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エリザベス2世アレグザンドラ・メアリー・ウィンザー(Elizabeth II Alexandra Mary Windsor, 1926年4月21日 - 2022年9月8日 )とは、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(The United Kingdoms, 英国)諸邦の国王、および旧・大英帝国に由来する英連邦王国(Commonwealth Realm, カナダやオーストラリアなど)諸邦の国王およびこれらを除く英連邦(Commonwealth of Nations, インドや南アフリカなど)加盟諸国の元首であり、また殺しのライセンスを持つスパイを擁する人物で、ボンドガールでもある。
概要
1926年生まれ。父はジョージ6世、母は「ヨーロッパで最も危険な女」(by ヒトラー。お前が言うな)こと王太后エリザベス・ボウズ=ライアン(Elisabeth Angela Marguerite Bowes-Lyon Windsor)。
出生時の継承権は第3位であり、将来の彼女の即位を予測したものは少なかった。しかし平民との結婚やら病没やらで短期の王権が続いたことにより、ウィンザー朝の始祖でもある愛祖父ジョージ5世(彼も最初は継承権第3位であった)の軌跡をなぞるかのように王位が転がりこんできて女王となった。
父王が晩年は公務も儘ならぬほど病気がちだったこともあって、王女時代から広く公務に携わる機会が多く、戦時中も名誉連隊長として激励に行ったり、後方支援をしたりと、戦意高揚に協力していた。
女王即位後も様々な活動を精力的に行っている。
また、自らも馬主として競走馬を保有するほどの競馬好きとしても知られている。それに因んで多くの国で彼女の名を冠したレースが催されており、日本のエリザベス女王杯もその一つである。
本国のイギリス王室主催レース群(ロイヤルアスコット)では、優勝馬の関係者は王室のお茶会に呼ばれるという名誉を受ける。
イギリス王室といえばゴシップの宝庫として有名だが、女王本人はかなり英国民から慕われている。存命続く限り退位を望まないという声が多いらしい。まぁ王位継承権第一位がチャールズ王太子だからかもしれないけど。
2021年の後半に入ってから体調が思わしくなく、公式行事の欠席が相次いでいたが、2022年9月8日、毎夏恒例となっていたスコットランドの避暑地・バルモラル城にて96歳で死去。クレメント・アトリー以来通算15人目にあたり、英国3人目の女性首相となった、保守党のトラス首相の任命を終えてからわずか2日後の事だった。
因みに、最長在位記録として、確実な証拠がある人物の中では史上2番目にあたる。一番はフランス・ブルボン朝のルイ14世(在位1643-1715)で、あと2年近く在位していれば史上最長となっていた。
関連項目
先代 | イギリス国王 | 次代 |
---|---|---|
ジョージ6世 (George VI) 1936~1952 |
エリザベス2世 (Elizabeth II) 1952~2022 |
チャールズ3世 (Charles III) 2022~ |
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