カートマン・レクターの鬼畜晩餐会(原題:Scott Tenorman Must Die)とは、アメリカ合衆国のテレビアニメシリーズ『サウスパーク』の第70話である。監督・脚本は共にトレイ・パーカー。日本語版タイトルは他に「羊たちのチン毛食う」が存在する。
概要
「IGN」や「Kotaku」などの海外サイトの『サウスパーク』ランキングにも頻繁にノミネートし、2011年にファンによって行われた人気投票では、200話を超える中から第2位に選ばれるなど、シリーズを通しても特に人気があるが、同時に残虐で悪名高いエピソードである。
あらすじ
ある日、カートマンが「自分は皆より早く大人になった」と陰毛の塊を持って皆の前に現れる。カートマンは上級生のスコットから10ドルで買ったと自慢するのだが、皆から「陰毛は買うものではなく大人になると勝手に生えてくるもの」と指摘され赤っ恥を掻く。
自分は騙されたということに気付いたカートマンは仲間と屯するスコットの元へ出向き、意味のない陰毛を返品するから金を返してくれとせがむが、スコットをそんな彼の願いを一笑に付す。
諦めず陰毛を顔に張り付けて国税庁役員のふりをするも更に金をだまし取られ、ちんげ祭りという架空の祭りのために170km先の町まで遠征に行き、最後の手段として使った泣き落としすら看破され、豚の真似をしながら踊らされたうえ目の前で現金を燃やされてしまう。
完全敗北を喫したカートマンはスコットへの復讐を誓い、映画『ハンニバル』を観て考え付いた「調教したポニーにスコットのペニスを噛み切らせる」という計画を練るが、牧場での調教は上手く進まない。
そんなカートマンを見かねた猟師のジンボは、彼に「復讐したいなら相手の弱点を見極めろ」と忠告し手を貸す。
スコットを観察するうちに彼がイギリスのロックバンド・レディオヘッドのファンだと知ったカートマンは、ダウンタウンの大型モニターでレディオヘッドのインタビューが行われることをスコットに知らせ、彼に自分が吹き替えた、レディオヘッドのメンバーがスコットを嫌いだと発言する偽のインタビューを聞かせるも、あまりに拙い出来だったためノーダメであり、逆に豚の真似をさせられていた時の映像を流され、モニターの前に集まった人々の嘲笑を買う。
翌日、皆を牧場に呼び出し、スコットを社会的に抹殺するために手を貸してほしいと伝えるが、復讐がまだ終わっていなかったことと、「レディオヘッドの前でスコットのペニスをポニーに食わせる」という粗雑な計画を話したところ皆から呆れられ、さらに仲間の一人がスコットに電話し先ほどカートマンが話した計画を密告。電話を切ったスコットは、家までやって来たカートマンに自宅で開くというチリカーニバルの招待状を貰う。
密告を受けたスコットはまたカートマンの裏を掻こうと両親に「牧場に飢えて捨てられそうになっているポニーがいる」と嘘をつき、ポニーの保護に向かわせ、自分は仲間に町中の陰毛を集めさせ、カートマンに食べさせる用のチリに混ぜる。
チリカーニバルの日、お互い持ち寄ったチリを交換し食べる二人。食が進んだところで頃合いを見計らい「いい事教えてやろうか?」と尋ねるスコットだったが、カートマンに「チリに町中のチン毛を入れたこと?」と返され唖然とする。スコットの計画を見抜いたカートマンはチリを別のものと入れ替えておいたのだ。
呆然とするスコットに仲間が裏切ることは想定済みだったこと、牧場主は侵入者を容赦なく撃ち殺す白人のクソ野郎で更に自分が「最近ポニー殺しが流行っている」と嘘の忠告をしたため警戒心が高まっていたこと、スコットが両親を牧場に行かせるだろうと予測し、実際その通りスコットの両親は牧場へ行き、牧場主に撃ち殺されたこと、牧場主が警察に事情を説明している隙に死体を盗みチリの材料にしたことを語った。そう、正に今スコットが口に運んでいるチリの材料に。
両親が死に、更に自分がその肉を食べたことを知ったスコットは絶叫&号泣。するとそこにカートマンから「スコットというガンに侵された少年の為に会いに来てほしい」という偽のファンレターを貰ったレディオヘッドの面々が。
バンドメンバーは泣いているスコットを見るや否や「なんだこの泣き虫坊主」、「クライベイビー」、「こんなイケてないヤツ初めて見た」などと罵倒していき、興味を削がれたのか即行で帰ってしまう。
なおも泣き止まないスコットの涙を舐めて勝利の味を確かめるカートマンの姿を見た仲間たちは、二度と彼を怒らせないことを心に決める。
余談
関連リンク
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関連項目
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