「ゴリゴリして痛い!」とは、ライトノベルおよびそれを原作とするアニメ『聖剣使いの禁呪詠唱』の主人公・灰村諸葉の 妹分に対する暴言 迷言である。
概要
『聖剣使いの禁呪詠唱(ワールドブレイク)』第1巻(アニメ第1話)での出来事。
遥か昔の遠い惑星での英雄的前世から特殊な能力を引き継いだ 《救世主》(セイヴァー) の少年少女たちが集められる亜鐘(あかね)学園高校。
入学式直後の灰村諸葉(はいむら・もろは)は早々に運命的な出会いを2つも経験してしまう。
一つは聖剣サラティガを守護する最強の騎士フラガであった前世の世界で、彼の実妹にして禁断の恋人であった聖剣の巫女サラシャを前世に持つ快活な少女・嵐城サツキ(らんじょう・さつき)。
もう一つは世界を滅ぼす冥王シュウ・サウラであった前世の世界で、彼の下僕にして伴侶であった 〝冥府の魔女〟 を前世に持つと思しき無表情な少女・漆原静乃(うるしばら・しずの)。
通常では考えられないはずの朧げな2つの前世の記憶に戸惑いを覚える諸葉は、なんと放課後にサツキと静乃の双方と過ごすことに。 リア充が。もげろ。 やがて少女たちは諸葉そっちのけで言い争いを始め・・・・・・・。
「・・・・・・テコでも離れる気はないわ」
静乃の日本語は正しくなかったが、その決意は正しく周囲に伝わった。
サツキが目を吊り上げる前で、実力行使に出たのだ。
椅子に座ったままの諸葉の横から! ガシッと両手で頭をつかみ! 強引に諸葉を自分の方へと向けさせて!
大豊穣のおっぱいへと、諸葉の顔をしっとり抱き寄せたのであるっ!
おおー、と再び野次馬たちのどよめき。
サツキの顔が引きつり、片眉がヒクヒク痙攣する。
諸葉も陶然としていた。
顔面が、この世のものとは思えない柔らかなお肉に (※そーゆーイラスト1頁込みで約4頁ほど中略)「わかったわ。あなたにもちょっとくらい貸してあげる」
(助かった・・・・・・っ)
やっと一息つけた諸葉は新鮮な空気を貪る。
「あんたのもんじゃないでしょ! あとその余裕ムカつくのよ!」
でもすぐさまサツキに首根っこを引っつかまれ、力づくでそちらを向かされる。
そして、今度はサツキの胸の中に頭を抱きかかえられる。「ほ、ほら、どう諸葉! ききき気持ちいい? ちゃ、ちゃんと女の武器としての性能を計ってよね、兄妹だからって恥ずかしがらずに! あたしも恥ずかしいけど我慢するから! 傷つけられた、あたしの女の矜持を守って兄様(にいさま)!」
静乃への敵愾心というのは本当なのだろう。サツキは頬を紅潮させつつ、自棄になったようにグリグリと胸を押し付けてきた。
「痛いイタイ! ゴリゴリして痛い!」
堪らず諸葉はあられもない悲鳴を上げた。
(※中略)
おろし金なのか
原作では上記引用中の2度目の中略部分で事の真相が明らかにされている。
「痛いイタイ! ゴリゴリして痛い!」
堪らず諸葉はあられもない悲鳴を上げた。
それは「制服のボタンがゴリゴリして痛い」という意であった。サツキだって女の子なのだし、控え目なバストをしているといってもそこはほら、十二分になまめかしい感触をしている。でもサツキは誤解して怒り狂った。
言葉足らずって恐ろしいネ。「ちょいっ。待てってばっ」
そのまま首関節技に移行されて、サツキの温かくてぷにぷにした二の腕に圧迫され、諸葉は苦しいやら気持ちいいやらで参ってしまう。
しかしアニメ版では、
と絶望的なまでのおろし金であるが、この寸劇の原案は原作者のあわむら赤光氏である。どうしてこうなった。
ちなみにこのゴリゴリのシーン、アニメでは石動厳との勝負に敗れたサツキを慰めるべく放課後に立ち寄ったファストフード店内での出来事だが、原作では始業式の日の放課後の教室である。
なお、訂正線入りコメントは原作のこのシーンにあるギャラリーの呟きである。決して編集者の個人的見解ではない。
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