの掲示板に現れ、いじめインタビューに関する書き込みを非難した」
小山田圭吾が2004年にファンの集まる掲示板に現れて、「Theme:庇う人たちへ Name:ch-fl」から始まる、下記のような「いじめインタビューに関する書き込みを非難するコメント」を残していた……という話が流布されている。
Theme:庇う人たちへ
Name:ch-fl
ここはそもそも、議論の場所でもないし、表現の場所でもなかったと思います。
.彼らは表現(挑発)をして、そして反応されたいだけなんですよ。.
そして哀しいことに、掲示板ていうものはこういう圧力に対してものすごく無力です。哀しいけどね。それが現実。
だからもう放っておきませんか?
実際、僕自身ものすごく頭にきてるし、いろいろ言いたいこともあるけれど、それは自分で責任がとれるところで言います。ここでは言わない。
僕の提案は、僕の正義の中でしか通用しないし、同意できないファンの人もたくさんいるだろうけど、僕としてはそれが一番近道じゃないかと思います。
こいつらにクズって言われようが何言われようが興味ないね。そんなことのためにここにきてたわけじゃないし。
僕は君たちとこの場所が大好きです。
はやく元通りになるといいですね。ではね。
しかしこれは2004年に複数の2ちゃんねるのスレッドに「嫁板での本人の発言」などという根拠不明の主張のもとに転載されたもの(例1、例2
)のようだ。「嫁板」とは、当時の小山田圭吾の妻の公式掲示板の事であるかと思われ、そこから転載してきたものかと思われる。確かに当時のその掲示板は「Theme:」や「Name:」がある形式だった。
そしてその当時の妻の公式掲示板のインターネットアーカイブではこの「ch-fl」というハンドルネームの人物の他の書き込みが残っている(上記の書き込みそのものはアーカイブ部分に残っていない)のだが、
ところで,CorneliusのCM2を試聴したんですが
#4(Beckのやつ)に使われてる声,
PointのAnother View Point と同じなのかな?
つまり嶺川さんの声?
などという書き込みをしていたことが確認できる。小山田圭吾の妻を「嶺川さん」と呼んだり、コーネリアスのCMに使用されている音声について疑問形で記していたりすることから、小山田圭吾本人の書き込みとしては不自然であり、単に小山田圭吾や妻のファンの一人のように見える。
また、上記の「庇う人たちへ」というタイトルの文面も、よく見れば小山田圭吾本人だと断定できる情報は全くない。確かに本人の文面と解釈できなくもない文面ではあるものの、同時に単なる「小山田圭吾や妻の熱心なファン」が書いてもおかしくはない文面ではある。
よって、この「「Theme:庇う人たちへ Name:ch-fl」から始まる文面の書き手は小山田圭吾である」と言う情報は、根拠に乏しく信憑性が薄いものかと思われる。
関連商品
関連リンク
- Cornelius公式サイト
- Cornelius公式ページ(ワーナーミュージック・ジャパンの公式ウェブサイト内)
- Cornelius公式Twitter
- Cornelius公式Facebook
- Cornelius公式YouTubeチャンネル
- Cornelius公式Instagram
関連項目
脚注
- *オリンピック・パラリンピック開会式の音楽監督をFPM田中知之が担当、作曲メンバーに小山田圭吾 - 音楽ナタリー
- *五輪組織委が小山田氏の続投発表「現在は倫理観もって」過去発言は把握せず - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
- *小山田圭吾氏の留任 組織委があらためて強調「貢献は大きなもの」 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
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- ページ番号: 318151
- リビジョン番号: 3108157
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