クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan,1970年7月30日~)は、イギリス出身の映画監督、映画プロデューサー、脚本家。
弟はマット・デイモン似の作家ジョナサン・ノーラン。クリストファーの作品にも脚本として参加することが多い。
概要
10分しか記憶を維持できない男を主人公に時系列を逆向きにしたストーリーや、ターゲットの夢の中に潜入する産業スパイなど、誰も思いつきそうにないような設定、リアルさや重厚な雰囲気を得意としている。手がけた作品の多くは高い完成度とそれに見合った確かな評価を得ている。人の心の醜さを描くことにも定評があり、その為ストーリーはドロドロしがちである。バッドエンド作品も多い。
その一方で『ダークナイト』のように人の心にも一筋の希望を与える作品も少なからずある。
また一回見ただけでは内容を完全に理解できない作品もある。
基本的にストーリーはシリアスだが、時々クスリと来るユーモアシーンを入れることも多々ある。
初期こそは『フォロウィング』『メメント』『インソムニア』など暗く陰鬱なノワール・サスペンスを得意としていたが、ヒーローモノである『バットマン ビギンズ』以降は『インセプション』や『インターステラー』などの硬派SF、戦争映画の『ダンケルク』など幅広いジャンルで活躍することとなった。
同時に、作風にも変化があったようで登場人物が大体不幸になるブラックで陰鬱な話から、人情ドラマを織り交ぜ、希望に溢れた結末を迎えるなど、若干丸くなった部分がある。
3DCGを控えることでも有名で、実写で撮れるところは極力実写で撮っている(例:ダークナイトのトレーラーが縦にひっくり返るシーンなど)。
2008年に公開したノーラン版バットマン第二作「ダークナイト」では得意とするリアルかつ重厚な作風と役者陣の鬼気迫る熱演、ド派手なアクション、観たものの心を揺さぶる善悪を超越したストーリーなどが混ざり合い近年〝稀〟にみる傑作として世界から絶賛された。世界興行収入は10億192万ドルにもなり、2011年現在では歴代7位となっている。
監督作品一覧
- フォロウィング(1998)
- メメント(2000)
- インソムニア(2002)
- バットマン ビギンズ(2005)
- プレステージ(2006)
- ダークナイト(2008)
- インセプション(2010)
- ダークナイト ライジング(2012)
- インターステラー(2014)
- ダンケルク(2017)
- TENET テネット(2020)
- オッペンハイマー(2023)
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関連項目
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